“万朶の櫻か襟の色~、花は吉野に嵐吹く~♪”といえば皆さんご存知(?)、軍歌の“歩兵の本領”でございますが、実は元歌がある替え歌で、しかも更に替え歌にされて戦後も歌い続けられていたって・・・・知ってましたか? 私は今朝ラジオで聞くまで全然知りませんでしたし、どちらも耳馴染みだったのに全く気付きませんでしたよ。(^_^;)
さて番組によりますと、軍歌“歩兵の本領”は加藤明勝氏(中央陸幼十期生)が作詞され、明治44年に陸軍中央幼年学校の “百日祭” でお披露目されて以降、軍歌として広く歌われるようになった歌だそうでございまして、“万朶の櫻か襟の色”の襟の色は第二次大戦時の折り襟軍衣ではなく、漫画“はいからさんが通る”で伊集院少尉どのが着用しておりますところの詰襟の鍬形襟章の歩兵兵科色の緋色を歌ったもの・・・“散兵戦の花と散れ”とか“肉弾とどく所まで”とか実に勇壮な軍歌でございますが、元歌は塩田環氏の作詞で明治34年(1900年) 旧制第一高等学校第十一回紀念祭で一高の東寮寮歌として歌われた“アムール川の流血や”。 こちらは明治33年北清事変における黒竜江での帝政ロシア軍による清国人の虐殺をテーマとして、日本が以降のアジアの盟主として東国原知事じゃありませんが“どげんかせんといかん!”っていう気概を歌ったもの、日本初の学生による作詞作曲の寮歌として有名な歌だったのでございますね!
・・・とまあここまでは、なるほどねえ~と聞いておったのでございますが、何とこの歌は大正デモクラシーの時代にさらに替え歌にされまして・・・・・・大正11年(1922年)第三回メーデーで“聞け万国の労働者~♪”と歌われて以来、軍歌を知らない皆さまもよくご存知の“メーデーの歌”として歌い継がれるようになったんでございますねえ! 言われてみれば確かに同じメロディなんでございますが、どちらも歌詞が非常にインパクトがあって、しかも全く異なる目的に歌われますと・・・気付かないものでございますなあ。 今日は朝から“へえ~へえ~へえ~!”とホント感心させられてしまいましたですよ。 (^_^;)
★引き続きブログランキングにエントリー中です!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます