今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

宝塚雪組大劇場公演 フォルティッシッシモ/シルクロード千穐楽ライヴビューイング

2021-02-11 13:41:20 | takarazuka
宝塚大劇場雪組公演千穐楽 ライヴビューイング感想その2



レビュー・アラベスク
シルクロード〜盗賊と宝石〜

作・演出は生田大和先生

生田先生も、上田先生と同じく、宝塚のこれからを担っていく演出家、ホープです。
そして、今回退団する望海さんとは、縁のある演出家です。

今まではお芝居をやってこられましたが、今回、初めてのショー作品ということで、
とても楽しみにしていました。

ストーリー仕立てになったショーでした。
望海さんが砂漠の盗賊、真綾さんが盗まれる宝石。

菅野よう子さんの主題歌が覚えやすくて、素敵なメロディでした。

生田先生は「カサノヴァ」でも、ショー的な演出があったので、初めてのショー作品といっても、
そんなに不安感はなかったのですが、思った通り、安定感のある作品になっていたと思います。

ロケットの入り方も自然で、違和感なく、全体がよくまとまっていたと思います。

フィナーレも定番な感じですが、とても良かった。

大階段の男役勢揃いの黒燕尾のダンス、トップコンビのデュエットダンス・・・

奇をてらった演出より、オーソドックスな定番が一番。
ファンにとっては、それが嬉しいのです。

今回は望海さんが青い一輪の薔薇を持って踊るのですが、最後にそれを次期トップの
彩風さんに渡すシーンがあって、素敵でした。

そして、真綾希帆さんとのデュエットダンスも素敵でした。
優しい雰囲気が出ていて、胸が熱くなりました(涙)


退団公演の千穐楽なので、本編終了後にサヨナラショーがありました。

私は望海さんの作品の全部を観たことがないので、知らない曲もありましたが、
望海さんの歌のうまさ、表現力、力強さに感動しました。

ドン・ジュアンとか、観たかったなあ!

真綾さんも歌がとても上手いので、私が大好きだった、「ファントム」からの
デュエットは凄く嬉しかったです。

歌の上手なトップコンビって、貴重。

これで大劇場は最後かと思うと、寂しい気持ちで一杯です。

望海さん、真綾さん、組子の皆さん、関係者の方々、大変な状況の中、お疲れ様でした。
素敵な歌声をありがとう。

東京公演も無事できます様に。

















宝塚雪組大劇場公演 フォルティッシッシモー歓喜に歌えー/シルクロード 千穐楽ライヴビューイング

2021-02-10 15:43:26 | takarazuka


8日(月)、宝塚大劇場 雪組公演千穐楽ライヴビューイングを観てきました。

ミュージカル・シンフォニア fffフォルティッシッシモ ー歓喜に歌え!ー
レヴュー・アラベスク シルクロード〜盗賊と宝石〜


トップコンビ 望海風斗さんと真綾希帆さんの退団公演です。
本来なら昨年11月のはずだった退団公演
コロナ禍のため、今年になっての公演でした。

1月1日初日から2月8日まで、まずは無事に公演できたこと、本当に良かったと思います。

ミュージカル・シンフォニア
fffフォルティッシッシモ ー歓喜に歌え!ー

昨年2020年は、ベートーヴェン生誕250年の年でした。
それに合わせての演目だったと思いますが、コロナ禍により、今年になりました。

作・演出は宝塚の鬼才、と言ってもいいですよね。上田久美子先生。
今、注目の若手演出家、これからの宝塚を背負って立つ才能の持ち主だと私はとても期待している先生です。

そして今回の作品は、月組のショー「BADDY」に続く衝撃作だと思います。

ベートーヴェンの生涯を辿るストーリーではあるけれど、焦点があたっているのは、内面の世界です。
非常に観念的な内容だと思いました。

なので、見ていて、これはどう捉えたらいいのだろう、と思うところが・・・
難しい、というか、今までにない表現方法のような気がしたからです。

ストーリーとして見るより、感覚的に感じる、というか、音楽を聴くように感じる、と捉えればいいのかなと思いました。

タイトルに『シンフォニア』となっているのは、そういうことか、とも。

ベートーヴェンに絡む役柄として、ナポレオンとゲーテが出てきます。

ナポレオンがロシアで敗戦するところで、夢の場面になって、ベートーヴェンと交響曲の作曲と戦い方の方法に共通の法則があると
二人で話し合うところが、とても面白かったです。

4つの音符が倍に、そのまた倍になっていく、それが兵の動かし方と同じだ、と。
アニメーションと連動した場面になっていて、凄く面白かった。

また、使われていないオケピットの使い方も、楽しかった、というか、よく考えられているな、と思いました。
オケの動き合わせて、音符が飛び散っていくアニメーションが、とても素敵だった!

そして、ベートーヴェンだけに見える存在の「謎の女」が出てきます。
耳の聴こえない彼にも、彼女の言葉は聴こえるのです。

彼の人生は「不幸」と「苦しみ」の連続、その中に女は現れてくるのです。
そんな自分の人生を思う時、ベートーヴェンはその女こそ自分の「運命」と名づけ、最後のシンフォニーを作り出していく・・・

その最後へ向かっていく場面は、とても迫力がありました。
グワっと持っていく感じが素晴らしかったです。
胸が熱くなりました。

タイトルのfff
fが3つ!
フォルテシモのさらにその上!
さらに強い音!
それが感じられる素晴らしく力のある場面でした。

これは、実際の舞台を観なければ、感じなければ、と強く思いました。

チケットが取れるかどうか心配しかないけど・・・
とにかく、手は尽くす覚悟です(気持ちだけは前向き)

そして、嬉しいことに、大劇場公演期間中に、N○Kで収録が入ったようです。
N○Kは機材が良いから、映像が綺麗なんですよね。
オンエアはいつかわからないけれど、楽しみです。











宝塚宙組 アナスタシア

2021-02-02 20:42:26 | takarazuka



宝塚宙組東京公演 ミュージカル アナスタシア

観てきました。
とても良かったです!

本当は、昨年、梅芸版に続いて上演されるはずでした。

が、緊急事態宣言になってしまい、梅芸版は東京公演は一部中止、大阪公演は全公演中止になってしまいました。

梅芸版も観たかったなあ。。。

宝塚版は今までのところ、なんとか無事に公演できています。
このまま千穐楽までいってほしいです。

物語は、ロシア皇帝ニコライ2世の末娘アナスタシアを巡る物語。
ディズニーらしい、ファンタスティックな心温まる物語でした。

舞台全体がとて美しかった。

アナスタシアの王冠をデザインしたようなセット、パリのアレクサンドル橋の再現、そして背景の映像が綺麗で、夢を見ているような感覚になりました。

そうですね、このお話自体が夢のような・・・

映像が場面に応じて動きがあるのも良かったです。
映像とセットと演者の動きが一体となって、舞台に動きがあって、スペクタクル感があって、とても楽しかったです。

そして、何と言っても音楽が素晴らしい!
親しみやすい、懐かしさを感じるメロディが心に残ります。
「あの日の12月」とか、心に沁みる。

コロナ対策で、下級生がA、Bチームに分かれているので、通常より少ない人数での公演となっていて、その点はちょっと寂しかったです。

特にフィナーレのロケットは一列になると舞台が広く感じてしまう。
いつもの半分くらいじゃないだろうか。
でも、皆頑張っていて、右へ左へいつも以上に移動を大きくして、精一杯踊っていました。
早く組全員で公演ができますように。

主演の真風涼帆さんは、スッキリと温かみのある雰囲気で、アナスタシアを思う気持ちが溢れる素敵なディミトリでした。

アナスタシア役の星風まどかさん
この公演を最後に専科へ異動、、、寂しいです。
困難にめげずに前向きなアナスタシアがピッタリでした。
歌もとても上手かったです。
実力のある人だから、どの組にいっても輝いていられると思います。

グレブ役は芹香斗亜さん
アナスタシアが本物だったら、ロマノフの血を引く者として生かしておくわけにはいかない、と追い詰める役どころ。
歌が上手い!
いや、それは前からわかっているけれど、特にこういうドラマチックな内容は響いてきます。
場面がグッと引き締まる感じがしました。

後はやはり生オケの復活が待ち遠しいです。
そりゃあ、録音でもいいけど、いや、我慢しますけど、って一体どっち?な感じですが・・・
コロナ対策だから文句は言えませんね。

しかし、曲が良いだけに生オケで聴きたかった、というのが本音です。

今月21日まで、宙組の皆さん、頑張ってください。

21日は千秋楽ライヴ中継と配信があります。
楽しみ〜










動画配信 ミュージカル・ゴシック 「ポーの一族」大阪公演

2021-01-17 19:42:20 | takarazuka
宝塚初演から3年
明日海りおさんのエドガーが帰ってきました。

ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」
梅田芸術劇場で、1月11日から始まりました。
昨日16日にライヴ配信があり観たのですが、とっても良かったです。

私、宝塚版よりも好みかもしれません。

全体的にとっても落ち着いた色調です。
映像、アニメーションも控えめながら効果的だし、セットも雰囲気がいい。
ゴシック感漂う美しい舞台になっていました。

心配した衣装も、宝塚のような原作再現感は薄いですが、落ち着いた色調で内容とよく合っていました。
ギムナジウムの制服も可愛くて素敵でした。

宝塚版よりも、キングポーと老ハンナの存在感が増していました。
台詞だったところが歌になっていたり。

また、後半大詰め、アランがエドガーについて行こうとする場面とかはダンス場面がはいったりして、
長めになっていて、より切なさ感が出ていたと思います。

宝塚ではフィナーレがつくので、それがない分、10分程度は芝居部分が増えている感じでしたね。

あと、当然ですが、男性キャストがいるので、ダンス場面の迫力がありました。

エドガー役の明日海りおさんは、ごく自然体にエドガーを演じていると思いました。
メイクも宝塚メイクではないし、ブルーコンタクトを入れてたりもしていないのですが、
しっかりエドガーを表現、体現していて、凄いと思いました。

萩尾先生絶賛もわかります。

アラン役は千葉雄大さん
ミュージカルの舞台は初めてということでしたが、凄く雰囲気が合っていて、良かったです。
明日海さんとの並びも違和感なく、歌は発展途上という感じですが、お芝居がとても良かったです。

キングポーの福井昌一さん
宝塚版では台詞だったところが歌の場面になっていたりで、インパクトが強くなっていました。
さすがの貫禄でした。

老ハンナは涼風真世さん
こちらも歌場面が増えていたのと、台詞回しが迫力あって存在感たっぷりでした。

東京公演がとても楽しみになりました。
早く観たいなあ!

出演者の皆さん、関係者の皆さん、無事に完走できますように。
東京でお待ちしております。

なお、23日にもまたライブ配信があります。
楽しみ〜











宝塚星組 ロックオペラ モーツァルト

2019-11-20 20:02:32 | takarazuka


宝塚星組 ロックオペラ モーツァルト
11月20日 梅田芸術劇場で初日を観てきました。

星組新トップコンビのプレお披露目公演
新トップの礼真琴さん、新トップ娘役の舞空ひとみさん、初々しくて凄く良かったです。
礼さんは歌、お芝居、ダンス3拍子揃ったトップさん
舞空さんはちょっと未知数の部分もあったけれど、とても溌剌としたコンスタンツェで好感が持てました。

私的にはやはりアッキーと山本耕史さんがヴォルフとサリエリを交互にやった2013年のネルケプランニングの公演との違いが凄く気になるところでした。

宝塚版は、かなり丸くなっているていうか、ソフトになっていたと思います。
ネルケ版は尖ってエッジが効いていた感じでした。

曲も歌詞が違うし、アレンジも違うし、歌う人も違っていたりするのでかなり印象が違います。
「君の胸のタトゥー」はカットだし(残念!)、フィナーレの「恋のディスタンス」(ネルケ版「ひたむきに生きてこそ」は新トップコンビのための新曲かと思ってしまいました(汗)

そして、ネルケ版の「夢を支配する者」が宝塚版では「道をあけろ僕が通る」となっていて、これがテーマ曲になっていて、繰り返し使われていました。

衣装はネルケ版、宝塚版とも有村淳先生。
ネルケ版では墓掘り人まで背中がパックリ開いた斬新なデザインで素晴らしかった。
大きなバラの花が付いたドレスも夢があって素敵だったので、有村先生にとって宝塚はホームなわけだし期待してました。
やっぱり、ドレス、素敵でした。
ヴォルフの衣装は全体的にはティボルト風で、時々M!のヴォルフ風な感じも。

潤色、演出は石田昌也先生
オーソドックスにまとめられていたと思います。
宝塚は演出の先生が歌詞も作るのですが、石田先生はかなり直球な感じがあるのでちょっと心配しましたが、大丈夫でした(ほっ)

1幕最後の場面「バラの上で眠りたい」(ネルケ版「薔薇の香りに包まれて」)がとても素敵でした。
バラの花びらが降るなか、ヴォルフが歌っている後ろでコンスタンツェが踊るのですが、石田先生のテイストとは違う感じがしました。

で、プログラム見たら生田大和先生が演出補に入っていました。
生田先生の「カサノバ」もバラの花びらが降る場面があったし、これは生田先生テイストかなと思いました。
この場面の踊るコンスタンツェの衣装も素敵すぎ!

サリエリのあの2曲、ネルケ版の「痛みこそ真実」「殺しのシンフォニー」は「切り刻まれたプライド」「殺人交響曲(殺しのシンフォニー)」となっていて、それぞれダンサーズを率いてのカッコいい場面になっていました。

歌詞のタイトルとか、ネルケ版と被らないようになっていましたね。

礼さんはM!のヴォルフがやりたかったと聞いたことがあります。
M!ではないけど、ヴォルフ役ができてよかったなあと。
元気いっぱいに演じているのが感じられました。

東京公演も楽しみです。