今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

ミュージカル 怪人と探偵

2019-09-24 20:28:57 | 中川晃教


神奈川芸術劇場で 新作ミュージカル 怪人と探偵 を見てきました。

面白かったです。

東京スカパラダイスオーケストラのテーマ曲がカッコいいし、舞台セットもとてもいい。
昭和初期の雰囲気、レトロな雰囲気たっぷりの舞台でした。

ただ、特に後半、どこかで見た風景?みたいな既視感が、、、
怪人二十面相と探偵明智小五郎のお宝を巡っての知恵の張り合い的なストーリーを想像していました。
そこにヒロインが絡むのかと。

でも、途中からなんだか雲行きが、、、

お宝=ヒロインになってしまい、怪人と明智の恋人の奪い合い、恋のさや当て的なストーリーになってしまったのが残念です。

大詰めで怪人が無理矢理ヒロインとの結婚式を実行しようとする場面は、もう、ミュージカル「オペラ座の怪人」そのままのような気がしました。

なんだかなぁ・・・
全体の雰囲気はいいのになぁ・・・

脚本の森雪之丞さんは、「ソングライターズ」の時も、ミュージカル「プロデューサーズ」を彷彿とさせる作りでしたが、今回は「オペラ座の怪人」になってしまった感がありました。
構想5年だそうですが、もう少し江戸川乱歩の原作の雰囲気を踏まえたストーリー展開を考えて欲しかったなぁと思います。

アッキーは歌がダイナミックでよかったです。
ただ、ビジュアルが、、、もごもご
ファンの気持ちからすると、衣装デザインとかもう少し工夫していただけたらと思いました。
全身を包み込むマントというよりは、肩から後ろにかかるものとか、あるいは斜めがけとか。
帽子、マスクは無しで、クロロック伯爵のような雰囲気?

ヅカファンからすると、マント姿ってちょっと(いや、かなり)拘りありますから(笑)

いろいろ勝手言ってすみません。

あと、樹里咲穂さんと今拓也さんの北小路夫妻の場面がとても楽しくてよかったです。
特に「内緒のお話し」
お二人の芸達者ぶりが素敵でした。


WOWOWで収録されたようです。
アッキー、どう映っているかな。
ちょっと心配(笑)だけど楽しみです。







愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

2019-09-15 17:43:29 | theater


作・演出 三谷幸喜
出演 柿澤勇人 佐藤二郎 広瀬アリス 八木亜希子 横田栄司 はいだしょうこ 迫田孝也
演奏 荻野清子
世田谷パブリックシアター 2019年9月6日マチネ


なんで「愛」なのか
なんで「哀しみ」なのか
タイトルを聞いて一番最初に思った疑問です。

冷静沈着、恋愛感情は推理の邪魔にしかならないという考えの持ち主、シャーロック・ホームズにとって、愛とか哀しみとかいう情緒的な言葉は一番遠い言葉だと思うからです。
いや、人間らしい感情がないわけではない。
温情溢れる解決をすることもしばしばあるホームズですが、表だってそういう感情を表さない性格だから、タイトルに堂々と愛とか哀しみとかついているのが、なんだかそぐわない気がしたんです。

でも、そこがみそなんですね。

いくつか謎が出てきて、一番最後に相棒となるワトソンの秘密というか謎をホームズが容赦なく暴いてしてしまうんですね。
自分に近しい人に対する友情のために解決しようとして、図らずもその人の肉親、愛する人の秘密を暴いてしまうことになる…それが「愛」と「哀しみ」につながるのなのかな、と思いました。

ワトソンにしてみれば、やめてくれ!と言いたくもなると思うのですが…


幕開きの音楽が、あのグラナダTV版、ジェレミー・ブレットのドラマのテーマ曲で、もうそれだけで嬉しくなってしまう(涙)
シドニー・パジェットの挿し絵も!

登場人物は全部で5人

まずは、広瀬アリスさん演じるヴァイオレット嬢
原作において、ヴァイオレットという名の女性は4回登場すると最初に説明されます。
そんなあったっけ?2つまでは思い出せるなあ… 「ぶなの木屋敷」と「美しき自転車乗り」
このヴァイオレット嬢が話す話もこの2つを連想させます。
さらに謎の言葉、踊る靴紐(爆)
「踊る人形」と「まだらの紐」がくっついてる… そして、何か謎解きがあるかと思いきや、何もないという(爆)
広瀬さん演じるヴァイオレット嬢はとてもはきはき、きびきび、現代っぽいお嬢さんでした。

次にホームズの兄、マイクロフト
演じるのは横田栄司さん
登場の仕方が傑作です。
原作で兄が登場するのはそう多くはない。むしろ少ないですよね。
「ギリシャ語通訳」とか「ブルースパーティントン設計書」とかくらい?
このお芝居では、黒幕的存在がより強調されていたと思います。

ハドソン婦人は、はいだ しょうこさん
ホームズが借りているベーカー街221の家主さんです。
ハドソンさんの住所が221で下宿しているホームズの住所が221bとなるのですね。
とても可愛いハドソン婦人でした。

ワトソン婦人は八木亜希子さん
原作ではワトソンは「四つの署名」のヒロイン、メアリー・モースタン嬢と結婚するのですが、このお芝居では、その前に1度結婚していた、という設定になっていました。
明るく華やかな雰囲気のあるワトソン婦人でした。
なんと、夫のワトソンとのデュエットがあったりして、楽しかったです。

そして、ホームズの相棒であるワトソンは佐藤二郎さん
アニメ版のワトソンにそっくり。
若いホームズとはかなり年上という設定となっていて、ホームズに振り回されつつあたふたする姿がほほえましく、人のよさがにじみ出ていてとてもよかったです。

ホームズ役は柿澤勇人さん
カンバーバッチ風のホームズだったと思います。
生き生きとして、周りを巻きこみ、台風みたいな存在(爆)
ホームズがホームズとして存在する以前の若かりしころ、こんな感じだったのかも…と思わせる…

原作を取り入れたところ、オリジナルのところが上手く合わさっていて、とても楽しむことができました。





























フランキー・ヴァリ &フォーシーズンズ ジャパンツアー2019

2019-09-14 01:01:24 | musical


2019年9月11日(水)19時
人見記念講堂


凄いです!
フランキー・ヴァリ 85歳!

はっきり言って、適当にヒット曲を歌ってお茶を濁すというか、そんな感じかななんて、失礼なこと、考えてました。
ごめんなさい🙏
謝ります。平謝りです。

流石に動きこそそんなに派手ではないが、まあ、その歌声の力強いことといったら!
バリバリの現役です。
2時間弱、25曲を歌ってくれました。

イケメンの4人組=フォーシーズンズを従えての堂々たるパフォーマンスに圧倒されました。
脱帽。

客席との一体感も素晴らしく、私も頑張って歌いましたよ。
楽しかった!

数々のヒット曲ももちろん良かったけれど、B面曲の「サイレンス イズ ゴールデン」が懐かしくて、歌ってくれて嬉しかったです。
私はトレメローズで聞いていて、凄く好きだった。
ジャージーボーイズを見てこの曲もボブ・ゴーディオとボブ・クルーの曲と知りました。
あと、テンプテーションズの「マイガール」とヤングラスカルズの「グルーヴィン」を合わせた曲も、迫力があって素晴らしかった。
この辺のカバー曲の選曲も柔軟性があってとてもいいと思いました。

そういえば、テンプテーションズのミュージカルもブロードウェイで好評のようですね。
いつか見られるといいなあ。

去年見たキングクリムゾンのロバート・フリップ、今年になって見たブライアン・フェリーが70代で、凄いなあと思っていたけれど、更にその上をいく85歳!
凄すぎます。

6月に見たモーリス・デイ(ブログには書いてないが)が、ひよっこかと思えてしまうような、、、(いやいや、彼もすっかり貫禄でした)

正に生ける伝説ですね。
どんなトレーニングしてるんだろう。
小柄だけれど、骨格がしっかりしてそうだし、喉の筋肉も強そう。
まだまだこれからも元気で歌って欲しいです。

ほんとに素晴らしいコンサートでした。
フランキー・ヴァリさん、素晴らしい歌声をありがとう。
これからもお元気で。











帝劇でジャージー・ボーイズ!

2019-09-11 15:45:23 | 中川晃教
来年7月、8月 帝国劇場でミュージカル ジャージー・ボーイズ が上演されることになりました!

こちら

やったぁ!
単純にアッキーが帝劇で主演で、というのが嬉しいです。

演出はクリエと同じく藤田俊太郎さん
帝劇は初登場ですかね。おめでとうございます。
帝劇のミュージカルの演出家に名前を連ねることになるのですね。
新たな新風を吹き込んでくれることを期待したいです。

出演者はまだアッキーの名前しか出ていないけど、どんなキャストになるのでしょうか。
帝劇はキャパが大きいから、きっとクリエとは違う布陣になってくるでしょう。
クリエ版が基本になりつつ、新たに帝劇版として作り直すのかなあ。

再々演というより、帝劇版初演という感じ?
私の勝手な想像ですが…

でも、藤岡くんには出てほしい(願望!)

そして、そして、クリエ版のCDの発売も正式に発表されました!

こちら

このタイミングだったんですね~
アッキーの千秋楽での告知から長かった。
待ってましたよ。
曲目とかまだじっくり見てないけど、本家ブロードウェイ版とは少し違っているようですね。
レッドチームがないのがちょっぴり寂しいけど。
関係者の皆様、一生懸命やってくださったんでしょうね。ありがたいことです。
手に取れる日を楽しみにしたいと思います。

来年の7月、8月というとオリンピック真っ最中
都内はどんな風になっているのか…ちょっと創造つきませんが、帝劇付近が平常でありますようにと祈りたい。
そして、アッキー、体いや喉に気をつけてがんばってください。って今から心配してどうする(爆)

とにかく、アッキー以外のキャストが決まるのをドキドキしながら待ちたいと思います。








青い血の一族

2019-09-05 00:16:29 | エリザベート


透けるような白い肌に浮き上がる青い静脈。
ハプスブルク家の人々は、自らを神に選ばれた特別な存在として高貴な青い血を誇った・・・

中野京子著 名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 を読みました。

650年の長きにわたり繁栄したハプスブルク家。
徳川幕府256年、ロシア ロマノフ王朝300年を考えても、その凄さがわかります。

この本は、ハプスブルク家関係の肖像画、絵画からハプスブルク家を語っています。
面白くて一気に読んでしまいました。

スペインハプスブルク家の方が比重が大きくなっているのは、著者も言っているように、「耳の人」(=音楽の人)であるドイツ人に対して、「眼の人」(=絵画の人)であるのがスペイン人だからということのようです。
確かにスペインの絵画はドラマチックです。
「狂女フアナ」といい、「ラス・メニーナス」といい。

オーストリア・ハプスブルク系統には名画と呼べるものが少なく、あのマリア・テレジアでさえ価値ある肖像画を残していないとのこと。
そんななかで、ヴィンターハルターのエリザベート皇后の肖像画が取り上げられていました。

それにしても、近親婚の凄まじいこと。
親戚同士で婚姻に婚姻を重ねているので、繋がりがごちゃごちゃ過ぎる。
特にスペイン・ハプスブルク家。
いかに神聖な「青い血」を守るためとは言え、ちょっと酷すぎるなぁという感じ。
おぞましいとさえ思えてしまう。

スペイン・ハプスブルク家最後のカルロス2世は呪われた子とまで言われて、、、
父親であるフェリペ4世は、「慰み者」の道化のような姿の息子を人前に出す時はヴェールをかけたそうな。
当然後継ぎを作れる体ではなく、スペイン・ハプスブルク家は終焉を迎えます。
カルロス2世だけの責任ではないと思う。
彼をこのような体にしてしまった凝縮し過ぎた青い血のせいなのだ、そう思います。

ちょっとショックだったのが、オペラ「ドン・カルロ」のモデルとなったフェリペ2世の息子ドン・カルロスはかなり持て余し者だったらしいこと。
悲劇的な最後はオペラと一緒のようだけど、父親に愛する人をとられ悲劇を迎える王子の実態はそんな出来の悪い息子だったとは、、、
でも、それももしかして近親婚の犠牲なのかもしれないと思ったりします。

一方、オーストリア・ハプスブルク家は多産の家系。
あの有名な家訓「戦争は他の国にまかせておけば良い。幸運なオーストリアよ、汝は結婚すべし!」により、あちこちの王家と婚姻を結び、戦うことなく領土を広げていくのです。
マリア・テレジアは16人の子供を産み(6人は早世)、娘たちを政治のカードとして扱いました。
末娘がマリー・アントワネットです。

そして、ハプスブルク帝国最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ
順番からいくと、父親のカール大公が皇帝となるはずだったが、こんな愚か者を皇帝にしたらハプスブルク家は滅亡する、と妻ゾフィーが反対し、息子を皇帝にしたのです。
いや〜母は強し、というか、恐るべしゾフィー
無能な夫にさっさと見切りをつけ、優秀な息子を皇帝の座につける
シシィが逃げ出したくなる気もわかるというものです。

そんなこんな、ハプスブルク家にまつわる様々な人間関係が、生き生きした語り口で展開されていて、一気に読んでしまいました。

図らずも、今年は日本、オーストリア国交樹立150周年記念の年だそうです。
宝塚では「I AM FROM AUSTRIA — 故郷は甘き調べ— 」が上演され、秋からは「 ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史 」が10月から開催されます。

ベラスケスの絵も来るみたいなので楽しみ〜
ハプスブルク600年の歴史に思いを馳せる秋になりそうです。