今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

天才はつらい

2018-12-31 06:47:13 | 中川晃教
ミュージカル サムシング・ロッテン
スーパーヒーローとしてシェークスピアが登場します。
演じるのは 西川貴教 さん。

芸達者な方だなと今回凄く感じました。
「ウィル パワー」のカッコよさ、存在感は圧倒的だし、2幕最初の「天才はつらい」のところは、登場した時のカッコ良さとは裏腹な悩む姿がおかしくて、笑かせていただきました。
間がいいというか、カンがいいというか。
才気煥発。頭のいい方なんですね。
そして、やはり、大会場での観客の心の掴み方が的を得てる。
今回拝見できて良かったです。

アッキーの名前と字面が似ているし、体型も似ているし、以前から気になる存在の方でした。
もちろん、Jポップ界の大スターで知名度は凄いし、私もテレビとかで歌う姿を見ていて、カッコいいなあ、と思っていました。
その西川さんとアッキーが共演、同じ舞台に立っているのを見ると感慨深いです。

そして、シェークスピアと匹敵する存在なのが、預言者ノストラダムスの橋本さとしさん。
もう、アドリブ最高です。
ミュージカルネタから、個人ネタから、拾う拾う。
爆笑させていただきました。
さとしさんがパロると、嫌味が全然なく素直に楽しめちゃう。
さすが。

あと、ニックの妻ビー役の瀬奈じゅんさん。
コメディエンヌぶりを遺憾なく発揮されていて、楽しませていただきました。
飾り気のない人柄が良く出ていたなあと思います。

ニックの弟ナイジェル役は平方元基さん
平方さんの舞台、いろいろ見てます。
サンセット大通りを見て以来、大注目です、実は。
なので、今回アッキーとの共演を知った時はとても嬉しかったです。
見るたびに違う役柄をされていて、凄いなあと。
今回はピンチの連続のお兄ちゃんの助けになろうと頑張る健気な弟役でした。
体はお兄ちゃんより大きいけど、気持ちはお兄ちゃんべったりな感じが可愛らしかったです。

そんな個性的な人たちに囲まれた、アッキー演じる劇作家ニック。
今回は受け担当。
個性的な周りと対照的に真っ当に悩み、奮闘する姿が楽しかった。
ミュージカルナンバーでの歌いっぷりは安定の心地良さだし、ダンスも楽しかったです。
特にタップダンス!
ブロードウェイミュージカルの王道なのかもしれませんが、ちょっと「プロデューサーズ」のマシュー・ブロデリックとネイサン・レインを思い出しました。

ネタの多い、そして笑い要素のミュージカルだからこそ、出演者の力量が問われてしまう。
今回は、アンサンブルの方たちも皆さん声がよくて、見ていてストレスが全くありませんでした。

素敵な舞台をありがとうございました。













サムシング・ロッテン!

2018-12-28 00:48:43 | 中川晃教



ミュージカル サムシング・ロッテン!

観てきました。
面白かった。
そして楽しかった。
ジャージーボーイズでは歌を堪能したけど、今回は歌とダンスと笑いを楽しみました。

サントラCDを聴いた時も感じたのですが、しごくオーソドックスなブロードウェイミュージカル です。
「プロデューサーズ」に似ているかも。

プロデューサーズもそうだったけれど、たくさんのミュージカルネタが楽しかったです。
ネタバレ禁止なので言えませんが、ミュージカル 好きにはもちろん、そんなに詳しくない人でもミュージカル の楽しさが伝わるんじゃないかな、と思いました。

時代がルネサンスのイギリスで、シェークスピアが登場することもあり、シェークスピア作品からの引用がいろいろありました。
全部は分からなかったけど、さりげなく取り入れられていて押し付けがましくなくて良かったです。
最後は「 ベニスの商人」でしたね。
そして、うまい具合にブロードウェイミュージカル の発祥に結びつけたエンディングは上手いなあ!と思いました。

アッキーは弟思いで妻を愛する、けれどヘタレで頑固な劇作家。
失敗も多いけど、ピンチに陥った自分の劇団をなんとかしようと奮闘する姿が可愛くもあり、滑稽でもある、そんな役柄でした。

ほとんど出ずっぱりで、歌って踊ってて、タップも見事にこなしてました。凄い!

演出は福田雄一氏
今まで何回か福田氏の舞台を見てきて、ちょっと心配しましたが、思っていたよりサラッとした感じの演出で違和感なく普通に舞台を楽しむことができて安心しました(笑)

出演者がみんな実力ある人で、その点も良かったです。
個人ネタとかあっても、それに流されることなくしっかり役柄を演じられていて、爆笑しつつ、さすが〜と感心させられました。

みんな歌も上手かったし、歌あり、ダンスあり、笑いあり、と安定のブロードウェイミュージカルという感じでした。









混迷こそわが墓碑銘

2018-12-19 23:20:00 | ROCK
12月19日 キング クリムゾン の東京最終公演に行って来ました。
場所はオーチャードホール
先月29日に行って、凄く感動してしまい、思わず12月の追加公演をポチッと購入してしまったんです。

いや〜改めて凄かったです。
11月に観た時より、アドリブもあってライブ感が強かったです。

ホーンセクションのメルさんは「21世紀の精神異常者」のインストのところで「A列車で行こう」なんてやっちゃうし、ベースのトニーさんはソロパートのスキャットの最後で「コンバンワ」って(笑)

でもってロバート・フリップ御大は、あの微動だにしない背筋ピッの姿勢でギターを弾きまくる。
同じフレーズを繰り返していく、神経をヒリヒリさせるみたいな独特の音。
「エピタフ」や「スターレス」では浮遊感というか宇宙の暗黒を感じさせるような音色。
混沌とした、しかし確実にコントロールされた音の洪水に圧倒されました。

もう、なんなんでしょうね、この人達、いや、このおじ様方は。
70歳超えのメンバーが3人、平均年齢60歳以上?
凄すぎすぎる!

20分の休憩を挟んでの3時間。
堪能しました。
そして疲れた〜
聴きたい曲は全部聴けたし大満足です。
思い残すことはございません。

彼らの年齢(いや、自分の年か)を考えると、次の機会があるかどうか。
フリップ御大はまだまだ長生きしそうだけれど、日本まで来るのは大変なことだと思うし。

今回、彼らのライブを体験できたこと、忘れられない記憶になりました。
素晴らしいパフォーマンスをありがとう。

日本公演の最終日
となる名古屋公演が素晴らしいものとなりますように。







エリック・クラプトン —12小節の人生—

2018-12-06 18:37:02 | ROCK


昨日、12月5日、レディースデイで、エリック・クラプトンのドキュメンタリー映画を観てきました。
タイトルの12小節というのは、ブルースの演奏におけれ基本単位のこと。
ブルースに憧れた少年時代から現在までの人生が、音楽とともに本人、関係者のインタビューで浮き彫りにされていました。

エピソードとしては知っていることも多かったけれど、改めて関係者や本人のインタビューが重なってくると、いろいろな事情や裏側とか知ることができて面白かったです。

特に、マディー・ウォーターズやBBキングやアレサ・フランクリンなどのR &Bの大御所たちとの関係が、とても興味深かった。

クリームがアメリカで大ヒットになったことから
「 彼らのおかげで白人にもブルースを知ってもらえたし、そのおかげでそれまで入ることも出来なかった場所にも行くことができるようになった。」
「 アメリカでブルースを聞くということは、公民権運動を認めることだ」

映画での言葉をはっきりと覚えてはいないのですが、彼ら黒人ミュージシャンの言葉が重く響く。
まだまだ偏見の強い時代だったあの頃、クラプトンがイギリス人だったからこそ、アメリカのブルースマンたちとの繋がりをこだわりなく築けたのかな、と思いました。

今年8月に亡くなったアレサ・フランクリンとの録音場面も、クラプトンの演奏している姿はなかったけれど、アレサのパワフルな若い歌声との共演が素晴らしかったです。

そして、ドラックやアルコール依存に苦しんでいたこととか、その頃の実際のステージ場面もあって、見ていて辛い場面もありました。
私も行ったけれど、初来日の武道館公演のあたりも苦しんでいたころだったんですね。

息子を亡くした後、たくさんの人からの手紙の中に、亡き息子が父クラプトンに当てたハガキがあったというエピソードには泣かされました。
「ティアーズ イン ヘヴン」が静かな歌だけに、父として親としての思いが溢れて涙無くしては聞けなかった。
涙が止まらなかったです。

最後のマディー・ウォーターズの言葉も胸に染みる。
ぐっときました。

幼いころの複雑な家庭環境、母親の拒絶、その心の空白を埋めたのがラジオで聴いた音楽、ブルースだったんですね。
しかし、女性の入れ替わりが凄い(笑)
有名なのは、ビートルズのジョージ・ハリソンの奥さん、パティさんとの恋愛ですよね。
なんせ、「レイラ」や「ワンダフル トゥナイト」という名曲はパティさんのことですから。
でも、そのパティさんとの結婚後も他の女性と関係してたりして、もう何が何だか。

しかし、それも、母親から愛されなかったトラウマがあるからなのかなと思いました。
でも今は3人の娘さんに恵まれて幸せそう。


ヤードバーズ、クリーム、ブラインドフェイス、デレク&ドミノスなど、音楽が懐かしかったです。
ビートルズとの場面もあり、「 僕のギターは泣いている」とかも超懐かしかった。
私の青春時代!(笑)
惜しむらくは、クラプトンに歌うことを勧めたデラニー・ブラムレットや依存症からの復帰を支援したピート・タウンゼントのことも触れて欲しかったなあ。

ドキュメンタリーなので、一般的な娯楽映画とは言えません。
ファン向けの映画だと思います。

でも、ブルースに惹きつけられた一人のギタリスト、ミュージシャンの生き様を通して描かれる姿は、様々な障害を乗り越えていく人に勇気を与えるのではないかなと思いました。












クリムゾン キング の宮殿へ

2018-12-01 14:26:52 | ROCK


11月29日 キングクリムゾン のコンサートに行って来ました。
場所はオーチャードホールです。

いや〜凄かった。
この音の厚み、重厚感 は何でしょう。
それでいて、クリアでタイトな響きは!
そして、とにかく、圧が・・・・凄い!
音の波が半端なく押し寄せる。
ドラムが3台もあるんですよ。

まるで、巨大な重機がメリメリとゆっくりと動きだすような感じ。
あるいは、大きな戦車が地響きをさせながら近づいて来るような。


私はアルバムの中では「クリムゾンキングの宮殿」とか「レッド」が好きで、特にレッドは凄く好きなので、そのあたりからやってくれると嬉しいなあ、と思っていました。
セットリストは完全な日替わりのようなので、これはもう運を天に任せるしかないなあという思いで行ったのですが、なんと、そのレッドから5曲中4曲もやってくれました。
嬉しい!
レッド、フォーリンエンジェル、赤い悪夢と続いた時は涙目。
ジョン・ウェットンの声を思い出す。
アンコールが スターレスだったし、言うことありません。

でも本当は、21世紀の精神異常者かエピタフか、どっちか聴きたかった。
でも、そうなったら、立ち直るのに相当時間かかりそうな感じだから、無くてちょうどよかったかも。

なんせ、つい先日までジャージーボーイズでしたから。
キングクリムゾンの音楽は、ジャージーボーイズのようなポップス系とはまさに対極、真逆の音楽。
モーツァルトに対してマーラーの交響曲のような感じでしょうか。
リーダーのロバート・フリップは、バルトークがお好きなようですが。

そのフリップ先生は御歳71歳。
椅子に座ってギター弾くスタイルで、背筋がピッとして、微動だにせずプレイする姿はもうまさに先生、修行僧の趣きです。
「すべての音楽は新曲だ。それがいつ書かれたとしても。」
50年のキャリアでこう言えるロバート・フリップ大先生。
常に前に向く気持ちが凄いと思う。

休憩20分を挟んで3時間、MC一切なし。メンバー紹介もなし。
照明もアンコールの時だけ赤くなったけど、後は一切変わらず。

そして、観客席のおじさま率が半端なかったです。かくいう私もいいおばさんですが。
とにかく、会社帰りのスーツ姿の方、それも部長クラスの感じの方が多かった。

アンコールが終わった後、写真タイムがありました。



席が2階の2列目で、こんな感じ。

とにかく圧倒されました。
疲れた。
でも、また行きたくなってしまう。
今回聞けなかった曲も聴いてみたい。
そんな中毒性のあるコンサートでした。