今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

モーツァルト!

2018-06-28 21:31:03 | musical


帝国劇場 モーツァルト!
6月27日 (水) マチネ
出演:古川雄大 平野綾 和音美桜 涼風真世 山口祐一郎 市村正親 他

新演出、舞台装置も一新、全体的にポップに明るくなった感じでした。

舞台を囲むようなアトリウム状の電飾が稼動式になっていて、場面場面で上下左右が動きます。演出の小池先生が好きな動かし方だなあと思いました。
上の部分が下がってくるとそこには譜面が描かれています。電飾部分が5線譜になっているんですね。

舞台セットは松井るみさん。
盆の上にドンとピアノの形のものがあって、それが回ることによって場面転換していく、というこちらも松井さん得意の形ですね。
パンフレットを読んだところ、ピアノではなく、ハープシコードだそうで、蓋の部分が上下して閉じたり開いたり。開いた蓋のところにいろいろ映像がマッピングされたりして、とっても効果的でした。
余談ですが、「ロックオペラ モーツァルト」も松井さんの舞台セットだったことを思い出しました。ぜひまた再演して欲しい。


舞台ににドンとセットがあるので、今までより舞台が狭くなった感じですが、その分、オケピットの上の部分を半分くらい塞ぐ形でエプロンステージ(宝塚でいうところの銀橋)が設置されていました。

曲にも変化があって、ちょこちょこっと短くなっていたり、無くなってしるシーンもあったり。
ナンネールが買い物に行く市場の場面とか短くなってしまってちょっと残念でした。
あそこ好きだったのになあ…

でも、追加になった場面もあって、それは良かったかな。

今回初ヴォルフ役の古川雄大さん。
いや~イケメンでモデルのようなビジュアルでした。
歌は高い部分が出しずらそうなところがあったけれど、全体的にはとてもよかったと思います。
優しさがある歌いっぷりだなあと思いました。

パパ役の市村さん。ますますの貫禄、そして深いお芝居。歌もきっちり歌って初演から変わらず歌声を維持しているのは凄いと思います。尊敬。

コロレド大司教は山口祐一郎さん。
相変わらず凄い存在感。おトイレシーンが無くなったのはちょっと寂しいけれど、新しくヴォルフと対峙する場面が増えてよかったです。
声もかなり復活されてるみたいで嬉しかったです。

ナンネール役の和音美桜さん
美しい声、しっかり者のお姉さんという感じがぴったり。
シカネーダー役は遠山裕介さん。ダンスも歌も上手い。動きが綺麗とっても綺麗でした。

コンスタンツェは平野綾さん
安定の上手さですね。
男爵夫人は涼風真世さん
キラキラとした男爵夫人。声もはっきりして美しい。星金のとき、ヴォルフを見て歌うところが好きです。

今回のリニューアル、全体のテンポが速めになった感じで、舞台も明るくカラフルになって、以前のような重々しさがちょっと影を潜めてライトな感じになったなあと思いました。

どっちも好きかなあ。

もう東京公演は終わってしまうけれど、大阪、名古屋と続きますね。
市村さんはじめ皆さん、体調には気をつけて頑張ってください。

ところで、この公演が終わった後、帝国劇場がリニューアル期間に入るのですね。
ロビーとかトイレとか新しくなるみたいですね。
楽しみ。
































ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン コンサート

2018-06-15 14:09:35 | 中川晃教


もう1ヶ月もたってしまいましたが、先月5月13日 13時 シアターオーブ で ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン コンサート に行ってきました。

とっても楽しかった!
って、遅すぎ~っ(苦笑)

遅すぎて今更書くのもなあ…って思っていたところ、先日ジャージーボーイズ公式HPに新しいトレーラーが出て、コンサートの模様もばっちり。
わ~懐かしい。

  → こちら

世界初のコンサート形式でのジャージーボーイズということで、とにかく演出の藤田さんの愛があふれるステージだったと思います。
初演のときのメンバーでは、吉原さんがいなかったのが凄く残念でした。
再演では出られない藤岡トミーが見られたのが嬉しかった。

新しいメンバーの伊礼さん、スピさん、カッコよかったです。
どちらも個性があって、とても楽しみです。
ただ、スピさんは歌うときの日本語がちょっと?な感じがしてしまいましたが、日本語で歌うリズムが難しいのかなあ。
でも、背が高くて動きがシャープでカッコいいですね。
伊礼さんのトミーも期待してます。

アッキーはハイトーンが冴えわたっていましたね。

舞台上に3台のカメラがあって、そのカメラからの映像が舞台奥のスクリーンに映し出されて臨場感たっぷり。
客席から見ているけれど一緒に参加している感があって、それが凄く楽しかったです。

9月の本番までまだ期間があるけれど期待感が高まります。
楽しみ~

ところで、9月はジャージーも楽しみですが、宝塚花組と文楽もあってもの凄く忙しくなりそうな予感。
花組みは天草四郎なんだよね。
まあ、チケットがどれだけ取れるかにも寄りますが。

それまで体力を温存して9月に備えます。


不徳の伴侶

2018-06-05 21:02:58 | 日記


長らく更新が止まってしまいました。
ちょっと体調を崩したこともあり…
いや、遊びすぎか?

5月はジャージーコンもあったし、いろいろ舞台も見たので、かなり後追いになりますが、ぼちぼち書いていこうと思います。

と言うわけで、近いところから…
6月1日に 赤坂レッドシアター で「不徳の伴侶」を見てきました。

作・演出 荻田浩一
作曲・音楽監督 福井小百合

出演 彩乃かなみ 藤岡正明 百名ヒロキ 舘形比呂一 吉本真悟 シルビア・グラブ

スコットランド女王 メアリー・スチュアートを中心に彼女をめぐる人間模様、特にメアリーとボズウェル卿との関係が強調して描かれています。
朗読ミュージカル、ということで、どんな舞台なんだろうと興味がありました。

朗読しながらお芝居して、歌を歌う、という今までに観たことのない舞台でした。
凄く面白かったです。引き込まれました。

こんな贅沢な配役を、こんな小さな劇場で堪能できる…凄い濃密な舞台空間を感じることができて幸せでした。

メアリー役の彩乃かなみさん。宝塚以来かなあ。ボズウェル卿とのところは真に迫るものがありました。

ボズウェル卿は藤岡正明さん。カッコよかったです。最初は押さえた演技で後半は感情溢れる演技。
歌がロック調で良かったし、大人の男という感じでした。

百名ヒロキさん。メアリーの二番目の夫ダーンリ卿。声も綺麗で見目麗しい。
吉本真悟さん。ダンスが綺麗、お芝居も良かったです。
シルビア・グラブさんはイングランド女王エリザベス一世。威厳のある女王がぴったり。力強い歌も素晴らしかったです。

そして舘さま~っ
舘形比呂一さん
久しぶりに拝見しました。いや~、相変わらずお美しい。高貴なお姿。そして雰囲気のあるお声。
若い出演者のなかにあって、その雰囲気の出し方にオーラを感じました。
役はメアリーの嫁ぎ先、フランスでの姑にあたるカトリーヌ・ド・メディシスとスコットランドのメアリーの兄にあたるジェームス卿の二役。
どちらも雰囲気たっぷりで見ごたえがありました。

全体として、基本が朗読なので、歌つきのラジオドラマを見ている感じ。
伴奏はピアノ1台でした。
曲は案外多くて、ミュージカル作品としてももう少し大きな劇場でできるのではないか、と思いました。

演出の荻田氏が長年温めてきたという企画だそうです。
朗読、芝居、歌という要素のみで構成されていて、余計なものはない感じが純粋に新鮮な感じがして、大きな劇場で観るミュージカルも楽しいけれど、こういった新しい試みの作品も楽しいなあと思いました。