昨日見てきました。
ミュージカル「モーツァルト!」
12月18日(土)17:15
帝国劇場
ヴォルフガング 山崎育三郎
アマデ 松田亜美
コンスタンツェ 島袋寛子
レオポルド 市村正親
ナンネール 高橋由美子
コロレド大司教 山口祐一郎
ヴァルトシュテッテン男爵夫人 香寿たつき
ほんとに、晃教くん以外は以前と同じメンバーでして…ちょっと複雑な、不安のような、気持ちだったけど、見始めたら、作品に引き込まれてしまいました。
育三郎くんのヴォルフガング、凄く良かったです。
熱演でした。父レオポルドが無くなって我を失うところが特にぐっときました。
気になったところは、1幕最後の「影を逃れて」で歌ってるとき、上手の方まできて、客席に向かって歌ってた。
あそこは楽譜を一心腐乱に書いているアマデに向かっていなければ意味が無くなってしまうのではないだろうか?
「影」の実態が「アマデ」に集約されていると思うんですね。
だから、アマデが中心にいて、その周りを関係者が取り囲むふうになっているのだと思ってます。
だから、ヴォルフはアマデに対して恐れを抱いているように歌うほうがいいと。
やっぱり、影から逃れられないのだろうか…ということをもっと強調するためにも、アマデをしっかと見据えていたほうが緊張感があるかなあと。
全体的にも育三郎くんヴォルフとアマデとの関係が少し見えにくかったかな~と思いました。
それと、全体的に曲のテンポがゆっくりな感じが…
じっくりと歌を聞けたし、音を伸ばすところもたっぷりと聞けたし、歌詞もはっきりと聞けたし、塩田さんのテンポの速いタクトより、今回の方が私は好き。
曲がいいし、やっぱり、最後は感動です。
見てると、どうしても晃教くんの声が思い出されるんだけど、でも、育三郎くんの熱演に引き込まれて見てる自分がいました。
ショー・マスト・ゴー・オン!
主人公は変わってもまた新しい舞台は進む。
それでも地球は回る。私たちの思いとは関係なく…ね。
私の小さな感傷に関わらず「モーツァルト!」は進んでいくんだなあ…と。
心の一番底にはあっきー初演を超えるものは絶対ありえない、と思います。でも、それはもう今は無い。
一期一会という言葉が重く響きます。