ミュージカル ビリー・エリオットを観てきました。
2017年の初演から3年
やっぱりいいものはいい、というか、改めて感動しました。
ウィルキンソン先生役が初演の時は島田歌穂さんで観たのですが、今回はとうこさんが登場ということで、どんなウィルキンソン先生かなあ、、、と、ワクワクドキドキ
とうこさんのウィルキンソン先生は、厳しくて冷たそうだけど心のそこでは熱い思いを抱えている、そんな感じの先生でした。
役作りはぴったりだったと思います。
ビリーの才能を見抜き、その才能を伸ばしたいためだけに自ら個人レッスンをする。
ビリーをお父さんやお兄さんのようにはさせたくなかったんでしょうね。
そのお父さん、最初はビリーのダンスには大反対だけど、でも、息子の夢を叶えさせるために、スト破りまでします。
炭鉱に未来は無い、ということを、心の内では悟っているんですよね。
炭鉱に生きる男たち、ストをすることで職場と故郷を守ろうとして破れていく男たち。
そんな大人たちのなかで、やりたいことも叶わないビリー。
1幕終わりの怒りのダンスは胸を打たれます(涙)
あの場面の演出が凄く好き。
自分の部屋で怒りをぶちまけ、ベッドまで放り出して踊り始めるビリー。
部屋から飛び出して、舞台で一人で踊りまくる。怒りを爆発させる。
奥の壁が一瞬にデモ鎮圧隊に変わる、、、
ビリーが置かれている閉鎖的な状況と、炭鉱のデモの状況が被ってくるんですね。
ビリーの小さな部屋からデモ鎮圧の場面へと繋がっていく、そのダイナミックな演出に鳥肌です。
私は2回みましたが、ビリー役、1回めは利田太一くん、2回めは渡部出日寿くんでした。
太一くんは、荒削りだけど感情がのっていて素晴らしかったです。
デニスくんは、小柄だけどダンスが美しい。
面差しが、映画「ニューシネマパラダイス」のトトくんに似ていて、おばさん、胸がキュンキュンしました(笑)
音楽はエルトン・ジョン
エルトンの曲はわかりやすくて、しかも説得力がある。
照明も光と陰が効果的に作られていて、動きのあるダイナミックな演出、素晴らしい音楽、ビリーの感情溢れるダンス
と相まって、本当に素晴らしい舞台だと思いました。
ウィルキンソン先生の、ダンスは感情を表すものだという台詞が胸に響く…
改めて…
名作だと思います。
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