オバマ夫人のファッションに世界の潮流を読む
180㎝の長身に色鮮やかな黄色のファッションに身を包み大統領就任式のパレードに臨んだオバマ夫人、同じく舞踏会では白のドレスで颯爽と踊る姿を披露した。
そのファッションデザイナーの起用に世界の潮流を感じたのは、私だけだろうか!?
パレードのワンピースとコート(画像)は米国系キューバ人、舞踏会のドレスは、台湾系デザイナー。
ミシェル夫人のファッションの好みは、概してシンプルでオーソドックスなスタイルと批評されているらしい。また、新進デザイナーを起用している事も特徴という。
党大会ではタイ系米国人、同じ頃着用していたのも無名のデザイナー、勝利宣言ではキューバ系米国人etc.…。
又、TVのトークショーでは、良く着る服を聞かれて、「Jクルー」を挙げ、カーデガン約8.000円、タンクトップ約9.000円、スカート約14.000円と答え、実利的な処も見せている。
こうしてみると、有色系多民族、無名新進の起用など、欧米重視の思想を否定しているかのようだ。又、普段の生活スタイルも シンプルで大衆感覚に受け入れられる要素を持っている。
今度の金融、経済危機でドルと米国の信任が揺らぎ《米国一国主義から多国主義へ》の流れを潮流として喧伝されているが、はからずもオバマ夫人のファッションテイストは時代の潮流とオーバーラップして、世界の政治、経済に、米国でも欧州でもない主役不在の未来を暗示していると思う。