電子辞書の春の季語は、「春、陽春、芳春、三春(初春・仲春・季春の総称。春の三ヶ月。陰暦の1月・2月・3月)、九春(九旬の春(春の90日間)」等としている。
その例句集から、自分の好み3句を選んだ。
1.老いの春死ぬ気はなくて死にたがる 小出秋光
2.春たのしコントラバスを抱えゆく 光成高志
3.雨上がり春色俄(にわか)なる山河 安原良子
「雄山閣の歳時記」では、季語は「春、陽春、芳春」としている。
解説では、立春(二月四日)から立夏(五月六日頃)の前日までの期間。
1.蟇(ひき)ないて唐招提寺春いづこ 水原秋櫻子
2.山の春神々雲を白うしぬ 飯田蛇笏
3.春ひとり槍投げて槍に歩み寄る 能村四郎 ・・・これは名俳句百選になっている。
これは番外;
相当古い俳句だと思われるが、珍しい句が見つかった。
*** 春はあけぼの憲法九条深く息 石塚真樹