小生は、至極ちゃんばらが好きである。TV・ドラマ・映画・そして小説と楽しむのはほとんどがちゃんばらである。人間が単純であるから、痛快であればそれで良いのである。
ところが最近はちゃんばらを好む人も少なくなったのであろう、NHKのTVドラマでしか新しい作品を見る機会がなくなったように思える。寂しい限りである。
TVでは、黒田官兵衛など欠かさず楽しんでいる。古いものでは、水戸黄門・剣客商売・鬼平犯科帳・・・など多数である。
図書館では、藤沢周平を借りて繰り返し何度も読んだり、YouTubeでは昔の映画眠狂四郎・座頭市等を何度も見ているのである。
ところが、一度も読んだことのない小説に出くわした。
「一夢庵風流記」という題名で、著者は「隆 慶一郎」という作家であった。
(株)新潮社の発行である。
平成3年に9月初版、平成20年5月 44刷である。
ロングセラーであることには違いない。文庫本で、743円と書いてある。
全く著者を知らないが、子供が持って来たので少しくらいは目を通そうかと思いページをめくった。数ページ読んだところで止まらなくなり、全664ページもなんのその、病院のベッドの上で4日ほどで読み終えた。
ちゃんばら小説がお好きで、お暇な向きには、図書館にでも出かけて、借りるのをお薦めする。まず、はずれなしと信じている。