実際は、軍閥政府が、朝鮮を侵攻し、滅びつつあった清国の属国だった朝鮮を攻めて挙げ句に日清戦争を起こして、朝鮮を中国を狙う橋頭堡(併合)としたのは、否定できない事実である。同じく滅びつつあったロマノフ王朝のロシア帝国を英国の助けを借りて攻め、そこに勝利して、中国侵略への足場を強大化する。ことは実際にそのように進んだ。韓国の学者と日本の学者の間で行われて調査では日清戦争によって日本人によって殺された人は、清国人よりも朝鮮人の方が遙かに多いという。日露戦争がロシアの中国への侵攻を抑えるためというのは側面的な事実としても、これを中国のために防いでその独立を扶けた等という事実はどこを押しても出てこない。
こんなインチキな歴史認識が土台にある限り、「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。」という彼のセリフは空々しく欺瞞的な響きをもつ。
武力で打開しようとした朝鮮侵攻以降の日本の過去を、過ちではなくアジアを勇気づけた行動と称揚し、太平洋戦争については、ブロック経済化が招いた異変で、それが戦争に発展するのは押さえがたい一般的流れであるといい、日本は、押さえがたい流れの中で、(やむを得ず)武力による打開を図った、そしてその結果耐えがたい災厄をもたらしたと反省したと、武力行使への反省を見せるが、責任は経済のブロック化にあるとする。「いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべき」とまたもや一般則を持ち出し、日本はその原則に立つが、民主主義の「価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。」とくくった。ここでは価値を共有しない例外的な国(中国や北朝鮮・・・)に対しては積極的平和主義(すなわち、軍事同盟と集団的自衛権)でその領土に出かけてでも武力制裁をする権利を保留するぞと聞こえ、世界中で価値を共有しない国と断ずれば、戦争法案と言われる今次の安保法制案で地球の裏側でも「自衛」のために武力行使をするぞという意志を表明している。
[F1]独立を守り抜いた?帝国主義を模倣して。挑戦と中国を侵略した。
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