120624アメリカ兵の自殺急増
イラク、アフガン戦争が10年も続いている。米兵の自殺が急増中。5ヶ月で130人、一日一人のペース。軍人家族が直面しているもっとも複雑で緊急課題となっている。
繰り返される海外派遣、絶えずさらされている戦闘、戦争の悲劇が軍にストレスを持ち込んでいる。心理面のケアーの不足、退役後の生活不安、心的外傷後のストレス(PTSD)、外傷性脳損傷。精神障害者医療保険制度の不備。
アメリカの戦争にはほとんど大義がない。ほとんど海外で戦っているのだから『国防』と行ってもピンと来ない。米国軍人の中でも国防とは何かがわからなくなっている。アメリカ市民の中に世界中に出かけて参戦することを是とする信念が生まれず当然、毎日戦闘に向き合う兵隊のレベルではなおさら。
軍事力とは何か? 超近代兵器で編成する軍事組織、その中における人間。その人間には家族があり、さらに出身地・・地域社会がある。軍事組織(軍隊)と人間個人・・・、それらを矛盾なく国家が一つの力にまとめようとしたら、ものすごい思想信念、例えば宗教とか独立とかがいる。最近では「反テロ」でイラク、アフガン戦争目的が喧伝された。しかしこの戦争は誰もが知ってしまったように無辜の民を殺すだけの戦争であった。テロの温床は、無辜の民を押さえつけ抵抗を奪う戦争体制の中に生まれる。戦争ではどこの国民も幸せになれない。20世紀はそれを知った世紀だろう。21世紀になった。人類は戦争を放棄する世紀となろう。軍事力で世界を押さえつけることはできない、ということを世界が知り始めている。
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