よく言われているように、21世紀は、国境の壁が緩くなって、黒人や白人が周りに住んだり、一緒に仕事をしたり、結婚をしたり、外国に出かけたりすることが当たり前のようになってくる。わたしたちの2~3代先の子孫の何割かは、純血の日本人であるよりも、見たことも聞いたこともなかった国の人々の血が混じっていることだろう。20世紀はある意味では、日本人は純潔を押しつけたり、守ったりするために戦争もし、一国主義的な経済の発展に力を入れてきた。つまり、明治以来の文明開国といってもまだまだ、閉鎖的、鎖国的体質の濃厚なお国柄だった。しかし、日本人が、個人対個人で積極的に外国と交わり、自らも混血をしていくという時代がもう始まっている。こういう意味で、現在は日本が海外諸国と交流し、これを受容し、また受容してもらいながら渾然一体となって新しい国の姿を形作っていく第二次文明開化期が始まったといってもよいと思う。
長期の不況や果てしなきリストラに「今度は自分の番」とおびえ、日本にも自分にも上がり目がないようにみえる、少子高齢化社会の日本である。多くの国民が明日の生活を暗く想像している時に、どんどん変わる世の中で、自分を再発見し、生き甲斐のもてる人生を自分なりに獲得することが必要であると思う。人間はひとりで生きていけない。必ず誰かの力に助けられ、自分も社会に力を拠出している。自分が社会の中で、そう言うことを自覚できるように、日々の暮らしを生きていければ幸せだろうと思う。
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