龍体力学覚え書き

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「奥の細道をよむ」読了と昨夜の東北地震

2022-03-17 12:57:58 | book
このところずっと少しずつダラダラと読んできた「奥の細道をよむ」(長谷川櫂著)を読了。

昨夜の地震が発生したあと、各TV局が臨時態勢になっている画面をチラチラ観ながら一気に読み終えた。

臨時放送の影響で、アニメの「平家物語」が放送休止になったかわりと言っては何だが。


この3月上旬に那須にある殺生石が割れたというニュースがあり、その石は「奥の細道」内でも詠まれていて、偶然読んでいる本の中に出てきた場所と重なってトレンディに感じていた。

そして今回また東北の大きな地震である。残念ながら亡くなられた方のお一人は宮城県登米市にお住まいだったそうで、その地名も「奥の細道」内に聞き間違えて記された場所と書かれていたので印象に残っていた。

走行中の脱線によってしばらく東北新幹線は不通になるようだし、件の石が割れたことから始まった流れが、東北方面のとくに「奥の細道」ルートに出ていやしないか?懸念される(たまたまだと思うが)。

そのまま北に一直線に上がっていくのか、西にターンした後に日本海側を下るのか?も・・・。


「蕉風」とは、「現実のただ中に開かれた心の世界」と著者は言う。

そして松尾芭蕉の最終的な境地の「かるみ」を、「悲惨な人生を嘆くのではなく、さらりと詠むという句風」だとも。

いろいろやった末にたどり着いてこそのものとも言えるだろうが、先だって読んだ新書の「日本仏教史」の江戸時代の項目に松尾芭蕉の名前が入れられていたのも、そういう境地に至ったのをくまれたからこそなのだと思われる。

そのフィーリング、日本仏教との親和性がいかにもありそうで。

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