月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

11/6 ala Collection シリーズ Vol.15「いびしない愛」 丸亀公演 観劇

2024-11-08 15:38:49 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等





ala Collection シリーズ
Vol.15「いびしない愛」

11/6(水) 19:00〜
アイレックス 大ホール

三女と観劇。

市内の中学生、
引率する保護者2名まで無料招待。
学校を通じて案内が届いたので
事前に申込、チケットを貰っていた。

三女もちょうど興味を持ってくれて
良かった。

ala Collection といえば、
昨年11月「フートボールの時間」
これも三女と一緒に観ていた。
楽しかった記憶もあったから
かもしれない。

……………………

● 手話通訳つき

開演前に出てきた
作業着のおばちゃん二人。

持ってきたものを広げて
食事休憩のような場面あり。 

食べながら手話をしていた。
そして退場。

そして、始まりと共に 
舞台袖から
先ほどの一人が登場。

そうだった。
この舞台、手話通訳つきだった。
舞台にとけこむ
自然な感じでいいなと思った。

…………………

● ものがたり

舞台は
高知の「ふし」工場。
その事務所である一室。

ひと気がなく
薄暗い部屋の中、 
一人PCの前に座る若い女。
親から工場を継いだらしい。
.
.
人が居ると知らずに忍び込んできた
空き巣の男と出くわすところから
物語が動き出す。
.
.
コロナ禍に
翻弄される工場や人たち。
でもその受け止め方や
感じ方は人それぞれで。

出口の見つからないような
生きづらさも、皆それぞれ。

障害のあるなしに関わらず
誰でも抱えていることはある。

そんなこんなを垣間見つつ
ドキドキハラハラ、
からの大騒動。
けれど最後は少しだけ
前に進めるような
ほっこりとした気持ちになった。
.
……………………

● 三女の視点

私は
どんな物語なのか
ということが気になっていた。

三女が気になって
観ていたところは…
まずは舞台セット。

机や棚など
細かいモノの配置を
当日パンフレットの
写真と見比べたりして。
.
.
そして
役者さんの演技について。

彼女いわく、日常系。
舞台としての演技なのに
自然な感じがするのに
びっくりしたのだと。

そして、
膨大なやり取りが
自然にできてる!と。

いわゆる、掛け合いなどの
間合いが自然ということかも。
自然な会話、なおかつ
絡みがたくさんあると、
難しいと思うのだろう。
.
.
そこまで聞いて、
私は三女に
聞いてみたいことがあった。
.
…………………

● 聞こえかた

実は私、
近ごろ音が聞こえにくいこともあり。
(ふつうの老化現象かと)
大きく声を張るタイプの演技や
一人で前に向かってなど
独立したセリフは
割と分かる。

ただ、細かい会話になってくると
聞こえない…というより不鮮明。
見え方でいえば
ものの輪郭がぼやける感じ。
それにより、最近は
テレビの音量も以前より
上がりがちになっていた。

今回も、
一瞬分かりにくい時もあったが
何となく前後関係で想像していた。

三女はどうだったか尋ねると
彼女は聞き取れていたらしい。

パンフレットに
方言が載っていたため、
注意して聴いていたから
かもしれない、
とのことだったが。
.
.
なるほど…
自分も三女も近視なので、
見えるかどうか
気にしたことはあったが、
聞こえ方は さほど
気にしたことはなかった。

それが、自分の感じ方に
何かしら影響することも
あるかもしれないな、と思った。
.
…………………

● 謎の〇〇

そして、
二人とも同じ場面に出てきた
モノと、その名前が
気になっていたことが判明!

あまり手元が見えなくて、
聞こえた言葉の意味も分からなくて。

私は、
だからこそメモしてないと
絶対に忘れてしまう!
…と意味不明のワードを
書き残していた。
.
.
三女が見たのは
「赤い折り紙」。
私が聞いたのは
「ふみん ちょーれー」?
.
.
何か手がかりになるかと検索して
私が見つけた
他県公演のホームページ。
そこに、初演版の戯曲が閲覧できる
〔戯曲デジタルアーカイブ〕の紹介
URLがあった。

手話通訳つき、ということで
きこえない方、きこえづらい方の
鑑賞サポートとしてご利用ください、
とのことだった。

戯曲を
ひと通り目を通したが見つからず。
三女にも見てもらったが、
それらしき場面は見つからず。

気になる………
.
.
そこから彼女の
ネット検索が始まった。

2つのキーワードで、ヒット!

「み/つ/け/た/ かも………」
わなわなと震え
目を見開く三女の姿に
私も、あわあわ震え…
.
.
ソレの名前は
おそらく
「スフィンチョーネ」

パン生地に具材やソースをのせて焼いた
シチリアのパレルモ地方のピッツァ
らしい。

本編とはおよそ関係なさそうなのに。
初演段階では無かったのに。
なぜ。

さらに調べた三女。
SNSをたどって、
市民サポーターの方が
パンを焼いてくれたとか
そんな話を見つけたので、

そっち方面が濃厚かも、
という結論に至った。

けれど、
舞台に取り入れられたのは
どういう経緯だったのか、
気になるも不明。
.
.
あまりに気になりすぎて
三女のネット探索は続く。
.
.
そして
新たなことも判明。

劇中、空き巣男さんは
とっさに自分はエアコン清掃だと偽り
あれこれ動いていたが…

役者さんご本人も
エアコン清掃のお仕事をされている
ことを突き止めた三女。
そのお仕事SNSも特定。
.
.
えー!!!

ワーワーキャーキャー
夜中のリビングで二人
盛り上がってしまった。

でも楽しかった。

こんな楽しみ方もあっていい。
.
………………

そういえば、
帰りの車の中で三女は

どんなふうに稽古してるのか
見てみたいと言っていた。
DVDとかあったら
絶対見るわー、と。

それくらい
あの演技に至った裏側が
気になったのだろう。

役者さんと話してみたいな、
とも言っていた。
.
.
三女は
役者を目指しているとか
コアな演劇ファン
というわけではないけれど、

そういうところに
面白さを感じるのかもしれない。

ただ、演劇の面白さを
楽しみたいと思っているのかも。
.
.
最近は
一人で観劇することが多く、
誰かの感想を聞く機会がなかった。

今回のように
一緒に観た者同士の
語り合いも楽しいし、
思わぬ広がりもあって
良かったなと思う。


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