岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

間の岳(南アルプス)登山(日本百名山 99座目)その2

2024年07月28日 | 岳と登山

令和6年7月28日(雨)

今日の当地は朝から雨で1時間当たり2~6mm程度で豪雨という程でもありません。なので今日も大谷翔平の試合を観戦しながら旅のデータを整理しています。

という事で掲題について、記事を上げていきます。サブタイトルは「天空(標高3000m)の縦走路」です。

登山日は7月23日です。朝4時ごろに起きてというか、周りの人たちが起きるのが早くて皆、出かける準備でバタバタしていて已む得ず起こされるのです。自分は間ノ岳に行って戻って来るだけなので急ぐ必要もありませんが騒々しいので起きます。小屋の外に出てみると夜半に雨が降っていましたけど清々しいですね。ご来光は鳳凰3山の上に出ました。時間は4時44分でした。

富士山も今日はよく見えています。この地域は百名山(甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、北岳、間ノ岳、農鳥岳(200名山))が沢山密集していて今日歩くコースは只管、それらの山を見ながら歩くことになります。流石、富士山は格好良くて神々しいですよね。ただ、周りの登山家さん達から話を聞くと誰も富士山には行かないと言ってましたね。それはルール無視や傍若無人の外国人観光客が多いので皆行かないと言ってましたね。行政も何故、入山規制の厳格化や不良外国人の締め出しを行わないんだろうかと言ってますね。此処は日本なんだからしっかり管理してほしいものです。

「甲斐駒ヶ岳」に若干、雲がかかっていますが取れる雲ですね。

次に「鳳凰3山」です。今は雲がかかっていて虹も見えましたからお天気は良くないですが、これは天気予報的に雲が取れると思いますので向こうの山も沢山の人たちが登っているようです。

仙丈ケ岳はガッチリ雲がかかっています。後程、雲は取れましたけどね。仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳はもう、山梨県側からは登れません。2019年の集中豪雨で北沢峠までの道路が寸断されてがけ崩れや河原もズタズタで改修するには費用が掛かり過ぎるので予算の目途が立たず改修は断念したそうです。なので長野県側から登るしかないそうです。自分は其の前に登って於いて良かったなと今更ながら思います。雲の取れた仙丈ケ岳。奥には甲斐駒ヶ岳、2018年に登頂済み。

北岳肩の小屋と奥に北岳です。ガスが一寸、巻いていますが風が強いので其の内、取れると思います。朝食が朝5時からなので朝食を食べてから向かいます。この山は2018年に登っているんですが間ノ岳に行くにはここを登って奥に行くしかないんです。あの時は広河原から日帰りピストンで登ったんですが、若くて(66歳?)体力があったんだな?今は見る影もないけど。

という事で、小屋から50分ほどで北岳の頂上(標高3,193m 国内第2位)です。ガスは未だとれていませんでした。自分はこのところ、デブってかなり爺になったので逆光の写真を揚げてみました(笑)。旅では名産などを食べては車移動だったので5kgも太ったんです。一寸は減量をしようとは思ったけど間に合いませんでした。

ではここから天空の縦走路に向かいます。北岳から北岳山荘迄のコースはかなり岩場で鎖場あり、梯子有、急激に下っていくので体力がないと危険だし朝の元気なうちで良かった。こんな穏やかなコースもあるんですよ。最高の山歩きです。

一旦、北岳山荘のある鞍部迄下ってから、登り返します。此処から先は急な所や崖は余りないのでお天気も良くなったし、周りの山々を見ながらルンルンと歩いて行きます。このピークは間ノ岳ではありません。此処からは見えません。左手に北岳山荘があるんですが写真を撮るの忘れました。体力が落ちているのを実感したので夕方まで戻れるか心配だったので立ち寄りもしませんでした。前後を歩いている人たちは皆立ち寄ってましたけどね。

さっきのピークに来ました。「中白根岳」です。この縦走路で此処からの景色が一番綺麗なのです。秋には空気が澄んでいるので加賀の白山迄見えるそうです。此処に70回も通っているという人が言ってました。何が其処迄ご執心なのか聞いてみたら高山植物(花)が大好きで毎年、2~3回は通うそうです。今年は全く花が咲いていなくてガッカリと言っていました。今年だけでなく、ここ数年は高山でも気温が高くて高山植物が余り育たないそうです。白馬岳の雪渓も融けてクレパスが沢山あって通行禁止だそうです。地球温暖化のせいだと言っていました。此処にもそんな影響があるとは知りませんでした。さて、今日は雲が全く無くなって直射が痛い。首が日焼けで痛くなってきた。昨日まではガスがかかっていて、さらに強風で帽子を飛ばされたという人が居ましたけど、今日も風は強いけど帽子が飛ばされるほどではなかったな。

写真を撮ったらすぐ移動です。間ノ岳が見えてきました。奥のピークが間ノ岳の頂上です。遠いように見えますがそんなには大したことは無いんですよ。富士山は相変わらず綺麗です。富士山は登るものじゃなく見るものだと、小屋の隣の席の人が言ってました。自分は若い時から6回程登っていますが、今は外国人が嫌でもう登る事は有りません。

間ノ岳の手前に小ピークがあって「北間ノ岳」って書いてありましたが、目立たないですね。3000mはあるのに可哀そう。

では黙々と歩を進めます。太腿が痛くなってきたので先に行く人はどんどん、追い越させます。マイペースで歩きます。一寸、ガレ場があったりしますが特に問題はありません。

漸く、間ノ岳(標高3190m 日本第3位)に到達しました。日本百名山99座目です。バンザイ!万歳!長年の念願が叶いました(涙)。此れで百座完登が見えました。今年中に達成するぞ!体力があればの話!

後は肩の小屋に戻るのみなんだけど、太腿が痛い。トレーニング不足で山に入ったツケが来た。北岳を間ノ岳から見た構図。元気な時なら然程の距離ではないんだけど、今回はヤバイ認識がある。北岳の頂上直下がヤバイよ。幸いなことに内股筋は痛いが痙攣は起こしていないので何とか戻れるでしょう。

という事で何とか肩の小屋まで戻れました。登りは何とか登れるんですが、下りが膝に負担がかかって物凄く辛い。

小屋にたどり着いてビールを飲んだ時は涙が出てきましたね。

翌日は下山のみでしたが、これが悲惨で下りは膝に力が入らないというか、膝が痛すぎてそろりそろりと降りていく。昨年の幌尻岳の滑落の事を思うと慎重にならざるを得ないので余計にゆっくり下っていきましたが何人に抜かれたでしょうか。結局、5時40分頃出発して11時半に広河原に到着したのですが、到着直前に土砂降りでズブ濡れで最悪でしたが、幸いなことに着替えが未だ、2セットあったので全て着替えられたのでこの点はラッキーでした。

その前に登山口から30分位上のところで男の人が200~300m位の深い沢に滑落していました。自分を5分程前に追い越して行った50歳ぐらいの単独行動の人で登山道から50m程滑落していて木に引っ掛かっていました。意識はあって怪我はしていないという事でしたが、その木に引っ掛からなければ岩場ではないけど急斜面で更に100m以上は滑落して即死でしたね。今日、登って来たらしい家族ずれ登山者の30歳位の旦那さんが降りて行って元気付けていましたがそれも超危険な行為ですね。斜面が急なのでどちらも這い上がってこれない状況でした。別の登山者が県警に通報したみたいで直ぐに県警ヘリが飛んできたのですが樹林帯なのでヘリからは救助できなくてヘリは「暫くそのままで待っていてください」とアナウンスして帰っていきました。30分ほどしたら若い男女(20代)の山岳救助隊?とすれ違ったので救助したみたいです。救助の状況を見たかったけど自分は膝が痛くてソロリソロリしか歩けなくてこっちが救助してほしいぐらいなのでそのまま下山しました。辛かったな!

そして広河原から芦安の駐車場までバスを利用しないでタクシーの相乗りにしたら、何故かザックは抱えていなくても良く乗り心地も良いし、時間もバスより短いし、料金がバス(1750円)より1700円で50円安いのにはびっくりした。

車に戻って昼食(小屋の弁当 凄いボリュームで超美味しい)食べて温泉に入ったら心身ともにリフレッシュしましたね。後は帰るのみだ!

ミッションクリア!!!!今回の縦走はお天気が物凄く良かったのですが、あの日だけでした。その前後は天候不良で何と日頃の行いが良かったことと自画自賛。

山に行く方は絶対にトレーニングをしてから登ってください。体重も落としましょう。

ボタンをクリックしてしていただけると凄く励みになります。 

↓↓百姓の場合はこちら

登山の場合はこちらをお願いします。

人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

間の岳(南アルプス)登山(日本百名山 99座目)その1

2024年07月26日 | 岳と登山

令和6年7月26日(雨)

記事掲載が久しぶりだね。一寸、怠けていましたが、久々、山に行ったので掲載します。何しろブログ名が「岳と百姓と」だからね。

本当に1年ぶりで山に行ってきました。百名山登頂残しの南アルプス 「間ノ岳」を漸く登ってきました。

当初は7月上旬に行く予定でしたが現地(山梨県 南アルプス市)のお天気が悪くて、お天気が良い北海道に行っていました。その記事は後程掲載します。

漸く、現地の梅雨明け宣言があってお天気も良くなりそうだったので行ってきました。実行日は7月22日、23日、24日の2泊3日の工程でした。前日、登山口までのシャトルバスが出る「芦安の市営無料駐車場」で車中泊して22日の朝一の5時30分のバスで1時間かけて登山口の広河原に到着し、そこから徐に登山開始です。カメラはザックに入れてあるので画像は有りません。前に北岳登山の時にカメラを首からぶら下げて登山すると邪魔くさいし、前に汗でカメラを何回か壊しているので今回は撮りたいときだけカメラをザックから出すことにしました。

では登山開始ですが、登山口からいきなり急登で気温も高く蒸し暑くて汗、ダラダラでサウナ登山です。爺は体力も無くペースが上がらないし、追い越す人は全て追い越させます。それでも3時間弱ほどで「白根御池小屋」に到着です。未だ、元気!ここで小休止。

今回の山行は山小屋「北岳肩の小屋」に2泊してトレーニング不足の爺なりの余裕の日程にしてあったのですが、なんかザックが重い。夏山は自分は物凄く汗を掻くので着替えは潤沢に持ちましたが、呆け爺のやる事、北海道から帰って来て、一晩自宅に泊まって準備してあった山道具を持って出かけます。山道具を積むためだけに自宅に寄りました。翌日には出発です。ザックにはテントは入れていませんでしたがテント泊の装備でガスやコンロと食料は入れていて、小屋泊なので要らない物を入れていた訳です。ボケ老人そのものでした。

「白根御池小屋」の上は、急登過ぎる「草滑り」を5m登っては立ち止まり、10m登っては立ち止まりを繰り返して登っていきます。当日はお天気も良くて直射日光は暑すぎて木陰が有ればすぐ休みます。白根御池小屋から北岳肩の小屋までのコースタイムは3時間ほどなんですが、若い人や元気な人は急登でもサクサク登っていきます。爺や体力のない人たちは登るより休む機会が多くて、皆、バテバテなのでほとんど同じ場所で休むので顔見知りになってしまう。お互い慰め合っての登山でそれぞれに言い訳を言ってます。それでも、4時間半程で北岳肩の小屋に到着です。前に来た時はオンボロ長屋みたいな小屋でしたけど、新しく建て替えられて綺麗な建物でした。

小屋に到着したら、即、ビールです。登っているときから頭の中はビールになっていて、それで登れたような気がします。生ビールです。山の上でキリッと冷えた生ビールを頂きます。ちなみに価格は山の上価格で420ミリリットルで千円です。高価とは思いません。至極の瞬間です。奥に見えるのは鳳凰3山です。前に登っています。最高の景色と生ビール。生きてて良かった!この日は富士山はガスっていて見えませんでした。

お腹が空いたので、ドライフーズは持ってきていたのでお湯を沸かせば食べられるのですが、もう何をする気にもなれず、カレーライス(1200円)を頼んでしまいました。山に来たら山価格なのでそれも気になりません。もう最高に美味しかった。

勿論、夕食は付いているので夜もしっかり頂きました。夕食の写真は有りませんが、メニューは決まっていて、豚の肩ロース焼きでした。肩の小屋なのでシャレで肩ロースにしていると掲示には書いてありました。拘りがあるんですね。カレーを食べたのにご飯とみそ汁はお代わり自由なので2膳頂きました。爺なのにまだ食える!

夕方には突然の豪雨と雷で凄かったですが、新しい小屋なんで特に問題はありませんでした。ただ、テント泊の人たちは大変だったでしょうね?

夜は疲れているので8時には消灯なので即就寝です。普段はこんな時間には寝ないけれどもね。

明日は北岳に登って、その先にある「間ノ岳」まで行って帰ってきます。帰ってこれるかな

この続きは「その2」で。

それにしても体中が筋肉痛で歩くのも辛い。今朝は体中が浮腫んでいました。何故んなだろうか?昨日は事情により余り水分を取って無かったけどね。夕方になったらむくみは取れました。不思議?田んぼや畑に身に行くのは明日以降かな?

ボタンをクリックしてしていただけると凄く励みになります。 

↓↓百姓の場合はこちら

登山の場合はこちらをお願いします。

人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幌尻岳登山(日本百名山 98座目)その3

2023年08月02日 | 岳と登山

幌尻岳登山で死にかけた話です。画像はありません。

先ずは令和5年8月2日の秋田での模様からです。

昨日は本宮の畑A,B共、草対策として耕起しました。山旅に行く前に農道なんかの草刈りは済ませて出かけたんですが、地主さんから手紙が来ていて畑に偶々行ったら草ぼうぼうでびっくりしたらしい。なので7地主が耕起するかと言ってきていたので借りている手前、自分が耕起したのです。自分は借りている面積の2割程度しか使用していないので他所に貸すのかと思ったけど、その気も無いらしい。なので暫くは自分が管理していくことにしました。春からマメに5回も耕起していたんだけど、自分が色々な野菜を植えていたので肥料分があるせいか雨が降ると草がやたらに伸びるから面倒なんです。

今日は朝から田んぼを見回り、稲の花が咲き始めたので入水をしました。タイミングは例年通りですね。排水口を閉じて入水して一回りしたら作業着が汗びっしょりなんで全て着替えてシャワー浴びて自宅でマッタリかな?それにしても汗の掻き過ぎじゃない?爺になったら干乾びてくると思うけどメチャクチャ汗をかく、なので水分の補給量も半端ないけどね。熱中症対策で朝の10時から15時位は外作業しません。自己対策です。夕方に畑の草刈りなどする予定です。

今年は山旅から帰って来てから、結構働いているね。例年は山旅から帰ってくると3日程は自宅でぐったりしていたものですが、今年は山が1座だけだったせいか帰宅して翌日から農作業しているから不思議!

では、幌尻岳登山で死にかけた話です。

幌尻岳の登頂後に自分は下山で苦労すると思っていて、一番最初に下山を始めたんですが、案の定、大腿筋が痛くて体重を支えられなくなってきました。途中で大阪さん達に追い付かれて先に行っていただきました。まだ、岩場と這松があるあたりで場所的には8合目辺りの岩場の急斜面で躓いてしまい、そこで登山道から滑落してしまいました。10~20mくらいでしたが、最初は這松の上に飛んだので直ぐ止まるかと思ったけど、それが止まらない。体がバウンドして回転しているので這松を掴めない。もう自分は無力で坂をボールが転がるように体が回転して落ちていきます。此れはヤバいと思った瞬間、偶然にもザックが這松に引っ掛かり止まりました。滑落中は死ぬと思っていたので体の回転が止まった瞬間、助かったと思いました。本当に体が回転して滑落すると自分では何も出来なくて自然に止まるのを待つだけですね。此れが岩場だったら止まらないし、骨折や頭や顔など打って大惨事で死亡確定ですね。手や足などに擦り傷が沢山あって血だらけです。左手の中指と薬指が血だらけと腫れています。骨折か突き指したかなと思ったけど、骨には以上無さそうだったけど腫れている意味が解らなかった。打ち身だったんでしょうね?血は暫くしたら止まりました。右手の平の手首付近もざっくり切れていてそこの出血は凄くて、そこは圧迫止血したら10分程で出血は止まりました。緑色のタオルが紫に変わってしまいました。もう一寸、手首(あと1cm)に近かったら、止血出来たか怪しいものですが、幸いに場所が良かった。

這松から登山道に戻って、体を点検したら、体のあちこちは痛いけど骨折はしていない様でした。後から確認したら両ひざや足首も擦れていて擦り傷の大きい事!携帯やスマホは圏外表示だったので、持っていても意味なかったので、車に置いて在って骨折して歩けなかったら、ここで夜明かしをしなくてはならなかったですから、山で夜明かしするのは自分的には問題ないけど、北海道の場合はヒグマが出てきたら怖いですよね。

装備を確認したら、ポールが無くて飛んだ所迄戻ったら配松に刺さっていたので回収です。後、ペットボトル1個が見当たりません。それは諦めました。ザックのサイドポケットに熊スプレーと防虫スプレーは入っていたのでホッとしました。

その後は膝が踏ん張り効かないのでゆっくり下山したんで登りより時間がかかってしまいました。それでも小屋にたどり着いたときは生き延びたと思いましたね。小屋に着いたのは14時でしたので歩くのが辛いけど、車までの18.5kmを5時間かけて帰れば19時なんでまだ明るい内に車にたどり着けると思って帰路に入りました。しかし、体はボロボロで登坂はそれなりに登れるけど、下り坂が体重と装備の重さが膝に掛かって痛くて辛いのでスピードダウンしてしまう。結局、車にたどり着いたのは20時で真っ暗でした。そこでヒグマと出くわしたら最悪でしたけど、只管、笛を吹きながら、ライトを照らしながら歩いたので幸い、出会ったのはエゾリスとキタキツネだけでした。動物はライトを当てると目が光るので居るのが解ります。今回はゲートの付近で光っていたので大声出しても移動しなかったので恐る恐る行ってみたら何と蛍でした。ホッと一安心して周りを見たら蛍の乱舞が綺麗でした。駐車場付近にはヒグマが出没するとすれ違った登山ガイドさんが言っていたので又笛を吹きながら行ったら幸いに出てきませんでしたね。この時間帯で外を歩くのは危険なので小屋に戻ったほうが良いと何組かのパーテイの人たちに言われたんですがその日の小屋は登山者で満杯だろうし、戻る気力もありませんでしたが、この行動も危険な行為でしたね。

車にたどり着いたら完全に一安心でウエアを全て着替えました。すると暗闇の中でまた、話しかけられてびっくりなんですが、なんと、大阪さん達でした。彼らもここ迄到着したは良いけど疲れてしまって2時間ほど車の中で休んでいたという事でした。これからどうするかと聞いてきたので近くの道の駅で車中泊すると言ったら、自分達もそうしようと言ってスタートしていきましたね。その後にまた会うのですがそれは前の記事で書いています。

それにしても、高齢者や登山者が登山道から滑落して死亡するニュースをよく耳にしますが、今までは何で滑落するんだろうと思っていたのですが、自分が実際その目にあって初めて解りました。高齢になったり、体力が落ちると足が上がらなくなって躓く頻度が高くなってくるんですね。なので自分で意図しなくても躓くと滑落してしまうのです。滑落すると人間の体は人形と同じ状態で無力ですから岩場だったら死に直結です。高齢者の方は本当に注意してくださいね。

今回は「不幸中の幸い?」「九死に一生?」的な感じで生きていたのはラッキーでした。気持ちは若いつもりでも老いは確実に来ているのでこれからも慎重に行動することと、自分を過信しないことが大事だったという教訓を得たのでした。高齢者の方は山に行ったら本当に注意してくださいね。

今日は暗い記事になりましたが、本当に怖い体験をしたので記事にして見ました。

次回は明るい記事を上げます。

ボタンをクリックしてしていただけると凄く励みになります。 

↓↓百姓の場合はこちら

登山の場合はこちらをお願いします。

人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幌尻岳登山(日本百名山 98座目)その2

2023年08月01日 | 岳と登山

では、幌尻岳登山のR続きの感動ドラマです。

昨日ポロシリ山荘に到着して荷ほどきしていたら、「秋田さん!秋田さん」と呼ぶ人が居ます。自分の名前は秋田ではないけど自分の事かなと思って振り向いたら、なんと、昨年もこの小屋で一緒だった大阪から来たご夫婦(この後、大阪さんと呼びます)でした。昨年、自分と同じく渡渉箇所が濁流で渡渉できなくて幌尻岳登山を断念したご夫婦でした。特に示し合わせた訳でもないし、相手の名前も住所も連絡先も知らなくて大阪から来たことだけは聞いています。この、奇跡的な出会いをお互い超驚きました。こんなことってある??

昨年も幌尻岳登頂を断念した後、次の日にトムラウス山に回って行ったんですが、示し合わせた訳でもないのにそこでも大阪さんと会い、トムラウス山でも同じタイミングで前後しながら登って結構話をしていましたね。大阪さんは高齢なんだけど、結構、健脚で登りは自分が若干、早いけど、下りは圧倒的に大阪さん達が早かったですね。自分は体重過多(要はデブ)なので下山は膝と大腿筋に負担がかかり歩きが遅くなってしまうのです。

摩訶不思議で昨年出会った人が、示し合わせる訳でもないのに今年も同じ山小屋で一緒になって、毎回、登山日も同じ日で考えられます?

目的は登山なので各自、自己ペースなので自分が早く山荘を出ました。頂上までは若干、自分が早かったんですが、下りは断然、大阪さんが早くて、今回は1時間も遅れを取ってしまいました。

頂上風景です。大阪さんご夫婦は、この幌尻岳が日本百名山登頂百座目という事で更に「日本百名山の百座目達成」の瞬間に立ち会えたことにも自分的にも感動です。「おめでとうございます」 記念の写真を撮って揚げました。更に大阪さんが皆で写真を撮りたいという事で僭越ながら真ん中で写真を撮って頂きました。SNSに揚げることも了承していただきました。このご夫婦の歴史的に記念するイベントに立ち会えたことに物凄く感動しました。

こんな事ってあります?筋書きのないドラマです。当然、頂上にはもう一人、居る訳でその方とも皆で暫く談笑していました。内訳は大阪さん旦那(74歳)、大阪さん奥さん(71歳)、もう一人、別コースから登った名古屋さん(62歳)当日はこの4人しか登頂はありませんでした。

談笑内容は自分が奥さんと同い年で干支が「辰」で旦那さんが「ネズミ」で名古屋さんも一回り下の「ネズミ」でネズミ歳の人たちはどういう訳か蛇が苦手で見るのも嫌だと言っていてネズミの天敵だからかな?と盛り上がっていましたけど、辰年の人たちはそんなことは無くて、そういう話で皆で幌尻岳の頂上で暫く談笑し、楽しかったな!

世の中、こんな奇跡的な偶然もあるのだという事に感動しました。大阪さん達とはこの後もあちこちで会います。自分は途中から大腿筋が痛くなってかなりのゆっくり目の下山でした。下山後にポロシリ山荘に置いておいた宿泊の道具や食料は回収して帰路に入りますが、そこには大阪さんたちは居なくて既に帰路に入っていて追いかける感じですね。

こんな辺地で感動的なドラマってあります?大阪さんも名古屋さんもこんな筋書きの無いドラマって無いよねと言っていて自分の登山人生の最大の感動でした。

今山旅は奇縁の旅だったという物語です。作り話ではないですよ。山旅はドラマなんです。

次は死にかけた話です。

ボタンをクリックしてしていただけると凄く励みになります。 

↓↓百姓の場合はこちら

登山の場合はこちらをお願いします。

人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幌尻岳登山(日本百名山 98座目)その1

2023年07月31日 | 岳と登山

令和5年7月31日(各地雨)

今年の山旅第一弾が終わりました。

予てより天候不順により2年間、登頂を途絶されていた山、北海道「幌尻岳」に3度目の挑戦で漸く、登頂を果たせました。そして、今日、満身創痍で自宅に戻ってまいりました。

今山旅は3年越しの達成で感無量です。そして、命の危険と遭遇し、「小説より奇なり」のドラマもあって思い出過ぎる山旅になりましたので揚げていきますが、気力体力がボロボロなので短文にて記事にしますし、記事は3回になるかな?

登山日程は自宅出発が7月25日で青森県八戸港からヘリーで苫小牧に渡りました。幌尻岳の位置は十勝地方になります。前日(7月26日)に車を今回登る新冠ポロシリ山荘ベースでの移動で車の入れるイドンナップ山荘迄移動してからイドンナップ山荘からポロシリ山荘まで、徒歩で18.5km移動してポロシリ山荘泊の登山になります。今回の山旅は兎に角、移動距離が長いことです。

先ずは車の入れる「イドンナップ山荘」まで北海道電力のダムの取り付け道路を悪路ながら約2時間、約30km程走ります。とにかく穴ポコだらでスピードも上げられません。イドンナップ山荘からポロシリ山荘は18.5kmもあるのですが北海電力は車や自転車さえも通してくれない徹底ぶりでゲートも潜って行かなくてはなりません。ザックを通すのが大変なんです。

途中、3km先の橋の上のゲートが開いているのはびっくりでした。此処は潜るのが大変なゲートで有名でしたから何があったのだろうか?

其処から新冠ポロシリ山荘までまだまだ15kmの徒歩になります。時間的には4時間~5時間かかります。此れが体力や心が折れそうな負担なりますが、只管、アブとブヨの大群に襲われながらの移動です。ブヨの攻撃は防虫スプレーを体に散布しながらの移動でしたが全く効果がありませんでした。

その日はポロシリ山荘に宿泊し、翌朝、4時30分頃に出発して登り始めるのですが、何しろ灼熱列島は北海道と言えども帯広は36度もあります。山と言えども30度越でまさにサウナ登山です。着替えても意味ないので汗まみれで登っていきます。水は1.5リットル程持って登ったんですが、いくら飲んでも乾きは止まりません。北海道の生水は「キタキツネが媒介するエキノコックスという風土病」があるので登山者の皆さんも煮沸したり、ろ過除菌して飲んでますが、自分はミネラルウォーター5リットル程持って行ったのですが、食事用に使うので登山には1.5リットル持って登ったんですが、途中で足りなくなって、仕方なく岩からの湧水を飲みました。自分的にはエキノコックスはキタキツネの糞に含まれる細菌の汚染と思っているし、岩からの脇水は沢水と違って雨水が地中から湧き出すので比較的安全と聞いていたのでその水で補充しました。冷たくて美味しかったですね。風土病はまあ、大丈夫でしょう。

先ずは昨年、河が濁流で渡渉できなかった箇所(小屋から40分)ですが、今年は水量も少なくて渡りやすかったですね。1か所目はここが登山道になっていて普段はこんな感じなんですが一旦、一寸、強い雨が降ると濁流になってしまうんですね。昨年は濁流でも川岸の立ち木に捉まりながら渡渉して渡ったのです。昨年、断念したご夫婦はここで諦めたと言ってました。

2か所目はここです。昨年は真ん中にある大きな岩や倒木はありませんでした。昨年はここで濁流が膝上まであって、自分はここで断念した箇所です。途中、崩落個所も2か所もあって登山道も大分山側に新しく作られていて変わっていました。昨年はそれだけ凄い雨量があったという事でしょう。

先ほどの渡渉点から山登りは始まるんですが、登山道は何故か直登と急登で作られていて、標高が概、岩手山(2038m)と同じような標高(2053m)だったんですが自分の体力的には5時間半もかかってしましましたね。トレーニングをしていない、体重過多、高齢に寄る体力の低下、そして暑さでどうにも辛かったです。コースタイムは3~4時間ほどらしいですが此ればかりはどうにもなりません。

それでもなんとか日本百名山 98座目登頂を果たしました。日本百名山の最難関の山だけあって、今回の登山は3年越しもあって超嬉しかったですね。頂上には別のコースから登ってきた人が一人いて、写真を撮って頂いて良かったです。もう感激で涙が出そうでした。

という事で「その1」ここまでにしておきます。途中、汗をかき過ぎてカメラが故障すると不味いので首から掛けていたのをザックに格納したので途中画像はありませんがそれだけ辛かったという事です。

其の2は自分も想定していなかった感動のドラマと滑落です。

ボタンをクリックしてしていただけると凄く励みになります。 

↓↓百姓の場合はこちら

登山の場合はこちらをお願いします。

人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする