(MSN産経ニュース)
5月20日、馬英九が第12代中華民国総統に就任した。李登輝・陳水扁の2人の台湾人(本省人)総統時代はここで幕が下り、中国人(外省人)が再登場した。
(中略)
今回の選挙に大勝した国民党は謙虚のかけらもみせていない。新旧交代の儀式後、馬英九は総統府前広場で慶祝式典を挙行せず、場を台北ドームに移した。旧総督府を避けたいのだろう。国民党主席など相次いでの北京詣でが始まり、台湾はすでに中国のブラックホールに引き寄せられている。
台湾海峡が中国の内海になるのは時間の問題だ。今や最前線は日本に移った。その現実を認識し、重責を担う覚悟はあるのか。日本人の決心が問われている。
国策顧問の肩書きがついた6年間、特別な働きをした覚えもなく、手を抜くこともなかった。現在も決心と覚悟に変わりはない。=敬称略(きん びれい)
王毅・前駐日大使、台湾弁公室主任に 中国
(一部抜粋)
中華民国(台湾)の総統に、国民党、馬英九という中国人(外省人)が就任した。これで台湾が、中国の引力に引き寄せられていくことは必至だろう。この台湾総統選挙の結果がもたらす意味、台湾がこれから中国の一部に限りなく近づいていくことは、日本が中国と最前線で対峙することを意味する。「台湾海峡が中国の内海になる」という言葉の持つ重い現実を認識している日本人は、いったいどのくらいいるのだろう。