かつてない緊縮予算、赤字からは脱却できず 大阪府予算案で (1/2ページ)
(一部抜粋)
24日発表された大阪府の「本格予算案」。橋下徹知事は、一般会計で前年度比10・2%減の2兆9226億円と、かつてない緊縮予算を編成した。歳出を大幅にカットし、府債発行を極力抑えるなどして「収入の範囲で予算を組む」との前提は守ったが、赤字予算からは脱却できなかった。税収の落ち込みから、来年度以降の収支見通しも修正を余儀なくされたが、具体的な歳入確保策は示さなかった。「これからも痛みは続くのか」。府民にとって将来に不安の残る予算編成となった。
「まずは出血を止めたいという思いで予算を組んだ」。橋下知事は会見で予算編成の狙いについて話した。
これまで府が行ってきた減債基金(貯金)からの借り入れと、返済の先送りとなる借換債の増発といった“禁じ手”を封印。府税など純粋な収入で予算を編成する方針を示し、1100億円の収支改善にこだわった。 (MSN産経ニュース)
大阪府の予算案がとにもかくにも編成されたそうで、橋下知事にはお疲れ様を申し上げたい。橋下知事も立場は違えど一労働者で、労組側も労働者である。知事は自分のことはさておいて、大阪の「出血を止める」という「公」の仕事をやり遂げるために全力を尽くしている。一方、団交で知事に対峙した労働組合側は、仕事のこと仕事場の事情など聞く耳を持たず(どうでもよいのだろう)、ただ「我々はより多くのお金と待遇を要求する」以外に言うことはない語るものもない、何があろうとも、ただ我々の報酬を安堵せよ、である。労働者のためという「労働組合」の元々の思想が悪かろうはずはないが、大阪府団交を見ていたら(ここでは大阪府の)未来を阻んでいたのは府労連、府労組連の労働組合側であると思った。
追記
24日に発表された大阪府の予算案は7月臨時府議会で審議される。職員の人件費カットや、私学助成の削減などめぐっては、選挙で橋下徹知事を支援した与党内にも異論は多く、府議会各会派は徹底論戦の構えだ。
「与党」の自民、公明両党は、行財政改革に大なたを振るう橋下知事を基本的には支持しているが、警察官や教員を含む職員の大幅な給与カットには難色を示す。
自民党は「士気の低下が起きないか、人材確保がしっかりできるのか問いただす」としている。
公明党も「私学助成の削減は反対。職員の人件費削減も額が大きすぎる」などと橋下知事の改革案に疑問を呈している。
一方、橋下知事と選挙で戦った民主党も与党と同様の反応を示しており、私学助成の削減などは修正を求める方針。知事が提唱している御堂筋などのイルミネーションにも反対する方向だ。
さらに共産党も対決色を鮮明にしており、橋下知事が「堅持する」と明言した障害者施策の中にも廃止される事業があるとして、厳しく見解を問う決意だ。 (MSN産経ニュース)
大阪府議会というところにはとことん呆れました。まず、大阪府はお金がなくて破産寸前なんですよね?この期に及んで、自民党は警察官や教員を含む職員の大幅給与カットに難色で、公明党は私学助成削減に反対で、民主党も私学助成削減反対で、共産党は障害者施策の廃止事業反対と。府議会の全部の党が、どこからかお金が降ってくるか、借金継続してもいいじゃないかとか、それとも、どこからかぶんどってくればいいとでも思っているのですかね。
もとはと言えば、府議会が杜撰な仕事をした、収入に見合った支出を考えなかった結果、そのつけが今の状態なわけで、元々の責任は知事より府議会の方にあるのでは? 府議会議員は議員報酬でも差し出せばどうでしょうか。大阪府で、空っぽの財布(・・どころかマイナスの財布)について真剣に考えているのは、知事ただ一人なのですか?