中国外務省の姜瑜副報道局長は17日の定例記者会見で、日中両政府が近く正式合意、発表する見通しの東シナ海ガス田共同開発について「中国の立場と主張は一貫している。春暁(日本名・白樺)ガス田は中国主権の範囲内にある」と述べ、日中両国が共同開発対象とした「白樺」ガス田の主権はあくまで中国側にあるとの立場を強調した。
姜副局長は、同ガス田の主権問題と「共同開発問題とは無関係」と主張。中国側が単独開発してきた「白樺」の共同開発に応じても、原則論をめぐっては日本に譲歩していないことをアピールした。
日本が中国との排他的経済水域(EEZ)の境界線と位置付けている日中中間線についても「認めない立場に変わりはない」と述べた。
一方で副局長は「(日中ガス田協議の)結果は双方にとって利益があるものになるだろう」とも強調。共同開発の早期実施に期待感を示した。(共同)
昨年末の訪中時以来、中国側の人材育成を今後3年間に1万人受け入れるとか、ODAに代わる新たな資金供与のために基金創設を提案とか、毒ギョーザ問題では中国は努力しているとか、チベット問題でもとことん中国をかばった福田首相。せめてガス田問題ではよい成果を引き出そうと思案しているのだろうと、ほんのほんの少し期待していました。ガス田は中国と共同開発をすることで、近く正式合意をする予定だそうです。しかし結局、この正式合意の前に、間髪をいれず決定的な一言を先に宣言されてしまっています。中国はしたたかなものです。
「中国の立場と主張は一貫している。春暁(日本名・白樺)ガス田は中国主権の範囲内にある」と述べ、日中両国が共同開発対象とした「白樺」ガス田の主権はあくまで中国側にあるとの立場を強調した。」
特に中韓北朝鮮相手には、譲って譲っていつの間にか押し切られ、というパターンが多いのですが、またもやです。ガス田は「中国主権の範囲内」とはっきり言われていますよ。福田首相はこれについて何と答えるのでしょうか。もしかすると・・・・ここまでは日本の主権範囲内だと思うけれども、そう言うと相手が嫌がるから僕は言わない。一緒に掘れるのだからいいじゃないか・・とでも思っているのではないだろうかと、心配です。