自民党の森喜朗元首相は17日、テレビ朝日の報道番組で、麻生太郎幹事長について「麻生人気はわが党として大いに活用しなければいけない。『次は麻生さんに』という気持ちは党内に多い。私ももちろんそう思っている」と述べ、「ポスト福田」に麻生氏がふさわしいとの考えを示した。
また、森氏は1日の内閣改造に自らが深く関与したことを認めた上で、7月30日に麻生氏に電話し「次期衆院選で負ければ出番はなくなる。前面に立つことはあなたのためにもなる」と述べ、幹事長就任を打診したことを打ち明けた。
一方、森氏は「衆院は来年9月まで任期があるのだから、それを無駄にしてはいけない」と指摘し、公明党が求める年内解散に否定的な見解を示した。 (MSN産経ニュース)
また相も変わらず森元首相ですか。去年の今頃も、森氏は安倍改造内閣に関して先回りして、報道番組で人事にまで言及していた。(こちら) 森氏の言動はまるで院政のようです。
麻生新幹事長の人気を政権維持に利用したいらしいが、麻生氏に人気があるとして、それは何故なのかと、森氏らは考えたことがあるのだろうか。党内の勢力地図やら国民の人気があるから活用とか、このようにしゃしゃり出てくる人の頭の中にまともな発想が「ない」から、その結果、福田内閣も自民党もこの有り様なのである。
麻生内閣がもし実現するとしても、森氏らのつまらぬ算段ではなく、「保守政党」としての確かな軸を持って新内閣を作れなければ、自民党が浮上することは難しいのではないだろうか。