今月下旬に米ニューヨークで開かれる鳩山新首相と胡錦濤・中国国家主席の日中首脳会談で、両国が協力して「東アジア共同体」の検討を進めていくことで一致する見通しとなった。
民主党幹部などが14日、明らかにした。共同体構想は民主党の政権公約(マニフェスト)に盛りこまれているが、日中主導の枠組み作りに米国などから懸念が示される可能性もある。
両首脳の初顔合わせとなる会談は、国連総会にあわせて今月23日前後に開く方向で調整している。会談では、鳩山氏が共同体構想への協力を要請する。日中関係筋によると、中国側も同構想に理解を示しているといい、胡主席は前向きの考えを表明すると見られる。
東アジア共同体は、通商や金融、エネルギー、環境、災害救援、感染症対策といった幅広い分野で協力する域内体制の構築を目指すもの。鳩山氏は月刊誌「Voice」9月号に寄稿した論文で、東アジア共同体について、「経済協力と安全保障の枠組みをつくる努力を続けなくてはならない」と主張している。 (2009年9月15日03時08分 読売新聞)
新政権が本日午後発足する予定ですが、鳩山新首相は、23日前後に予定されている日中首脳会談において、「東アジア共同体」構想の検討を進めて行くことで一致する見通しとか。
鳩山論文は、アメリカ側からも、まざまな反応や懸念が出てきているようです。 初めての日米首脳会談とほぼ同時に、この「日中主導の枠組み」について中国と話し合いをはじめる、 ・・同盟国である米側が一体どう感じるかという想像力が働かないのか、それとも確信的にやっていることなのか、どちらにしても鳩山政権、不安が募ります。