#47 「断ち切れない想い」 From the Edge of the Deep Green Sea
ヘンリー・デビット・ソロウはこう書いた
過ぎゆく季節を生きろ
その時々の空気、酒、果実を味わい
その及ぼす力に自らを委ねるのだ
浜辺でルーカスがキャンプファイヤーの石を集めている。
ダンがジョッキング 「なんだ~火でもつけるのか」と言って通り過ぎる。
-町のバスケットコート- ネイサンは町に帰ってきていた。ルーカスが、「・・俺たち、まだ友達か?」と聞くと、ネイサンは、「それは勝負で決めよう。11ポイント先取。お前が勝ったら友達でいい」って。仕方なくゲームを始めるものの、キャンプ帰りのネイサンとでは勝負にならない。ネイサンは「わかったろ、おれたちは友達じゃない」と言って、行ってしまった。
ペイトンはカフェで産みの母親エリーを見かけて、決心して話しかける。「・・若いころ複雑な事情で行き別れた理由」と聞くと、エリーは「複雑な理由なんてない、あなたがお腹にいたとき、ドラっグにはまっていたの、それだけ」とエリーは答える。・・ちょっとそれはないんじゃない・・・ それから前にも会いに来たけれど、ラリー(育ての父)に追い返されたと。
そんな話を聞いたペイトンはラリーに、なぜエリーを追い払ったのとか、本当の父親じゃないとか、当たり散らす。ラリーは、「・・ママが死んでから一年もたってなくて、・・・・そんな状態で会わせられるわけはなかった・・あの頃は絶対に」と、事情を話すけれど、高校生のぺイトンは現実を受け入れられなくて、すっかり混乱している。
ラリーはエリーに「ペイトンは今、ずたずただ」とかんかん。 エリーは「・・事情が変わったの、今はどうしてもペイトンのことを知りたい・・」とか言っている。”事情が変わった”って、何の事情が変わったんだろう? ん?ジェイクとかニキとかと関係ないよね? ルーカスは公園でエリーがドラッグを買っているのを目撃してしまう。
ヘイリーはネイサンがキャンプから戻っていることを知らなかった。それをルーカスから聞いてショック。 ネイサンの家を訪ねるとダンがいるだけで、相変わらず嫌味タラタラ。
ヘイリーはジムにネイサンに会いに行く。ヘイリーは「・・ちゃんと話し合おうよ、今夜、ビーチで待っている。パーティで話そう」と言う。ネイサンは、「わかった」とはいうものの、そっけない。
今夜は浜辺で、夏を締めくくる、そして最終学年が始まるキャンプファイヤーがあるらしい。ブルックはルーカスとつき合っているけれども、「束縛しない付き合い」なので、他の男の子たちともガンガン遊ぶ気らしい。ふ~ん・・ルーカスは複雑だね。
ルーカスがカレンにアンディのことを聞くと、アンディはもう戻ってこないかもしれないって。アンディがカレンとの間に子供を欲しがったから。カレンは自信がないらしい。
それに、カレンはキースのことをとても心配している。 ダンの店が火事になった日、町でキースを見かけたような気がするとルーカスに話す。・・ルーカスはそれを聞いて・・
日が沈んでキャンプファイヤーが始まる。ブルック「・・今夜は高校最後の一年のスタートを祝いましょう。新学期の秋はもうすぐ始まるけれど、今夜、この炎が燃え続ける限り、私たちの夏は終わりません」と宣言して、キャンプファイヤーに点火。
点火と同時にパーっと盛り上がるはずが・・かかったのは妙にメランコリーな曲(You light up my life〈YouTube〉 )とてもいい曲だけど・・ブルックは呆気にとられていた。 DJはペイトンなんだけど、”憂鬱な”ペイトンがかける曲は、どっかメランコリックな曲ばかりで・・・ブルックが「お葬式じゃないんだから」と文句を言いにきた。
ダンは火事の調査をプロに依頼したらしい。でも結局、火元は特定できず、調査は終了。 ダンはカレンの店に行って、キースがどうのアンディがどうのと、ねちねちカマをかけている。カレンはいい加減、頭にきて、「もし誰かがあなたを殺そうとして失敗したんだとしたら、残念。次は成功してほしいわ。それが誰だったとしても」・・・
ルーカスはペイトンに、「何か隠しているでしょ」と迫られて、エリーが公園でドラッグを買っていたことを話してしまった。 それを聞いて、憂鬱なペイトンはよりいっそう憂鬱に・・
ヘイリーが待っているのにネイサンは来ない。悲しそうなヘイリー。それを見かねたルーカスは町のバスケットコートにいるネイサンの所に行く。 「・・・ヘイリーを許してやれよ。・・あいつはお前を愛している。・・・・これ以上、ヘイリーを悲しませるような真似したら、俺が許さない。覚えとけ」 ヘイリーはルーカスにとって家族同然、妹のような大事な存在。それにネイサンはルーカスの(母違いの)弟でもあるわけで。
「待っていて」とブルックに言ったのに、ブルックはルーカスを待ち切れずに裸で海に入って、男の子たちとキャアキャア遊んでいる。 ブルックはあれこれ遊びに忙しくて、ろくにルーカスと一緒にいる暇もない。初めから束縛しないという約束ではじめたつき合いだから、ルーカスは黙って見ているけれど・・
ティムがヘイリーに歌をと言って、ギターを持ってきた。そんな気分じゃないからと断るヘイリー。 そこにネイサンが来て、ティムからギターを取り上げて、火の中に放りこんでしまった。 びっくり! ネイサンは、ヘイリーを奪ったギターや音楽に腹をたてているんだろう・・ ヘイリーもそれを見てショックを受けている。
ヘイリーは悲しくて、一人で飲んでいるペイトンのそばに行って、「・私も一緒に飲みたい気分だな、ティムは歌えってうるさいし、ネイサンはシカトだし」と言うと、ペイトンは「全部自分のせいでしょ」とピシャリ。 う~ん、ペイトン、お母さんのことで傷ついているのはわかるけど、これはひどい。きついよ・・
ネイサンがヘイリーの所にやって来る。 「・・悪かったよ。帰ってきたことを黙ってて」。
「お前のやったことが許せなくて、ずっと避けてた、簡単には元に戻れない・・・・ ここは(ヘイリーと)結婚式を挙げたところだ。一人でお祝いボードも焼いた。・・お前に買ったキーボードも壊してここで燃やした。ごめん」…ネイサンにとって浜辺は思い出のつまった、つらい場所だったんだね。
ヘイリーはネイサンに「私どうしても知りたいの・・今の私たちって何なのかな?」と聞く。ネイサンは「わからない」
「あなたはどうしたいの?・・私はあなたと一緒にいたい。・・愛しているからだよ」
「・・もうすぐバスケのシーズンが始まる。今はそっちに集中したいんだ。お前も好きなことをすればいい。学校とか音楽とか、おれ以外のことを。・・・俺は、まだお前とやっていく自信がない。もうずっと駄目かもしれないし。俺だってこんなこと言いたくないさ、俺だってほんとはお前を傷つけたくない。・でもこれが正直な気持ちだ」
ヘイリーは「私はずっと待っている」と言ったけど、でもネイサンは「そうか」とだけ言って、行ってしまった。なんだか、以前はネイサンがヘイリーを待っていて、今はヘイリーがネイサンを待っていて。うまくいかないね。
ブルックは男の子たちに囲まれて、ルーカスとろくに一緒にいる暇もない。ルーカスはブルックのところに行って、こう言う。
「俺しかいない。パートタイムの彼でもいいし、好きなだけ遊んだっていい。でもいつか気づくはずだ。お前には俺しかいないんだって。・・いつかね」 ・・か、かっこいい、かっこよすぎる。 ブルックの男友達たちの前で、ブルックをまっすぐ見て、この気障なセリフをきっぱりと言ってしまったよ。 ブルックも嬉しそうだった、惚れなおしたと思うよ、ルーカス。
ルーカスはヘイリーの肩を抱いて浜辺を歩く。ダンも浜辺で一人で飲んでいる。燃える火の向こうにいるルーカスを見て、ダンは火事の時、火の向こう側にいた人物の顔を思い出している。ルーカスの顔と重なる・ダンは手に持っていたグラスを握りつぶしてしまう・・
今日は、いろんな音楽が盛りだくさん・・・最後の曲も(All-American Rejects: Move Along〈YouTube〉)よかったなぁ。
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