中国漁船衝突事件の映像を海上保安官が流出させた問題で、野党が海上保安庁を所管する馬淵国土交通相の引責辞任を求める姿勢を強めていることに対し、仙谷官房長官は11日の記者会見で、「政治職と執行職では(責任の)レベル、次元が違う」と語った。
10日にも同様の発言をしており、国土交通相の所管の一つとして海上保安庁にかかわる馬淵氏と、同庁を実質的に指揮する鈴木久泰長官とでは責任の重さが違うと強調することで、馬淵氏の辞任要求をはね返すのが狙いだ。
仙谷氏は記者会見で、「執行職」を警察、検察庁、海上保安庁のほか、国税庁や自衛隊など「ある種の強制権限を持った執行機関」の所属者と定義づけ、「権限に応じて管理も自律的に行われなければならない」と持論を展開した。
しかし、総務省や内閣総務官室によると、「政治職」「執行職」という言葉は法令上、規定されておらず、「あまり聞いたことがない」という。(2010年11月12日09時26分 読売新聞)
厳秘パチリで仙谷長官「国会写真取材を見直す (2010年11月12日12時32分 読売新聞)
「政治職」「執行職」なんてあまり聞いたことないと思っていたが、やっぱり仙谷流用語だったらしい。仙谷用語なるものまで駆使して、現場に責任をなすりつける算段のようだ。
仙谷氏は(元弁護士頭が歪んで発露している、とでもいうのか) 思考回路が「物事をいかにうまく自分の都合のよいように正当化するか、できれば、自分の都合のよいように変更してしまうか」という方向に動いてしまうようだ。独裁的でチマチマと姑息だ。どこか、かの国に似ている。