#66(3-21)「おとぎ話のゆくえ」 Over the Hills and Far Away
One Tree Hill
-むかしむかし、ある国に、美しいお姫様がいました。お姫様はある男の子と恋におちます。そして、二人は結婚することに-
ペイトンの「結婚して」という言葉-ジェイクが「・・もしかしてプロポーズ?」 ペイトン「愛してるの。本当に。ジェニーのことも大好き。それで十分なんじゃない?・・・・前にね、こんなことを言われたんだ、ある人に。おとぎ話のどこが悪いの?いつまでも幸せに暮らせるのよって・・」これはエリーがペイトンに言った言葉。 ジェイクは「・・突然こっちに飛んできて、俺の心をかき乱したんだぞ。そのうえ、結婚しようだなんて反則じゃないか・・・イエスって言っちゃうじゃないか」
ヘイリーはブルックに、上品で清楚なドレスを作ってと頼んでいた。ブルックはドレスを縫いながら、ヘイリーから「プロポーズの時の話」を聞いている。「雨が降ってた。その時は喧嘩してたんだ・・とにかく仲直りしたんだ、雨の中で。で、次の日、二人でベットの中でいた時、ネイサンが私にこう言ったの。お前はもう俺の家族だよ。これからもずっと愛してるって。それでプロポーズされた・・」
ネイサンにペイトンから車がエンストしたと電話がかかってくる。 路肩に車を止めているペイトンに近づいてきた男の子が「足の怪我は?」とペイトンに尋ねる。彼はあの事件の時、学習室にいたマーカスだった。 マーカスがネイサンに話す。「本当はあの日以来どうもだめでさ。・・・あの時、ちゃんと向き合ってれば救えたかもしれない・・あの時の自分・・・」 マーカスはあれ以来、学習室を見ることもつらくて、学校を止めて、就職してしまったらしい。
ルーカスとカレンは大学見学の旅行に行っていた。 カレン「・・気にいった大学はあった?・・この旅行は大学を見に行っただけじゃないのよ。・・あなたにまた夢を見て欲しかった。バスケから離れても人生はまだ続くのよ。どう生きるつもり?次の夢はないの?」
ルーカス「文学だ。俺が将来やりたいこと。大学行くならノースカロライナ大学で文学をやりたい。でも、授業料が・・」 キースはルーカスがお腹にいる時から、ルーカスの口座を作っていたらしい。学資預金。「キースはあなたに夢を託したのよ・・」とカレンが言う。 キースにとってルーカスは、生まれる前からもう息子同然だったんだね。
ジェイクが目を覚ましたペイトンに言う。「・・考えたんだけど、やっぱり君は向こうに戻るべきだ。帰った方がいい。寝言で言ってたんだよ。愛してるって」 「愛してる、ルーカスって」 この言葉はペイトンがあの図書館で思わず口に出してしまった言葉。ペイトンは足を撃たれてもう助からないと思ったからと、図書館での出来事をジェイクに話す。
ジェイク「君が向こうに戻らないと決めた時、なんて言ったか・・、君はこう言ったよね・・パパは家にいないしヘイリーにはネイサンがいる。ブルックにはルーカスがいる。・・じゃあ、もし、ブルックがルーカスと付き合っていなかったら?」
「もし、ブルックがルーカスと付き合っていなかったら?」 どうなのだろう?確かにこれは、重大な問題。 「・君は一人で寂しかったんだろう?・・・君は家族が欲しいだけなんだろう? ・・俺は君を愛している。俺だって君が他の奴を好きだなんて思いたくない。でも、実際そうなんだ。・・君を失ってどれだけつらかったか。あんな思いは二度としたくない。・・結婚が駄目になるのは、ロマンスにとらわれ過ぎて自分の気持ちに正直でいられなくなるからだ。俺は人の二倍正直でいないと。俺の分もジェニーの分も」
ダンがカレンズカフェの道向こうにずっと立っているらしい。市長さん、何やっているんだか・・。ヘイリーがダンに「そこにずっといられると、お客さんが気味悪がるんで・・」と言いに行く。 ネイサンとデブには「接近禁止命令」が出ているから、ダンは行き場がないのだろうな。
クーパーはこの街を出てしまったらしい。デブがレイチェルに言う。「待っていても無駄よ・・本気で付き合う気なら、年はごまかさないはずでしょ。・・あの子はこうも言ってた。とんでもない間違いを犯した・・」 レイチェルは何度もクーパーに電話をしているのだけれどもつながらない。いらいらしている。試着室で鳴った電話はマウスからだった。レイチェルはマウスからの電話には出ず、そして試着室の鏡をたたき割ってしまった。「好きだって言ったのに、いまさらずるいよ」 -その現場に偶然居合わせたのはブルック。 レイチェルはクーパーのことを本当に好きだったらしい。でも嘘をついたこととその後の行動で、彼の信頼を決定的に損ねてしまった・・
「シンプルで清楚なドレス」のはずが、でき上がったドレスは、裾に派手なチュールが広がっている「いかにもブルックなドレス」だった。チュールもヘア飾りも、そのうえ「天使の羽根」なんてブルックは言っている。ヘイリーは言葉も出てこないくらい、大ショック。 せっかくブルックがつくってくれたのだからとネイサンは言うけれど、ヘイリーはどうしてもこのドレスを着る気になれない。思い切ってブルックに「わたしらしくない気がするんだ・・」と言うと、ブルックは「気に要らないんだ・・いいよ、もう、好きにすれば・・」とカンカンに怒って、行ってしまった・・
今夜はトリックで、ヘイリーとネイサンの結婚祝いパーティ。ブルックがヘイリーからいろいろなエピソードを聞きだしていて、それをもとに「寸劇仕立て」という企画らしい。ルーカスももうすぐ旅行から帰ってくる。 「楽しみ?」とペイトンが聞くと、ブルック「・・楽しみ。でも、何でだろう。不思議なんだけど、私、ルーカスがいない間、一人でも平気だったんだ。私には自分のレーベルがあるし、友達もいてくれる・・・」
主役のネイサンとヘイリーが登場。ルーカスも帰って来た。
ブルック「むかしむかし、ある国で、女の子と男の子が恋におちました。そして女の子の友達の一人が、二人の馴れ初めを聞きだし、こっそり録音していました。今夜はその二人の愛の軌跡を二人に無断で再現します。ネイサンとヘイリーの愛の物語」
〈出会い編〉は、ヘイリー役はレバン。ネイサン役のスキルズが来てなくて、急遽代役になる。ヘイリーとネイサンの恋の始まりは、ネイサンがルーカスに当てつけようと、ヘイリーに家庭教師を頼んだところから始まったんだった。思い出すと、あの頃のネイサンは本当に傲慢で嫌な感じだったなあ。 劇はコミカル仕立てでみんな大喜び。デブやジジまでヘイリー役で登場!
雨の中でヘイリーとネイサンが愛を確かめ合うシーンは、ブルックとルーカスが担当。 ルーカスが「・・いつか、お前と必ず結婚する。約束するよ」とキス。二人を見ていたペイトンは複雑な気分・・・。
ブルックはレイチェルも、このパーティに呼んでいた。レイチェルがブルックに話す。鏡を割ったのは嘘をついていた自分が嫌だったから。クーパーを本当に好きだったと。ブルックがレイチェルに言う。「気持ちわかる、」」誰にも傷ついてほしくない」・・・ブルック、優しくなったなあ。
それから、ネイサンはマーカスを呼んでいた。ヘイリーがマーカスに「学校に戻る気ある?あなたさえよければ、勉強教えるよ」 ヘイリーも優しい。そんな優しいヘイリーを見て、ネイサンは嬉しそうだ。
〈最後の場面〉のへイリー役はペイトンが担当。ネイサン役はマウスだったのだけれど、マウスが来ない。ペイトンはこの場面はカットしようと言ったけれども、ブルックが言うにはこの場面は一番大事な場面だからと、マウスの代役は急遽ルーカスがすることになってしまった。
・・・ネイサン(ルーカス)「愛し合うって最高だな。ヘイリー」 「・・・・どうした?何考えてる?」 「・・私もうこのまま家に帰りたくない。」
ルーカスが言う。「愛しているよ、本当に」・・ペイトンは言葉が出てこない。ルーカスとのいろんな出来事や記憶が蘇ってくる。ルーカスが同じ言葉を繰り返す。「愛しているよ。本当に」 ペイトンは気が付いてしまう。「私も愛してる」 この言葉をペイトンは本気で言ったよね・・・・
ジェイクが言っていた。「俺だって本当は行ってほしくないんだ。でもお父さんが言った通り、心に従ってくれ。・・・俺はずっとここにいるよ。もし運命の相手なら一緒になれる」 「・・おとぎ話は終わったわけじゃない。君の心にルーカスがいるのか確かめるだけだ。もし、いなかったら、戻ってきてくれ」
-むかしむかし、ある国で、美しいお姫様が男の子に恋をしました。・・・お姫様と男の子は真実の愛で固く結ばれていました。愛があれば、どんな困難も乗り越えられるはず。・・二人に起きた奇跡。それは愛と同じように説明のつかないもの。そしてお姫様と男の子は末永く幸せに暮らしました- ジェニーの隣でジェイクがこの絵本を閉じて、つぶやく。「・・そうだといいな」
マークスが帰り際にネイサンとヘイリーに「・・今夜は呼んでくれてありがとう。勉強の件も。・・自分を変えるって難しいけど、やってみようかなって気になったよ」
それを聞いたヘイリーは、「気になることがあるんだ・・」とネイサンに言って、ダンの家を訪ねた。「前に、私の中で危険信号が鳴ってても、悪い人だって決めつけないようにしたのはネイサンのためでした。でも今は、やっぱりネイサンのために結婚式にいらしてください。変われないのもつらいんですよね・・」 ヘイリーはまだ高校生なのに、なんて優しくて賢いんだろう。
幸せなネイサンとヘイリーが二人の部屋に戻ってきたら、「ベットカバー」がない。その代わりにシンプルで清楚なウエディングドレスが、そこにあった。・・・「ベットカバー」はもともとブルックがカレンのウエディングドレスのためにと注文した生地。 とてもシンプルで清楚で、本当に美しいドレス。ヘイリーが喜んだこと!
ペイトンが部屋で泣いている。 ブルック「なに泣いているのよ?あんたの演技、最高だったよ」
ペイトン「ブルック、私、まだルーカスが好きみたい」 「・・・ルーカスが好きって・・友達として?」 「違う。それ以上に」
Michelle Featherstone - Coffee & Cigarettes (oth music 321) (You Tube)
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