#65 (3-20) 「日曜日の憂うつ」 Everyday Is a Sunday Evening
ステップアップ -それは自分の壁をぶち破り、みんなをあっと驚かせること。
たとえばこんなふうに・・
ルーカスはいないけれど、シーズンはまだ終わったわけじゃない。というより、まだ始まったばかりだ。
人生とは思い通りにいかないものだ。誰かを好きになっても振り向いてもらえなかったり、親友と彼氏に置いてきぼりをくわされたり、苦しみから抜け出せなかったり
だからスポーツの場合では上をめざすが、
人生では、踏ん張ることも大事だ。 -ネイサン-
ジェイクが帰ってきたのじゃなくて、ペイトンはラリーの「心に従え」という言葉に従って、ジェイクに会いにいったんだね。ペイトンが会いたかったのはピートではなく、ジェイクだった。
ジェイク「・・土曜の朝はいつもジェニーと公園に行くんだ。よかったら、一緒に行かない?」 ジェニーとは週に二回だけ会えるらしい。 この町はニッキの家がある町で、ジェイクやニッキがちゃんと仕事して生活を立て直す猶予期間として、ニッキの両親が一年間ジェニーの親権を持つことになったらしい。ジェイクは、半年後にはジェニーの親権を取り戻したいと頑張っているらしい。
ペイトンとジェイクはいい雰囲気になるのだけど、ジェイクはどこかペイトンとのキスを避けている。ペイトンを愛しているけれど、今はジェニーを取り戻す以外のことを考える余裕が、彼にはないのだろう。
二人で行った店で、ペイトンがピートの話をすると、ジェイクは「・・ミュージシャンは厄介だから。・・副業なんだ・・」なんていって、バンドで歌いだした。 「僕の大切な人に捧げます。曲は〈Someday〉」 ジェイクは音楽をする人だった?そういえば彼はギターを持っていたような・・
ジェイクがペイトンに言う。「これだけはわかってほしい。空港で君を見たとき、俺がどれだけに幸せだったか。・・・・・人は去るんだろう?・・・毎朝考えるよ。この高速に乗れば、トゥリーヒルへは6時間と24分で行けて君と一緒にいられる。でもジェニーとは離れ離れになる。・・・声を聞いたらつらくなるだろう。君を感じてしまったら。・・俺はここで暮らすしかない。・・君はいなくなる。一人残されてその痛みに耐えるのは俺なんだ・・・その痛みはそう簡単に消えるものじゃない・・」 ペイトンはエリーが言った言葉を彼に伝える。「どんな歌も終わるの。だからって楽しめないわけじゃないでしょ・・」
ペイトンは散歩で通りかかった「サバンナ美術大学」・・もしここに入ることができれば、ジェイクとジェニーと三人でずっとこの町にいられると思いつく。
「・・こう思ったんだ。私、ここにいたい。あなたと一緒に」 ジェイクが君の計画はと聞く。ペイトン「学校は二カ月後には卒業なんだけど、今、卒業資格を取っっちゃおうと思って・・・こっちに残るの。・・ジェイク、私を愛してる?今日一日この街を歩いたけれど、日曜の夜の気分が振り払えなかった。・・あなたにしか消せないの。もちろんトゥリーーヒルは恋しくなるだろうけど、それ以上に、あなたと一緒にいたい」
ダンが家にやってくる。デブに「一緒に住まないか?・・この家で一人は寂しいだろう?」 そして、クーパーには「俺の家で何している?」 ネイサンにも「父さん、帰ってくれよ・・」と言われても、デブに「お帰り」なんてキスしていた。う~ん、ダン、きもい・・・。
ネイサンがダンに「・・母さんとは夫婦でもなんでもない。いいかげんつきまとうのは止めろよ」とダンに言うと、「・・ここは俺の家だ。俺が稼いで建てた。その気になれば、全部灰にだってできるんだぞ」・・・ダンなら本当にやりそうで怖い・・。
マウスがレイチェルに会いに来る。マウス「・・君を好きにならないといったけど・・君にキスしたら、次の日もまたしたくなったし・・」
ブルックとレイチェルは、「ブリキ女」だの「陰険女」だのとあいかわらず罵りあっている。ブルックはクープおじさんに憧れているらしい。マウスが、その人がレイチェルの彼氏だとブルックに話すと、ブルックはかんかん。ブルックが言うには「あのクープおじさんが高校生とつきあうはずないんだから・・」 そういえばクーパーは、彼女は「26歳のモデル」って言っていた・・彼はレイチェルが高校生とは知らずに付き合っているわけだ・・
今夜の試合はレイブンズにとって、絶対に負けられない試合。 もし負けたらプレイオフに行けないから、コーチは引退ということになるらしい。こういうヘイリーとネイサンの会話を、ダンが窓の外で聴いている。ダンは寂しいのだろうけれど、これじゃあ、まるでストーカーだよ。 そう思ったら、試合前にやっぱりデブから「接近禁止命令」を言い渡されてしまった・・・
試合が始まった。ルーカスがいないのは痛いけれど、ネイサンが大活躍。 同点。ところが、相手チームがネイサンにぶつかってきた。フリースローになったものの、ところが、ネイサンのユニフォームに血が・・あの胸の傷から出血している。縫わなくてはならないらしい。 ネイサンはコーチに訴える。「・・こんなことで引っ込むわけにはいかないんです。・・縫うんだったらさっさと縫ってくれ・・ここで負けたら、州大会の決勝まで行けないんです。俺もチームのみんなも。・・・お願いです。あんなくそ野郎に負けたくないんです。絶対!」
治療後、ネイサンがコートに戻ってきた。9点差。残り1分、大歓声。「ルーカスのユニフォームだ」とマウスが叫ぶ。
ネイサンがロングシュートを二本綺麗にきめる。3点差。ここで相手のフリースローになるがダミアンは失敗。
人生に置いて重要な瞬間。それは実際に起きている間は気づかないものだ。
人はまわりの物事や人間の有難味を忘れがちだ。
それを失いそうになってようやく初めて 自分の間違いに気づく。
それがどれほど必要で愛すべきものだったのか。
俺はバスケが好きだ。
ネイサンのロングシュートが綺麗に決まる。これで同点に追いついた。 さらにここでネイサンへのダミアンのファウル。 ネイサンのフリースロー。これが決まれば逆転。
人生の最高のものはカネじゃ買えないっていうけど、それはほんとうだな。
「お前には無理だ。入んねえよ」とダミアン。 でもネイサンは最後は横を向いて、それでもシュートを決めてしまった。レイブンス、大逆転勝利!!!
クーパーがチアチームにいるレイチェルに気づいた。高校生だということがクーバーにばれてしまった。マウスがレイチェルに言う。「・・僕は言ってないよ。僕が君を思うようにあの人を思っているなら、その気持ち大事にしてほしい・・・」レイチェル「マウスは本当、私にはもったいない。ごめんね」「ごめんなんて言っちゃだめだよ・それが君のルールじゃなかった?・いつまでも嘘で自分を誤魔化していられないんだよ。それがよくわかったろ」
試合後、ダンがネイサンに声をかけてくる。「・・分かっている。近付いちゃいけないんだよな。・・・試合を見て、父親として素直に、息子の成長が嬉しかった。俺はお前を誇りに思うよ。バスケのことを言っているんじゃない。お前が選んだ人生を誇らしく思っている。本当に立派な男になった。愛している」
レイチェルがクーパーに会いに来た。クーパー「俺を騙すような真似して・・本当はいくつなんだ?・・その年で付き合えるわけないだろ。・・帰ってくれ、頼む」と言うクーパー。でもレイチェルは帰らない。服を脱いで「でも私が欲しいでしょ。無理しないで・・」とクーパーを誘惑した・・
ジェイクが言う。「君をこっちに呼んだらどうなるかって考えてた・・それで君の中の炎を消すようなことになったら、嫌なんだ・・」 ペイトン「・・私といて何を感じる?」 ジェイクが答える。「希望」 「私も。それで充分じゃない?」 「私と結婚して」
人は時にステップアップして己を超える。
時には人を驚かせ-
-時には決意が揺らぐこともある。
思い通りに行かない。それが人生だ。
でも希望は必ずどこかに隠れている。
子供たちの言葉の中に。歌の中に。愛する人の瞳のなかに。
そしてもし、君がこの地球上で一番ラッキーなら、
愛する人が君の愛に応えてくれる。 -ネイサン-
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