YUKI - OMOLOLA

MY DAILY LIFE

私の近況②

2021年08月10日 11時54分13秒 | アビー
人間であれ、動物であれ、植物であれ、生きているということはこの上なく素晴らしいことです。たとえどんなに手先が器用でも、どんな道具をつかっても、鳥や魚、犬猫、花などの「生命」は製作できません。全ての命は神様が作られたものだと思います。特定の宗教を持たない私が、その神様を別の言葉で言えば「大自然」ということになります。なので命あるものは全て大切であり、縁あって家に来てくれたペット達は神様からお預かりしている尊い子どもだと考えています。

命の危機に瀕し、アビーには会いたい人がいました。電話で事情を話すと、遠方にもかかわらず早速翌日に駆けつけて下さいました。前日に強いステロイド注射とお薬を飲んだアビーは歩けないものの、落ち着いていてベッドに横たわっています。短い時間だったけれど会いたい人に会え、声をかけてもらい、撫でてもらって嬉しかったね。その方が帰ろうと玄関で靴を履き終わった時、歩けなかったはずのアビーがフラフラとよろめきながら玄関まで出てきてビックリ。見送りかと思えば、その方の左前(盲導犬の定位置)に立ち、いざ誘導しようとするのです。アビちゃん、昔みたいにお仕事したいんだね。ウチに来て4年、活発で自由奔放な姿しか知らない私はその姿に胸を打たれました。

その後に家庭用酸素濃縮器をレンタルし、必要な場合に高濃度の酸素を吸わせることにしたの。すると悪い色の舌がピンクに戻る時もあり、少しホッとできます。絶不調でもステロイドのおかげで食欲はあり、排泄もできていました。

しかし体調にはやはり波があり、夜間救急動物病院へ駆け込むこともしばしば。最大の危機は2週間前で、大発作が止むことなく4日間続きました。伏せの姿勢から動けずに、呼吸のために首を上げっぱなし。首の筋肉がパンパンに張ってました。水が飲めないので、誤嚥に注意しつつスポイトで水を数滴垂らして口を湿らせてやります。荒い呼吸が24時間途切れず、3晩も睡眠できないで苦しむアビー。そんな時は酸素吸入もひどく負担になるようで、断固拒否の態度。途中で打った注射も効果が薄く、肺からはゴボゴボと溺れるような雑音が大きく響きます。心臓が激しく鼓動し、寝ている身体も発作に連動して勝手に動きます。熱が出て保冷材もすぐに溶けてしまう。その辛い光景に「あぁ、これでお別れなんだ」と覚悟しました。最期は息が荒いままて心臓停止した母がアビーに重なり、アビーには死んでほしくないがこの苦しみから解放されるならばそれでも良いとさえ感じました。

だが、アビーは耐え抜きました。相変わらずハァハァと息は荒いものの、5日目に呼吸できる程度まで奇跡的回復を見せ、酸素を受け付け、ご飯を食べられるようになり、排泄も復活しました。伏せの姿勢からようやく横倒しになって休息がとれたのです。あの長い発作の4日間を思うと、生き延びたこと自体が信じられません(この頃、アビの看病で母の13回忌を欠席したけど、何だか母がアビーを守ってくれた気がします)

それ以外にも何度か危機的状況に陥りましたが、辛いことは思い出したくない。生き物は必ず死ぬのが道理。父も母も鬼籍の人、私もあなたもいつか必ず死ぬ。大事なことは今ここにアビーがいて私がいること。それだけで奇跡のようにありがたいです。アビーと一緒にいると一日一日が宝石のようにきらきらしています。

アビー、ウチに来てくれてありがとうね。今日も一日奇跡の時間を過ごそうね。

お出かけ好き、お祭り好きのアビー。若いね。

本当に美しいチョコレート色のアビー。

上半身だけヌーっ! 病を得ても私を笑わせてくれるお茶目なアビー。
(本当は排泄の後、疲れすぎてベッドまで戻れずに途中で休んでいる)

私の近況①

2021年08月09日 17時02分47秒 | アビー
最終更新から、気づけば1か月半。その理由はいつもの腰痛ではなく、愛犬アビーが突然病気になったからです。

14歳のラブラドール・レトリバー女子のアビーは、6月前半まではいつも通りに散歩やシャンプー、お庭遊びを楽しんでいました。



ある日、アビの右犬歯と歯茎の間に赤い新細胞が盛り上がっているのを発見。
その後、細胞は赤からピンク色に変化した。唇にもイボ状のできものがある。検索すると、「悪性メラノーマ」という癌ではないかと心配になった。


<悪性メラノーマとは>
・口腔内の悪性メラノーマは犬によく見られ、小型犬やレトリーバーに多い。
老犬に多い。
・多くは歯肉部から発生し、口唇、舌、上あごの順に多い。
・高度に悪性。
・周辺組織への強い浸潤性増殖と局所リンパ節やへの転移が多い。

先日から息が荒い時があり、唇にもイボ状のモノができ、気管支炎とも言われたけどレントゲンでは肺に白い部分あり、症状は悪性メラノーマに合致している・・・。ドキドキと私の動悸が早くなる。

あわてて病院へ行くと、「噛み合わせにより、下の犬歯が歯茎に強く当たる刺激でこういったものができることはあります」とのこと。14歳の今、突然噛み合わせが悪くなるの?私の目では歯には少しも変化は感じられない。唇のデキモノは何? 獣医師の言葉だから素人の私が悩んでもしようがない。でも、このまま放置でいいのかしら?

「悪性メラノーマかどうか心配でどうしても確定したいのならば、麻酔をかけての腫瘍除去手術となります。同時に懸念事項の咽頭麻痺かどうかの確定もできます。しかし・・・」。獣医師は高齢犬に麻酔はしたくないという。

どうしよう、どうしよう。14歳にしてはアビーは健康優良児で、実際に体がメラノーマかも知れないサインを出してるのに、それをみすみす見過ごすのか。将来、ここで検査しなかったことを後悔するかも知れない。アビちゃん、誰でも今日が一番若いよね、麻酔受けてみようか。もし病気なら治療してもらって、そして長生きしようね。手術日は3週間後の7月5日と決まりました。

それからのアビーはなぜか息づかいの荒い時が増えてきて、歩行しにくくなり、夜も何度も起きてはゲェェと激しいカラエヅキをする。どうしたの?こんな調子で麻酔できるの? 不安だったので、6月26日手術前の最終チェックということで病院へ。

到着するなり、駐車場で激しい嘔吐と下痢、呼吸も激しく、発作が起きて倒れてしまったアビー。なに、なに、何が起きたの?いったいどうしたの? 診察室に入った途端、「飼い主さんは外へ出てお待ちください」と、アビーは処置室へ連れて行かれました。次に呼ばれた時、「肺が真っ白で重篤な肺炎です。喉の麻痺もあり、呼吸できずにチアノーゼが出て、この発作の激しさでは心臓が持たない。極めて深刻です」

ええぇ?どういうこと????
医「肺炎は急変することがあるが、いまがその急変です」
私「肺炎なんですか。会わせたい人がいるんですけど、アビーが落ち着いて涼しくなってからで間に合いますか?」
医「いいえ、1週間も待てない。2~3日です」
私「今日明日ということですか?」
医「そうです」
私「もうそんな段階に来ているんですか?」
医「来ています」

うぅ~ん、宣告がいきなり過ぎる!そんなに悪いなんて夢にも思わなかった。本当なら即入院で、少しでも呼吸しやすいように酸素テントの中に入れるらしい、それも数週間単位で。でもそのまま孤独に死んでしまうことも考えられる。結局、どうなってもやはり家に連れて帰ることにした。

医「この激しい発作では、帰りの車で心臓がとまるかも知れません」
私には抱き上げられないので、若い男性看護士がアビーを車まで運んでくれた。病院から自宅まで1時間。どうかどうか、アビーの心臓が持ってほしい。

家に着いた時、アビーは息をしていた。マットを担架にしてベッドまで運ぶ。病院で強いステロイド注射、吐き気止め、抗生剤の注射をしてもらい、気管拡張剤、ステロイド錠剤、抗生物質、腎臓の薬を飲んだアビー。それでも荒い息づかいが止まらない。なんとか心臓が持ちこたえてほしい。前日は、次の日にこんなことになるなんて予想もしていなかった。その夜は私も神経が興奮したのか眠ることができなかった。

こうなった今、歯茎のデキモノが悪性か良性かなんてどちらでも良くなった。アビちゃん、麻酔が無理だって自らの体を使って教えてくれたんだね。ごめんね。

あと数日の命。アビーの看護に全力で対応するため、ブログにお休み報告を掲載しました。瀕死のアビー、その後に続く儀式を含め10日ほど必要なんだろうと考えての報告でした。

私の近況報告②に続く
  ※アビーは今日(8月9日)も生きています。