YUKI - OMOLOLA

MY DAILY LIFE

猫の神さま

2015年07月31日 13時39分21秒 | Weblog

随分前からあるスーパーの周辺で、野良ネコの姿を見かけていた。痩せてヒョロヒョロ、毛はパサパサ。じっと座ったまま、隣の店舗をガラス越しにのぞき込んでいることが多かった。ある日、猫は実は2匹いたことに気付く。「食べるものはあるのだろうか?」「病気でつらいんじゃなかろうか?」と心配になり、そのスーパーへ行くたびに心がシクシク痛んだ。

ある日、買い物を終えた私が車へ戻ると、その猫がタイヤの前に座っている。危険、危険!発進したらつぶれちゃうよ!車の下を確認してエンジンをかけたら、のたのたした足どりでどこかへ消えて行った。帰り道、不幸な猫を足蹴にしたようで、ゆううつな気持ちになった。

そして先週、そのスーパーへ買い物に行った時のこと。車を降りると、あの猫と目が合い、しばらく見つめ合った。そして私はスーパーへ入る。猫はよろよろと隣の店舗の軒先に丸くうずくまった。もう夜だったのでよく見えなかったが、うずくまったその姿がなぜか黒い小山に見えた。

買い物を終えて両手に食品を下げた私に向かって、さっきのネコがゆっくりとゆっくりと近づいてくる。「あぁ、本当に飢えているんだ。限界なんだ」と思ったその時、猫は立ち止まり、くるりと後ろを振り返った。「何?」と思ったら、その猫の後ろに少し距離を開けて子猫が三匹ついて来ていた。親猫ににらまれた子供たちはピタッと歩きをやめ、そこで静かに待っていた。そして親猫は改めて私に向かって歩いてきた。大きな茶色がかった黄色の瞳が私だけをジィーッと見つめてくる。「あぁ、このボロボロな猫は母だったのだ。こんなに衰弱しきって腰もおぼつかないのに、それでも子猫を育てなければならないんだ」と気付いた時、悲しみで一杯になった。生き物が生きていくってどんなにつらくて大変なことなんだろう・・・。

このままスーパーへ戻り、わずか100円程度の猫缶を与えればとりあえずは猫は助かるだろう。いやいや、テレビなんかでは野良ネコの餌付けは迷惑行為として報道されているし、一食与えただけで今後生きていく大変さは変わらないし、世界中に飢餓で死にかけている生き物は一体何匹いるだろう。私はその猫を振り切ってエンジンを掛けた。猫はキッパリとあきらめ、子猫の方へ歩いて戻った。私にはその姿がとても気高く感じられた。そして、建物の陰に移動し、親子が団子状態でうずくまって動かない。そうか、さっきうずくまった猫が小山に見えたのは全員がぎゅっとくっついていたからなんだ。そしてこのまま、飢餓状態のまま夜を過ごすのだ。

帰り道、運転しながらひどく涙がでた。こんなに食糧豊富な国なのに、飢えて死ぬだろうあわれな猫の親子たち、そして何にもしてやれない自分。そんな自分は車に大量の食糧を積んでいる。帰宅後、ただひたすら泣けてきて、猫が気の毒で自分も夜ごはんが食べられなかった。

ティーが亡くなってから辛くてペットは飼えない。それでも家にはすでに保護猫のモックンがいるし・・・。そこでどうすればいいか、動物愛護団体に電話してみたの。答えは、網で捕獲し、病院へ連れて行って診察を受けさせると、病院から愛護団体に連絡してもらって保護されるそうです。その際、依頼人(私)は今後一生の世話費用として一匹につき3万円(子猫は2万円)を支払うことになるそうです。そうなのよ、人間でも動物でも現代は生きていくのにはお金は不可欠。モックンも毎月の検査費用や療養食、トイレシートや猫砂等でけっこうお金がかかるので、ほんとによくわかります。

「捕獲して病院へ」とのことで、捕獲に行く前にモックンを抱っこして「モックン、ネコの神さまに全てうまく行きますようにとモックンからもお願いしてね」と頼んでから、水、ポカリスエットと容器を持ってまずは猫の様子を見に行った。すると子猫がいない。親猫は溝に掛かったコンクリート橋の下で死んだように横たわっていた。しまった、遅かったか。「ネコちゃん!ネコちゃん!」と呼ぶ。目だけがうっすら開く。急いでスーパーで猫缶を買う。あわてて戻り、もう一度橋の下をのぞくと猫はふらつきながら出てきた。溝は130センチくらいの高さのフェンスで囲われ、人が中に入らないよう大きな錠前がしてある。エサを与えられない。しかたがないので猫缶の中身を指で掻き出して、猫めがけてぼたぼた落とす。猫はゆっくりと食べ始めた。もし誰かにとがめられたら、「今晩保護して病院へ連れて行きますので、今、先に餌を与えています」と言う。

近所の人に話を聞いてみた。「あの子たちはね、ここ数年います。たまに誰かが餌をやっているようです。子猫は夜になると出てくる。親子のようだが、実は祖母、母、子で、祖母はもうかなりの年。すぐ近くに猫飼ってる家があるから、その猫の子供が父かも?子猫が生まれるとかわいそうなので市に避妊手術を打診したが、補助制度はないと言われた。あまり増えるとこちらも困るが、今のところはそのままにしてます。子猫はつかまらないけど、親猫だけを引き離したら子猫が死んでしまうかも・・・・」

あぁ、やはり、何人かは気にかけてくれていたんだ。ちょっとだけホッとした。完全ではないですが、これが猫の神さまからの答えなのかもしれない。ごくたま~に餌をやってくれている人、コンスタントにお願いします。私もこっそり援助します。今となっては保護より見守りかも?暑さきびしいので、どうか乗り切ってほしいです。世界の全ての生き物が無駄な苦しみをしませんように!


本日は驚きが二つ

2015年07月23日 20時37分57秒 | Weblog

今朝、出かけようと玄関ドアを開けると、ハイビスカスの大きな花が突然咲いてた。

花は夜中の雨を中心に溜めていた。それを捨てて、ベンチに置き直す。

これは先週水曜、「道の駅みき」で購入した苗。昨日までツボミは小さくて固くて緑色だった。何色が咲くかも知らなかったけど赤だったんだね、開花があまりにも突然すぎて驚いた。

 

そしてもう一つの驚きは、デパートでカツラの試着をさせてもらったらよく似合ったこと。この毛量が非常に多いワタシが、カツラよ!?私の髪は太くて、硬くて、量が多いという三重苦。頻繁な白髪染めもイヤ。以前、「いっそ丸坊主にして、かっちりと型が決まったカツラをかぶった方が便利なんじゃ?」と美容師さんに相談したこともあったけど、「せっかくある自分の髪を使った方が良い。カツラは暑くて大変だよ」というお返事でした。

それ以来ずっとカツラのことを忘れていた。今日、S百貨店に行くと「おしゃれカツラ売り場」が人通りの少ない方に移動していた。「試されますか?」と声掛けしてくださったので、シャイな私でも人目を気にせず試着できた。写真までは取れなかったけど、かぶって自然に似合ったのがピンクのマーカーを引いてもらったコレ。

フルウィッグじゃなくて、頭頂部だけに乗せるタイプ。軽くて自然で、絶壁頭が隠されて、染めなくても白髪はすっかり隠れる。部分カツラがこんなに素晴らしいとは知らなかった。ただお値段もかなりの迫力。昔、カキちゃんがココで同じく部分カツラを買った時について行ったことがあって、その時は税抜き17万円ぐらいだった。使えば便利でカッコイイのは理解してるけど、ネックはやはりお値段です


勇敢な子つばめチャン達

2015年07月21日 21時10分40秒 | Weblog

子ツバメチャンたちは、毎朝、窓の近くで大合唱。ほら、手で触れるくらい近くに来る。

ね、すごく近くでしょ!?


時々、この黒い窓サッシに直接とまって、和室の中をのぞき込んでくる事がある。そしてピチクリピチクリジッジーと、何かしゃべりかけてくるんだけど、おねちゃんもモックンも意味わかんないし、何よりまだ寝てるんだけどさぁ・・・・。


そんなつばめチャンをジッと至近距離から見つめるモックン。

モックンのことは怖くないのかなぁ? もうすっかり野性味が抜けちゃったネコなのかもね。


黒アゲハ

2015年07月20日 22時29分40秒 | Weblog

ある日、お庭でベルガモットの花から蜜を吸うクロアゲハを発見しました。そこで激写。細いストローみたいなものが口から出てるのがわかります。


おぉ、必死で吸ってる。ガンバレ!


お腹がぼてっとしてます。


羽を広げるとこんなにカッコいい。

こんなにキレイな蝶が身近に飛んでるなんて、田舎に住んでよかったと思う瞬間でもあります。



子ツバメの謎

2015年07月20日 21時00分16秒 | Weblog

すっかりご無沙汰しております。私もモックンも暑さに負けず元気です。さて、超気まぐれなこのブログ、なぜか本日更新再開です。まずはちょっと古いツバメの話題。

5羽の赤ちゃんツバメのうち、巣から1羽転落して4羽に減り、翌日なぜかもう一羽が突如蒸発(神隠しか?)、結局3羽が残りました。必死で確認したけど、やはり3羽しかいない。

そんな3羽の子ツバメちゃん達、ある朝、何の前触れもなく突然に巣立ちました。私がお庭にいる間のことで、さっきまでチュンチュク大騒ぎしてたのに、ふと気が付くと巣は空っぽ。近所のおじ様に「あぁ、巣立ったんやね。もう帰ってはこないだろうねぇ」と言われ、なんか一気に寂しくなっちゃってね。せめて最後にがんばれと一言声かけ、見送ってやりたかったなぁ。

そして次の日。

ちゅんちゅく、ちゅんちゅく

子ツバメの声がする。帰ってきたんだ、うれしい。でもね、なぜか4羽に増えてるのよ。

右から2番目の子、他の子と見た目が違う。まず胸の毛が真っ白だし、人間でいうえばオデコの赤い羽毛の形が違う。目も大きくてキュート。そして皆より一回り小柄。他の3羽は間違いなくウチの子なんだけどね。何はともあれ、お友達も一緒に連れて帰ってきてくれてうれしい。でもさ、そんな子ツバメたちに、翌朝以降も親鳥がまだ餌を与えているのを発見。もう一人前のはずなのにね・・・。

そして、早朝から和室の窓近くでちゅんちゅく、ちゅんちゅく大合唱。目覚まし要らずです。

時々、和室の窓のサンにとまって部屋の中をシゲシゲと眺めてる。モックンも窓枠に飛び乗って網戸越しにツバメを観察。ネコがこんなに至近距離にいるのに、全然平気。ふーーーん、子ツバメって怖いもの知らずなんだなぁ!