先日、「アボカドの花は1つの花が時間帯によって雌花になったり雄花になったりする」と書きました。自分で書いておきながら、不思議な気持ちが消えません。
だって雌花と雄花は構造が違うはず、雄花がどうやって雌花(またはその逆)に変化するのか謎過ぎる。もしかして、毎日深夜正午にこっそりとトランスフォームしてる?蝶の幼虫がサナギに変態するのも激しく不思議なのに、実は植物もそれぐらいすごい変化を起こしているのだろうか、それも毎日2回?????
というわけで、今日はお花について考えてみたいと思います。
●まず、植物とは
一般的に使ってる「植物」と、学問での「植物」は違うらしいよ。難しいことは省略。簡単に言うと、①葉・茎・根などで構成される。②光合成する。③根で場所が固定され、速く動かないもの。
なるほどね~。光合成の仕組み、覚えてますか?小学校で習ったよ。忘れてしまったアナタ!もう一度思い出しましょう。(実は私も完全に忘れてるヨ)
●光合成
植物が光を受け、栄養(デンプンや糖)を製造すること。食事を自分で作ってるんやね。
この化学変化は、細胞内の葉緑体という場所で起こります。そこで外部から吸収した二酸化炭素、細胞内にある水(根から吸収した分も使う)という2つの原料に光エネルギーが当たれば、二酸化炭素からはデンプンが、水からは酸素が製造されるんだって。すごいですね。その際、二酸化炭素と同量の酸素が発生します。
そこらへんに二酸化炭素と水があってもデンプンはできない。この葉緑体っていうのが重要ポイント!葉緑体が作ったデンプンや酸素が他の動物たちの生きる糧になっていることを考えると、植物エライ!!
ちなみに、植物も酸素を作ってばかりじゃない。他の動物と同様、生きてれば昼も夜も呼吸(酸素を吸い,二酸化炭素を吐く)しています。光が当たる間は「呼吸」と「光合成」の両方を同時に行ってるんだって。
さぁて、光合成を思い出したところで、生物界の分類について見てみるね。
●界
a.二界説(植物界・動物界)
植物界と動物界の2分類。昔からある分類法。
b.三界説(植物界・動物界・原生生物界)
原生生物(動物とも植物ともとれる)を一つの界とする。
c.四界説(原核生物/モネラ界、真核生物/植物界・動物界・原生生物界)
細菌(原核生物)は他生物(真核生物)を分け、細菌を一つの界(モネラ界)とする。
d.五界説(原核生物/モネラ界、真核生物/植物界・動物界・菌界・原生生物界)
四界説に菌界を加えたもの。現在有力らしいです。
他にも六界説、七界説、八界説などもあるそうですが、ややこしいので省略。どの説でも植物はきっちり独立してますね。
●植物の性(花のタイプ)
a.両性花・・・1つの花にオシベ、メシベがある。
b.単性花・・・オシベかメシベか、どちらか一方のみを持つ。
●植物の受粉のしかた
a.自家受粉・・・オシベとメシベが同じ花にある両性花の場合、開花するとオシベの花粉がメシベにかかります。この受粉システムが自家受粉で、虫や鳥などの助けは不要。
b.他家受粉・・・1つの植物のメシベが、異なる株のオシベの花粉と受粉をすること。花粉運搬方法には虫に運ばせる、風で飛ばす等がある。植物全体では自家受粉よりも他家受粉の方が多いんだってさ。なんでも遺伝的多様性を維持するためらしいわ。
まずは植物について基本的なことを思い出しました。アボカドのお花の謎から遠くなってきたので、次の投稿で元のトピックに戻りますね。
”お花”について考える② へ続く