最終更新から、気づけば1か月半。その理由はいつもの腰痛ではなく、愛犬アビーが突然病気になったからです。
14歳のラブラドール・レトリバー女子のアビーは、6月前半まではいつも通りに散歩やシャンプー、お庭遊びを楽しんでいました。
ある日、アビの右犬歯と歯茎の間に赤い新細胞が盛り上がっているのを発見。
その後、細胞は赤からピンク色に変化した。唇にもイボ状のできものがある。検索すると、「悪性メラノーマ」という癌ではないかと心配になった。
<悪性メラノーマとは>
・口腔内の悪性メラノーマは犬によく見られ、小型犬やレトリーバーに多い。
・老犬に多い。
・多くは歯肉部から発生し、口唇、舌、上あごの順に多い。
・高度に悪性。
・周辺組織への強い浸潤性増殖と局所リンパ節や肺への転移が多い。
先日から息が荒い時があり、唇にもイボ状のモノができ、気管支炎とも言われたけどレントゲンでは肺に白い部分あり、症状は悪性メラノーマに合致している・・・。ドキドキと私の動悸が早くなる。
あわてて病院へ行くと、「噛み合わせにより、下の犬歯が歯茎に強く当たる刺激でこういったものができることはあります」とのこと。14歳の今、突然噛み合わせが悪くなるの?私の目では歯には少しも変化は感じられない。唇のデキモノは何? 獣医師の言葉だから素人の私が悩んでもしようがない。でも、このまま放置でいいのかしら?
「悪性メラノーマかどうか心配でどうしても確定したいのならば、麻酔をかけての腫瘍除去手術となります。同時に懸念事項の咽頭麻痺かどうかの確定もできます。しかし・・・」。獣医師は高齢犬に麻酔はしたくないという。
どうしよう、どうしよう。14歳にしてはアビーは健康優良児で、実際に体がメラノーマかも知れないサインを出してるのに、それをみすみす見過ごすのか。将来、ここで検査しなかったことを後悔するかも知れない。アビちゃん、誰でも今日が一番若いよね、麻酔受けてみようか。もし病気なら治療してもらって、そして長生きしようね。手術日は3週間後の7月5日と決まりました。
それからのアビーはなぜか息づかいの荒い時が増えてきて、歩行しにくくなり、夜も何度も起きてはゲェェと激しいカラエヅキをする。どうしたの?こんな調子で麻酔できるの? 不安だったので、6月26日手術前の最終チェックということで病院へ。
到着するなり、駐車場で激しい嘔吐と下痢、呼吸も激しく、発作が起きて倒れてしまったアビー。なに、なに、何が起きたの?いったいどうしたの? 診察室に入った途端、「飼い主さんは外へ出てお待ちください」と、アビーは処置室へ連れて行かれました。次に呼ばれた時、「肺が真っ白で重篤な肺炎です。喉の麻痺もあり、呼吸できずにチアノーゼが出て、この発作の激しさでは心臓が持たない。極めて深刻です」
ええぇ?どういうこと????
医「肺炎は急変することがあるが、いまがその急変です」
私「肺炎なんですか。会わせたい人がいるんですけど、アビーが落ち着いて涼しくなってからで間に合いますか?」
医「いいえ、1週間も待てない。2~3日です」
私「今日明日ということですか?」
医「そうです」
私「もうそんな段階に来ているんですか?」
医「来ています」
うぅ~ん、宣告がいきなり過ぎる!そんなに悪いなんて夢にも思わなかった。本当なら即入院で、少しでも呼吸しやすいように酸素テントの中に入れるらしい、それも数週間単位で。でもそのまま孤独に死んでしまうことも考えられる。結局、どうなってもやはり家に連れて帰ることにした。
医「この激しい発作では、帰りの車で心臓がとまるかも知れません」
私には抱き上げられないので、若い男性看護士がアビーを車まで運んでくれた。病院から自宅まで1時間。どうかどうか、アビーの心臓が持ってほしい。
家に着いた時、アビーは息をしていた。マットを担架にしてベッドまで運ぶ。病院で強いステロイド注射、吐き気止め、抗生剤の注射をしてもらい、気管拡張剤、ステロイド錠剤、抗生物質、腎臓の薬を飲んだアビー。それでも荒い息づかいが止まらない。なんとか心臓が持ちこたえてほしい。前日は、次の日にこんなことになるなんて予想もしていなかった。その夜は私も神経が興奮したのか眠ることができなかった。
こうなった今、歯茎のデキモノが悪性か良性かなんてどちらでも良くなった。アビちゃん、麻酔が無理だって自らの体を使って教えてくれたんだね。ごめんね。
あと数日の命。アビーの看護に全力で対応するため、ブログにお休み報告を掲載しました。瀕死のアビー、その後に続く儀式を含め10日ほど必要なんだろうと考えての報告でした。
私の近況報告②に続く
※アビーは今日(8月9日)も生きています。