ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

親を選べない哀しさ

2007-09-06 15:03:18 | 独り言
前にも書いた事があった様に思うが、児童を虐待する行為は人間として許されるべきではないと思う。
2006年度の児童相談所での虐待対応件数は3万7343件と10年前の9倍にも増加したそうだ。
警察庁のまとめでは、今年1月~6月の児童虐待による検挙件数は昨年より29件多くなって149件あった。
被害児童は同じく29人増の157人で、うち18人が死亡した。
児童相談所の対応が遅れた例もあり、厚生省は児童相談所が通報があったら48時間以内に職員の目で児童の安全を確認する様に通知した。当然の事だと思う。
しかし相談員が家庭を訪ねても、親が「しつけをしているだけ」と言い張り子どもに会わせなかったり、面談に応じない事もあり後手に回る事も多いようである。

新聞の投書欄に9歳の小学生がこんな事を投稿していた。
「宿題の自由研究で、夏休み中に子どもの記事をスクラップした。40日間で130件の記事があったが、新潟の父親が2人の子どもを殺した容疑で逮捕された記事。イスラエル軍がガザで少年2人を殺傷した記事」が非常に悔しかったと。

望まれないままに生を受けた子ども、身勝手な親から愛をもらえない子ども、再婚同士の連れ子に対する嫉妬やべっ視で虐待を受ける子ども、さまざまな事情による例があろう。しかし子どもには何も罪がない。
最近の悲惨な例では、関西で継母に長期間食事も与えられずに、24kgと痩せ細った中学生が餓死寸前で助け出された例があった。知的な障害も出てきていたらしい。弟にも同様な仕打ちをしていたといふ。
こんな抵抗もままならない子どもに対する虐待の例を聞くと、身震いするほどの怒りを覚える。
保護された子どもの多くは児童養護施設などに預けられているが、定員一杯の施設も出てきているようだ。

子どもたちは親を選べないままに生を受けてこの世に産まれてくる。家庭の暖かい環境の中で生活させる努力をするのが親の務めであり、人間としての尊厳を保つことだと思うのだがどうだろうか?

コメント (2)
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