ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

ゆったりの勧め

2007-09-17 14:28:23 | 独り言
天声人語氏が米国勤務から帰った直後に、エレベーターに乗って行き先ボタンを押してそのまま扉の閉まるのを待っていた。そうしたら「チェッ」と舌打ちした若い人が後から手を伸ばして、閉まるのボタンを押された事を述懐していた。人が降りた後も誰かがせっかちに閉まるのボタンを押す、「時間の無駄」と言わんばかりである。
米国では自然に扉が閉まるのを待つのに慣れていたのだ。そこで日本に帰った事を実感したそうだ。
言はれてみれば小生なども必ず閉まるのボタンに手が行ってしまう。さらに先に乗り込んだ後に、扉が閉まりかけた時に飛び乗ってくる人に腹を立てた事等も思い出した。

地下鉄やらデパートのエスカレーターの場合には、人は左側に立ち、駆け上がる人の為には右側を空ける必要がある。その急いで駆け上がる人の荷物が幼児やらに当たり怪我した例なども報道されている。
特に東京の地下鉄のエスカレーターは長い。つい癖で右側を駆け上がっていた。通勤時はそれも運動不足の解消に役立っていたのかな等と思っていたものだが、考えて見れば時間的にはあまり違いがない。

米国では老若男女がおおらかだったそうだ。財布などは、値段を聞いてからおもむろに取り出す。飛行機を降りるときも、前の人が歩き出してようやく自分の手荷物を取り出す。だから他人のモタモタにも寛容だ。
バスの中で高齢者が転倒する事故が増えている、高齢者は動作が遅い。他人に迷惑をかけたくないと、止まる前に席を立つ。
最近は、モタモタする事を責める冷ややかな空気がこの国には濃くなっている。国交省は「高齢者がゆとりをもって乗降車するのを社会が当然と容認して欲しい」と提言している。
日本でももっとゆったりとした事が許される状況になっても良いのではないだろうか。

先程は東京に居る「孫」が敬老の日おめでとうと電話をくれた。考えてみたら夫婦ともに65歳を越した高齢者になっている。日本全体では2744万人、4人に1人が高齢者の状況になっている様だ。
これからは急がず、慌てずゆったりとした生活を送りたい。「敬老の日」そんな事を考えた。

町内のお祭りでお友達とお神輿担ぎを初体験した「孫」暑さでグロッキー気味だったらしい

        
コメント (4)
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