ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

キムタクの「HERO」

2007-09-18 15:51:18 | 映画
断片的に再放送されていたTVドラマ「HERO」を見ていたが、今年になりSP版が放映されたと思ったら映画版が公開された。
例によりTVで派手にCMを流すものだから、興味半分でシネコンに出かけて観てしまいました。
極楽映画としては上出来だと思った。実にTVドラマ同様のコミカルな展開は流石で、韓国釜山で「イ・ビョンホン」がほんの数カットに友情出演する等のサービス精神も満点である。
主演の「木村拓哉」と「松たか子」は手馴れたコンビで、さらにTVドラマでお馴染みの同僚達が、夫々に持味のとぼけた絡みで実に安心感がある。TVドラマで描かれてきた人物像が判っているだけに、なおさらの感じがしたのかも知れない。
主人公が健康機器の通販に次々と手を拡げる逸話や、食事に通う飲食店のなじみのバーテンとの絡みもあわせて面白いのだ。

6年ぶりに帰った地検城西支部で、同僚の芝山検事から刑事事件の裁判を受継ぐ。これまでは地検の検事室だけだったが、今回は裁判の現場に始めて立つ事になる。そして担当の傷害致死事件の被告が、実は元国務大臣の収賄事件のアリバイ工作に関連している。単純な事件の裁判に、高名な弁護士が付いた事から、キムタク演ずる公利生検事が苦境に立つ。
果たして裁判の行方は。最後の手段として元国務大臣を証人に引出し対決する事に。
弁護士役の松本幸四郎、元の国務大臣役のタモリ、そして主人公が山口地検当時の被告役だった中井貴一が夫々に好演して、映画を盛上げている。
主人公の公利生検事が「傷害で致死に至らしめ、被害者と残された人の人生を壊してしまった「被告」にきちんと責任を自覚させ、再度同様の事件を起させない」事が検事の使命だと述懐する。TVドラマでも「冤罪を起さない為にも、キチンと事件を検証するのが、検事の役目なのだ」の心意気が一貫している。型破りの検事として描かれているが、正義を貫く精神を持つ主人公には共感できる面が多い。

公利生検事と雨宮事務官の何となく気になる関係が、最後の最後の場面で明かになる。バーテンダーも絡み洒落たエンディングになっている。

   
コメント (2)
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