ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

2人の外人監督の対談

2008-01-07 17:34:22 | 野球
NHK衛星放送の新春スペシャル会談をVTRでようやく観ました。
昨年のパ・リーグの覇者の日本ハムF前監督のヒルマン氏と、千葉ロッテMのバレンタイン監督のお2人だ。
お互いが母国に帰っての対談になったようだ。特に2年連続で日本シリーズに出場したヒルマン氏の発言に興味を持った。東京ドームから新天地の札幌に移転した際のチームつくりに、MLBから帰国し、これからはパ・リーグの時代と予言して日本ハムFに入団した、「新庄」選手の力が大きかったことを述べている。彼の魅力で一気に北海道のフアンを取り込めたことが、他の選手の闘志に火をつけたようだ。そして日本流のやり方を取り込んだ采配で昨年、一昨年とパ・リーグの覇者となった。
引退した「新庄」には是非にもパ・リーグの顔になって、人気盛上げの起爆剤になって欲しいという。これは2人の意見が一致している。興味のある話だと思った。

また、ヒルマン氏の選んだ昨年の日本球界のベスト・ナインが面白い人選だ。
 ◎ 投手 ダルビッシュ(日ハム)      ◎ 捕手 里崎(千葉ロッテ)
 ◎ 一塁 小笠原(巨人)と松中(ソフトB) ◎ 2塁 西岡(千葉ロッテ)  
 ◎ 遊撃 鳥谷(阪神)             ◎ 3塁 新井(広島から阪神に移籍)
 ◎ 右翼 稲葉(日ハム)           ◎ 中堅 赤星(阪神)   
 ◎ 左翼 青木(ヤクルト)
このベスト・ナイン選出には、バレンタイン監督も同意している。そのことから各チームが必死になって獲得を狙う大砲は必ずしも、一年間戦うのに最重要視していないと思われる。2人の米国球界育ちの監督が、総合力でコツコツと点を取り、そして守る野球をめざしていることも分かると思う。皆さんの選出するベスト・ナインとは大きく違っているだろうか?

そしてバレンタイン監督のイチロー選手の評価が実に高い事が分かった。打ち取れたら幸運と思えとのコメントが面白い。ヒルマン監督も今季はMLBの同じリーグで戦えるのが非常に名誉なことだと述べている。

そして野球ビジネスの、日米の違いについての両人の意見も面白い。
先ずは日本球界は12チームが一つにのリーグで戦うべきである。収入面や放映権、戦力の均等化により各球団が収益を挙げられるように配慮する。そして日本選手のMLBへの流失は非常に日本球界では損失だと考えている。かってMLBはマイナー球団などで選手を育成してきたが、今や日本選手をはじめ他国の有力選手の引き抜きで繁栄している。そして日本のメディア、特にTVがあまりにもMLBの試合を取り上げしているいることに警鐘を鳴らす。
特に今季のパ・リーグの開幕日に、東京でMLBの開幕試合を行なうなどの日本球界の対応が可笑しいと批判している。そのMLBの試合が全国ネットで放映されるのではと危惧する。
パ・リーグの6球団がどうにか一団となりリーグ繁栄に努力しだしたが、12球団全体がもっと協力する体勢の構築を望んでいる。一部の球団が独走している現状を嘆いているようだ。

今回の2人の外人監督の対談は、日本球界にとっても大きな示唆に富んだものだったと思う。
日米に分かれて戦う、両監督の今季の健闘を祈りたい。
コメント (6)
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