朝日新聞の昨日付けbe5の「逆風満帆」に作家「佐伯泰英」氏の記事が掲載されている。彼は架空の物語を描く時代小説作家である。歴史上の人物をほぼ史実に基ずいて書かれる歴史小説作家ではない。司馬遼太郎が歴史小説の代表なら、藤沢周平で代表される時代小説を一筋に書き続ける作家なのだ。
他の作家がひとつの小説を(雑誌等への連載→単行本化→文庫化)と3回転させることで、原稿料、印税を稼ぐのだが、彼の作品は全て、書き下ろしの文庫本での発表である。このたびこの文庫本の販売部数が1600万部を超えたそうである。文庫本に固守する理由は、時代劇の読者が年金生活者が多く、文庫本ならあまり負担がないだろうとの思いからだと述べている。55歳の時に、これまで書き続けた国際サスペンス小説の版元から「佐伯さんの小説はもう、うちから出せません」と宣告された。絶体絶命の時を迎えたのだ。その時「これからのは、官能小説か、時代小説ですよ」と言はれたらしい。それから時代小説を書き出した。現在は、六つの出版社から9シリーズを刊行している。昨年までの8年間で計100冊、累計で1600万部を売ったのだ。
小生はこの作家のシリーズのうち2作品を読み続けている。
1冊は「密命」。九州の小藩を脱藩した剣術家の武士が、江戸で浪人生活を送りながら、幕府の重臣や著名な剣術家と知り合う。さらに八代将軍吉宗の御前剣術大会で審判を勤める。その大会では子息が第2席の栄誉に輝くことに。しかし将軍の座を争った尾張徳川家が将軍を亡きもんとして戦いを挑んでくる。その為に将軍を守る密命に奔走する「金杉清三郎、金杉清之助」親子の物語だ。この小説は小生が東京に通勤した往復3時間の電車の中で良く読みふけった。最新刊が出たばかりだがまだ読んでいない。
もう1冊は「居眠り磐音 江戸双紙」。先日にはNHKの木曜時代劇でドラマ化されている、多くの方がご存知だろう。主人公を「山本耕史」が爽やかに演じていたのが印象に残っている。
やはり西国の小藩で、藩内抗争から友人2人を失う。さらに許婚であった友人の妹が身売りしてしまう。その後を追い江戸に出てきたが長屋暮らしを余儀なくされる青年「岩崎磐音」。さまざまな苦難と多くの善意の人との出会いで成長していく物語だ。
小生は17巻まで読み続けてきた。16巻での許婚との涙の別れの場面があり、17巻では江戸で出合った町人娘との結びつきがある。今後の主人公が新たな人生を踏み出す予感がある。何とこのシリーズだけで660万部を売り上げている。
最新刊が出ているが、小生がたどり着くまでもう少し時間がかかる。
他の作家がひとつの小説を(雑誌等への連載→単行本化→文庫化)と3回転させることで、原稿料、印税を稼ぐのだが、彼の作品は全て、書き下ろしの文庫本での発表である。このたびこの文庫本の販売部数が1600万部を超えたそうである。文庫本に固守する理由は、時代劇の読者が年金生活者が多く、文庫本ならあまり負担がないだろうとの思いからだと述べている。55歳の時に、これまで書き続けた国際サスペンス小説の版元から「佐伯さんの小説はもう、うちから出せません」と宣告された。絶体絶命の時を迎えたのだ。その時「これからのは、官能小説か、時代小説ですよ」と言はれたらしい。それから時代小説を書き出した。現在は、六つの出版社から9シリーズを刊行している。昨年までの8年間で計100冊、累計で1600万部を売ったのだ。
小生はこの作家のシリーズのうち2作品を読み続けている。
1冊は「密命」。九州の小藩を脱藩した剣術家の武士が、江戸で浪人生活を送りながら、幕府の重臣や著名な剣術家と知り合う。さらに八代将軍吉宗の御前剣術大会で審判を勤める。その大会では子息が第2席の栄誉に輝くことに。しかし将軍の座を争った尾張徳川家が将軍を亡きもんとして戦いを挑んでくる。その為に将軍を守る密命に奔走する「金杉清三郎、金杉清之助」親子の物語だ。この小説は小生が東京に通勤した往復3時間の電車の中で良く読みふけった。最新刊が出たばかりだがまだ読んでいない。
もう1冊は「居眠り磐音 江戸双紙」。先日にはNHKの木曜時代劇でドラマ化されている、多くの方がご存知だろう。主人公を「山本耕史」が爽やかに演じていたのが印象に残っている。
やはり西国の小藩で、藩内抗争から友人2人を失う。さらに許婚であった友人の妹が身売りしてしまう。その後を追い江戸に出てきたが長屋暮らしを余儀なくされる青年「岩崎磐音」。さまざまな苦難と多くの善意の人との出会いで成長していく物語だ。
小生は17巻まで読み続けてきた。16巻での許婚との涙の別れの場面があり、17巻では江戸で出合った町人娘との結びつきがある。今後の主人公が新たな人生を踏み出す予感がある。何とこのシリーズだけで660万部を売り上げている。
最新刊が出ているが、小生がたどり着くまでもう少し時間がかかる。