ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

現代学生百人一首

2008-01-15 18:18:20 | 勉学
今朝の天声人語で「この国もまだいけそうだと少し安心した」と東洋大学が全国から募った第21回「現代学生百人一首」を読んだ感想を述べられていた。
さっそくに同大学のHPで入選の百首を見せて頂いた。全国の中高生から約6万首もの応募があったなかからの入選作だ。

その百首の中から小生は、特に祖父母を歌いあげたものを拾って見ました。

「 おじいちゃんみんなの話題と違うけど私はちゃんと聞いているよ 」   岸友佳里 さん
 (いささかKYになっている祖父への思いやり)

「 俺は何故生き残ったんだ」と涙する祖父の背中に言い返せぬ夏 」  三田村優紀 君
 (80歳を超えた方なのだろうか、何もいってあげられないもどかしさ)

「 帰るねと言ったら急に話し出す祖母の顔見てまだ「いようかな 」   内田菜月 さん
 (ひとり残る寂しさを見ているやさしさ)

「 初任給で何か送ると電話した頑固な祖母が静かに泣いた 」      辻畑真太郎 君
 (やさしい言葉に声にならない電話の先の雰囲気が伝わってくる)

「 おばあちゃんさっきも言ったよその話忍び寄る影そっと肩抱く 」    関口亜沙美 さん
 (何度も同じ話を繰返すようになっている祖母を暖かく見守る)

「 ようきたね」迎えてくれた祖母の手の皺の数だけやさしさを見る 」  小川修平 君
 (手の皺の数を見て、これまで優しくしてくれたことへの感謝) 

どうでしょうか?両親や兄弟の他に祖父母に対する愛情をも精一杯に表現している。若い中高生の方の多くは心底は優しさを持ち続けていることが分かるでしょう。
天声人語子も親や兄弟、祖父母、友人を歌い上げた入選作の百首を読まれて、若い人達の家族への思いと暖かい観察眼を驚くと共に、次の時代を担う世代を見直した様である。小生も全く同じ思いを持ちました。

コメント (11)
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