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世の中変なのが一杯(その七)

2015年10月05日 | うんちく小ネタ

続・造語見て聞いて

造語を盛んに作り、使われているのは、JK(女子高生)のようですが、

大人の芸人が、テレビとコラボして、流行らせたので有名なのは、

「まいう」 ですね。

 

これは、「美味い」を並べ替えての造語ですが、「美味い」は形容詞で、

「まいう」にしたら、動詞になってしまいます。

こう言う造語は困ったもので、しかもテレビが後ろ盾になっているから、

始末が悪いです。

 

そうは言っても、生活に不便を来すわけではないので、目を瞑って

いようと思えば、居れない事は無いのですが、言葉の専門家が、

とんでもない間違いを犯して、世間に蔓延っているとなると、話は別です。

 

「脳軟化症」「健忘症」など、脳が軟化とか健忘と言うように、症の前の文字で、

健康な状態に対し、何らかの病的症状を示す言葉ですね。

では、「認知症」はどうでしょう。

症の前の認知は、何の異常も示す言葉ではありませんね。

健常でない場合は、症をつけて「認知症」として、初めて意味が通じます。

「脳軟化症」「健忘症」は症がなくても症状が表現されていますから、

同列に正しく表示するためには、「不認知症」とか「難認知症」

ならねばなりません。

 

別な事例ですが、街を歩いていると「関係者以外立ち入り禁止」といった

看板をよく見かけますね。

以外・以上・以内等の「以」は、《含む》と、中学くらいで習いましたね。

試験で「80点以上合格」とか、競技で「三位以内には入りたい」等と使います。

さて、「関係者以外」の場合、「関係者も含めて、立ち入りを禁ず」となります。

はてさて、ここに入っていい人は誰でしょうかね。

 

こんな変な事を指摘し出したら、枚挙に暇が有りません。

これは、JKが遊び心で作ったものではありません。

それぞれ語学や医学等、その道の専門家と言われる方々なのですよ。