「めでたし」は、「目出度し」や「芽出度し」と書くこともあるようですが、語源は「愛づ(めづ)」の連用形で「愛で」に「甚し(いたし)」がついた「愛で甚し(めでいたし)」です。
「愛づ」とは、心が引きつけられるという意味の言葉で、美しいモノ、素晴らしいモノ、可愛いモノに深い愛情を寄せる気持を表します。そして、「甚し」は、その状態が甚だしいことを意味します。
祝福の言葉として定着した「おめでとう」は、そんなとっても「愛したい」気持が込められた言葉なのです。喜ばしい、美しい、見事だ、美味しいなど、広い意味で「めでたい」という言葉は使われてきました。
「おめでたい人」も、結局は愛すべき人なんです。おめでとう・・・・言う方も言われる方も嬉しくなれる、そんな素敵な言葉なんですね。