孫が一人でお買い物に行くという。友達が一人でお買い物に行ったらしい。親は見つからないように後をつける。時々、ついてこられてないかと後ろを振り返る。
今日は一人でお風呂に入るという。これまた友達が一人で入ったという話を聞いてきたようだ。一人で大丈夫？台所でまな板コトコトしながら、時々様子を伺う。シャワーの音が聞こえる。台所に戻りまな板コトコトを続ける。やがて、風呂場のガラス戸の向こうから鼻歌が聞こえてくる。
お風呂から上がってきた子が、一回り大きく見えたという。
～東風吹かば にほいおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ（春を忘るな）～。旧暦の１月２５日、菅原道真が太宰府に左遷されました。そのとき、邸宅の庭の梅に別れを惜しんで詠んだのがこの歌です。
東風（こち）とは、東方から吹いてくるやや荒い風のこと。春を告げる風とされ、年が明けて初めて吹く東風のことを「初東風（はつごち）」といいます。また、日本海沿岸では、東風と書いて「あゆのかぜ」と読むそうです。松前船が順風として利用したのだそうです。
この梅は、道真の後を追って、一晩で太宰府まで飛んできたといわれます。「飛梅（とびうめ）」と呼ばれ、今も太宰府天満宮に御神木として残っています。そして、毎年ほかの梅に先駆けて美しい花を咲かせてくれます。
ところでこの暖冬、いつ「東風」が吹くのでしょうかね。
