一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

「こどもの日」休みの恩恵に預かるのは、実は大人なのかも・・・  5/5

2011年05月05日 21時05分10秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 喜多屋・大吟醸「吟の瞳」と茅乃舎「バウムクーヘン」 ) 2011/5/5

■2011/5/5(日)

先日K先輩からお土産として貰った内のひとつが、写真の「茅乃舎」(かやのや)のバウムクーヘン。かなり濃厚なバターの香りと味が特徴と言えるだろうか。ごちそうになってさらにお土産まで・・・ 「ごちそうになってます。」

そしてその隣の日本酒は、私が探して買って帰った 喜多屋の大吟醸『吟の瞳』だ。 今日「こどもの日」に敢えていただいてみることにした。

実はこの『吟の瞳』一度大阪で見かけたが、その時は、荷物が多いからと買わずに2日後に行くと売り切れで買えず、次回入荷未定という苦い経験がある。 コストパフォーマンスが高い大吟醸酒というのが、最初の印象だ。

『吟の瞳』は、熊本や筑後の酒蔵が、近年共同栽培して育てた酒米「吟のさと」 (100%)から作った酒。 「吟のさと」は 「夢一献」と共に私が注目している酒米だ。 近年、栃木県の『大那』がこの「吟のさと」を使った酒を造ったというのを聞いて、かなり離れているのに・・・その米を使ったのかと驚き感心した。 また「穀良都」(こくりょうみやこ)のようにいくら私が好きでも、栽培そのものが大幅に減っている酒米もある。

他にも、三重県の「神の穂」や愛知県の「夢山水」など近頃気になる酒米が増えてきた。私のように日本酒は、どんな米でできた酒かで選ぶ人間にとって、一体どんな酒に変身して楽しませてくれるのか、興味は尽きない。 

「こどもの日」は私にとってバウムクーヘンをかじりながら、酒米に思いを馳せる「大人の日」となったようだ。

(寅)


黄砂去って、御所柿の緑の隙間から覗く空は青い。 5/5

2011年05月05日 19時45分20秒 | 風の噂の「お天気たち」

( 御所柿の新緑と青空 ) 2011/5/5(木) 14:00撮影

■2011/5/5(火) 晴

大気から黄砂が去った今日は、久しぶりに青空が戻ってきた。 鯉のぼりが泳ぐ「こどもの日」にふさわしい天候に、昼からは一気に気温も高くなった。写真は、わが家の入口にある御所柿新緑ごしに覗いた青空。 柿の木は、かなり老木だが、毎年この季節には、まぶしい新緑をつけてくれ、一安心させてくれる。

秋には、握りこぶしより少し小さい赤柿色の柿の実をつける。 柔らかくて嫌みのない甘い味。 その時にはこれら新緑も赤茶色の堅い葉になって冷たい風にヒラヒラと舞っているはずだ。 さて半年と言う時間の流れは、どんなものか。 3ケ月後の暑い盛りと半年後の実を付けた頃、またブログにこの柿の木の写真を載せてみたい。

(寅) 


「おっ! 」 車窓に飛びこんで来た、その名も「白牡丹」

2011年05月05日 13時16分20秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 新岩国-徳山間 新幹線車窓から)

「新幹線の車窓を眺めながら・・・」と書いたが、 鯉のぼりばかりでなく、私などはどうしても写真のようなこんな昔風の看板にも目が留まって仕方ない。 「おっ 白牡丹だ!」

広島西条の酒「白牡丹」 この看板のカクカクとしたロゴは、棟方志功先生の版画文字。西条の酒蔵の中で一番古い歴史を持つ蔵で、蔵の中には版画作品が飾られ文化の薫りがしていた。 夏目漱石が、愛飲していた酒として知る人ぞ知る酒なのだが、関西でこの銘柄を拝むことは、限りなくゼロに近く、日本酒をかじってそうな人にこの銘柄を持ち出しも「えっ そんな銘酒があるんですか?(初耳)」というような反応だ。

なぜいまだにこれほどの酒が関西に流通していないのか?  の不思議を自分なりに考えてみたが、これは多分に流通面の関係が大きいのではなかろうか。卸し店が積極的に推奨している酒は、例えば中国地方の酒で「東洋美人」「雁木」「獺祭」「雨後の月」「貴」「幻」などは、大阪でも名を聞き、ファンもそこそこ多いが、それを外れると酒店・居酒屋ともども案外無関心みたいだ。 当然、百貨店でも尋ねたが、西条だと「賀茂鶴」ならありますけど、そのお酒はお取扱いしていませんとのことだった。

 広島八反の「白牡丹」純米吟醸は最高に美味しかった。他の蔵の八反の酒を色々飲んできたが、この酒が一枚違う気がするのは、この西条の超軟水の水だからこその味というのに最近気づいた。

昨秋広島酒祭りに行った際、私は「亀齢」蔵で聞いたのと同様、「白牡丹」蔵でも関西では、どこで買えるのか・飲めるのか?聞いたが「東は、岡山までですね」だった。 敢えて関西^の出荷を避けているのか? と更に尋ねたら、そんなことは無いそうである。 「取引のお話しがあれば乗りますよ。(相談に応じる)」とのことだった。

以前「幻の白牡丹」と書いたが、この酒を関西で普通に飲もうというのは難しい、是非関西初の取扱店が出現することをファンの一人として望んでしまう。

車窓に飛び込んできたロゴを見た瞬間、白い牡丹のデザインと共にこんな思いが、頭をよぎったのだった。

(寅)