一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

奈良・葛城から吹き始める日本酒の新しい風に期待 『梅乃宿酒造』

2013年08月03日 23時05分00秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 梅乃宿「風香」 )

 

『 7月1日付 梅乃宿酒造 吉田佳代常務が代表取締役に 』 

吉田佳代(常務)さんが「5代目蔵元」に就任のニュースを知った。

昨年秋の 蔵開きの際 女将さんから 

「来年今の社長から佳代にバトンを渡す予定」とは伺っていた。

 

創業120年を迎えた「梅乃宿酒造」

還暦2廻り、これから3廻り目を迎える切りのいい年での交代は、

新してスタートへの決意の表れに違いない。

 

さて日本酒業界、アルコール販売シェアから例えてみれば

「100人酒飲みがいたらその手に日本酒を手にしてる人は8人ぐらい」

( 私は、その8人のうちの1人 )

国酒と位置づけられても苦戦し続ける(日本酒)業界の中 

新しい日本酒の可能性にチャレンジしていく為にも、

この時期の女性当主誕生というのは嬉しくもあり頼もしくも思える。

 

「梅乃宿」といえば今では、珍しくなくなった日本酒(清酒)で作る梅酒など

日本酒リキュールのパイオニアである。

日経トレンディという雑誌で、清酒で作る梅酒部門の第一位を

獲ったことは、つい最近のことのように私にとって今も鮮烈なニュース。

果肉をすりつぶして混ぜた「あらごし」という手法もここが元祖ではなかろうか。

いまでも「あらごし梅酒」はじめ「あらごし」シリーズは、

東京・大阪はもとより札幌から博多の居酒屋で見かける定番日本酒リキュールだ。

 

 

いろいろと刷新されるタイミングで、同時に発売された「梅乃宿」の新シリーズ

「山風香」シリーズ

この山風香の山とは、もちろん葛城山だろう

そして風は、葛城山から吹き下ろす風だろうか

 

その吉田佳代(当時 常務)さんと最も最近会ったのは、半年前の2月だった。

昨年12月に生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしながら

スーパーで買い物をしていたところにばったり。

「なんて名前をつけたの?」と聞いたら

「楓(かえで)」です。」と聞いて

「えっ!?男の子だと聞いてたけど」と聞き直せば

「よく言われるんです。女の子みたいな名前って」

そうか この楓(かえで)君が、将来蔵を背負う当主(6代目)なのか・・・

 

私は、なんで「楓」という名?なんだろうとその日以来思っていたが

その後 このブログにも紹介した 北九州・小倉「つる平」で飲んだ際

マスターが「梅乃宿のあの楓ラベルのひやおろし 美味しかったですわ」

たまたま口にした言葉を聞いたとき、もしかしてこれかな・・・と思ったものだ。

 

▼赤ちゃん誕生前には、こんなメッセージも 「月うさぎ」さんから

 

私のブログタイトルにも「風」がついているが、

この子の名前にも「風」が入っている。

風つながりだな・・・

 

 

梅乃宿酒造 ホームページも 7月を機にリニューアルされていた。

http://umenoyado.com/

 

あと3ケ月もすれば もう 今年も蔵開きのシーズン 

新しい女性蔵元の誕生に一段と注目も集まることだろう

 

大和・葛城の地から吹き始める、「日本酒」の新しい風に大いに期待したい。

(寅)