( 女利酒師軍団 寺前さんと首藤酒造「寿喜心」 )
■2013/10/12(土)
『京都・日本酒サミット』 -③ 女利酒師軍団を相手に一献の巻
▼それにしても会場に来た時から目立つピンク色のハッピを着た女性集団は何だろう?
そのうちの一人に尋ねて「私たちは・・・女利酒師軍団と言いまして・・・」と女性利酒師の一団だと知る。
▼ お酒を見る眼差しもさすがに真剣
きっと 自分が初めて目にする酒のラベルを見て
酒米や精米率なんかを再確認しているのだろう。
お客さんに聞かれてもとまどわないように
▼全国の酒が並べられたテーブルの中に入ってスタッフのフォローをしていた。
▼ 会話の後、素敵な笑顔で撮影に応じてくれた森本さん
実は、カメラを向けるまで この森本さんとこんな会話のやりとりがあった。
素浪人 VS クノイチ みたいな・・・
森本と書かれた名札を見て 「森本さん、おすすめの酒を教えてください」
「人によって好みがありますからね・・・ 一概におすすめと言われても・・・」
「いえ、利き酒師・森本さんのイチオシ酒をズバリお聞きしたいんですよ」
「う~ん 五橋とか飲まれました?」
「岩国の酒ですよね 五橋って悪くないけど・・・ それが一押し酒なんですか?」
「じゃあ、東力士(あずまりきし)とかどうです?」
「栃木の酒ですよね でも栃木といえば東力士よりもっと好きな酒があるんですよ
仙禽ってご存知ですか? さくら市の酒」
「仙禽 !! 大好きですよ 私たち女利酒師軍団が蔵に行って 木樽仕込みの
ラベルも特注の仙禽を造ったんですよ 結構話題になったんです。」
「そうなんですか!! 仙禽ブラザースのところに女性陣が押し寄せたわけだ」
「実はもうひとつ栃木に好きな酒がありまして・・・ 大那ってご存知ですか?」
「好きも何も 栃木といえば仙禽とこの酒ですよ 大いなる那須でしたよね」
「 そう よく ご存知で 」
結局 過去に私が高く評価した栃木の酒 二酒を森本さんも好きだと聞き出して
最後は、当然打ち解けた笑顔で写真撮影に応えてくれたという次第
▼続いて 私の前に立ちはだかったのは寺前さん
その笑顔が健康的な彼女。 同じ質問をする必要はなかった。
「だれも気づいてないけど 私の一押しをお教えしましょうか」
「何 どの酒?」
「これです。 愛媛・首藤酒造の寿喜心(すきごころ) それも山田錦バージョンより
愛媛の好適米 しずく媛の赤ラベルが断然美味しい
だ~れも気づいてないと思いますけどね」
どれどれ「石鎚と同じ伊予西条の酒じゃないか ここは水が最高にいいんだ」
そして味見したら本当だった。
山田錦・雄町の寿喜心より美味しい!
今回味わった数ある中で、3本の指に入る。
「関西ではどこかの酒店で取り扱いしているのかな? 売ってたら買って帰りたい」
「たぶんないでしょう (関西で) 飲めるのは今だけです」
昨年夏、松山・蔵元屋に行って十酒ほど頂いたけど
さすがにこの酒はノーマークだった。 首藤酒造の寿喜心(すきごころ)
酒の味は申し分なし、ラベルを「ベルサイユの薔薇」のイラストイメージにでもしたら
首都圏や関西圏でヒット間違いなしだけどな・・・
「「うちは、味で勝負」なんて言われるのがきっとオチ お酒に失礼だから
余計なことを言うのはやめておこう。」
それにしても 寺前さん おぬしなかなかできるな
今回、この酒を教えてもらっただけでも 京都まで出向いた甲斐があったというもの
女利酒師軍団 恐るべし!!
(寅)