夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

NIKON FE用COSINAレンズをクリーニング

2018-03-02 13:39:26 | Weblog
デジカメはいいかげん飽きたのでまたフィルムカメラに戻ろうと手持ちの一眼レフの準備にかかりました。
本体はモルトの張替えとクリーニングを済ませて試し撮りの結果問題ないことを確認してあります。

問題はレンズで、NIKON純正のNIKKOR-H f=50mmはあるのですがAiではないので面白くありません。

赤丸のツメを起こせばAi以外のレンズも使えるんですが本来の機能が発揮できません。

NIKKORは使おうと思えばいつでも使えるので保管しておきますが、もう一本レンズがあるんです。

マイナーなCOSINAブランドのズームレンズです。マウントはNIKON。

f値はご覧の通りですが私の使い方では差し支えありません。
広角寄りのズームなのも好きです。月のクレーターを撮ろうってんじゃありませんから望遠側はどうでもいいんです。

これはAi相当でFE本来の使い方ができます。ちゃんとファインダーの上部にf値が見えるのも嬉しいですね。

去年このレンズを久しぶりに出して観察したら曇りがありました。
分解してクリーニングしようとバラし始めたのですが二枚合わせの前玉の奥のレンズのリングナットが緩まなくて中断していました。
再挑戦しようと一旦元通りに組み立てておいたのを再び分解です。

ここを緩めるのは、定番のダイソーのコンパスをニコイチしたレンチです。
この作業はコツが要ります。

今回思い切って奥の手でリングナットの穴を真鍮の釘でたたいて緩めてみたらこれは成功でした。

前に16mmカメラのARRIFLEXのゴミだらけのファインダーを分解清掃した経験が役に立ちました。

これが曇っていたレンズです。
レンズクリーニング液とペーパーでで入念に清掃しました。


ブロワーで残ったホコリを吹き飛ばして組み立てたのですが、

ここのネジが見当たりません!3本あったんです。
失くさないように容器に入れておいた筈ですが。

代用品を必死で探しましたがM1.7の無頭ネジなんて、普通はありませんよね。
残る手段はHARD OFFのジャンクしかありません。

YASHIKORのテレコンがありました。このネジが使えるかも。\540也
結果はぴったりでした。
ところがどっこい、緩めるときに一本がマイナス溝を破損してしまいました。

当面どうしようもないので2本だけ締めておきました。

組み立て後確認したらクリーニングはまだ不完全でホコリもありますが、とりあえず完成。
縁側で記念写真です。




そうそう、このカメラは何年か前にピントグラスを清掃するつもりでいじって傷を付けてしまいました。
型番は忘れましたが今でも代替品(FM3A用)はAmazonで手に入るようなのでいずれ交換です。


ところでCOSINAというメーカーですが、北信濃にあって地元ではあまり知られていませんが優れたレンズを生み出してきたという話を聞いたことがあります。カールツァイスなどOEMで様々なメーカー向けのレンズを製造しているようです。

後日談:その後、もっとレンズをきれいにしようとして大失敗。
リングナットの締め付けに失敗してレンズに傷を付けてしまいました。
せっかくネジを手に入れて完璧な状態にしようとしたのにゴミと化しました。
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