夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

シュールリアリズム映画を作る ⑲

2021-10-20 13:06:02 | Weblog
撮影はいつになるかわかりませんが映画作りの準備です。
その前にこのブログのアクセス状況を見たらこんなことになっていました。

超マニアックな記事ばかりなのに訪れる人がいるんですねえ。

では棚に吊るした写真を見直して構成を考えましょう。


徐々に全体像が見えてきました。
写真データも同じ構成で並べていきますがメビウスの輪をモチーフにしているので自分自身の頭も堂々巡り。

タイトルも含めて全部で63カットです。

窓の外は不安定な空模様で時折り冷たい雨、昨日行ってきた奥志賀一帯は雲がかかっています。


なんとかカット割りが形になったので次は実際に撮影するカットを別のフォルダにコピー。

30カットです。

登場人物は初老の男で、あの面白い空間を堂々巡りするという構成なので実際に撮影するのは半分です。
ワンカット平均5秒とすると100feetフィルム1本で足りる計算ですがテイク2もあるだろうし現場で臨機応変、追加も考えると2本は必要でしょう。


北の窓を見たら黒姫の頂上付近が初冠雪!

あの山の北、越後の妙高は雪雲の中です。
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秋の奥志賀へ行ってきましたが

2021-10-19 21:14:08 | Weblog
期待しましたが今年の紅葉は・・・。
このところ冷え込んで山は初冠雪があったのでそろそろ奥志賀も紅葉が真っ盛りだろうと思ったのですが。

先日は白根山まで行ったので今日は途中から北に向かって栄村へ。
道中あまりパッとしないので気落ちしましたがナナカマドの実が真っ赤になっていました。


この道は毎年訪れていますが期待外れです。
去年は素晴らしい色彩が展開していたんですが。


これはまあまあです。


岩魚が棲む川です。


それでも秋の日差しの林と遊歩道は絵になります。


ここは去年も写真を撮った覚えがあります。


ここだけは素晴らしい色彩でした。


遊歩道を歩いて行ったらこんな風景に遭遇。


山から湧き出した澄んだ水です。


幾重にも重なる山。


鳥甲と県境の苗場の間の名もない山の絶壁です。落差は数百メートル。


栄村に下りる道はいつもの道と様子が違うと思ったら始めて通の道でした。
こんな山奥に住んでいる人がいるとは。

真冬は恐らく陸の孤島でしょうが今は素晴らしい所です。

秋ですねえ。


延々と続く道を下ったらいつか行ってみたいと思っていた北野天満宮に出ました。


先ほど車の窓から吊り橋みたいなのが見えたので歩いて行ってみました。


なるほど、そういうことですか。


ふと足を止めて視線を振った先です。

こんな、なんでもない空間が好きなんです。

更に右に振ると

これも私好みの風景です。

それにしてもきれいなお宮です。いつかもう一度ゆっくり訪れましょう。


面白い寓話ができそうな空間です。

ふと佐々木昭一郎氏の「紅い花」を思い出しました。
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せっかく追加でロケハンしたのに CF カードが壊れた!

2021-10-18 14:17:22 | Weblog
シュールな映画のためのロケハンで数枚写真を撮ってきて、プリントアウトしようとワークステーションに読み込もうとしたら受け付けてくれません。


この CF カードです。


このワークステーションのスロットに入れたんです。


やや接触不良気味で挿し直さないと認識しないことは前からありますが今回は何度やり直しても駄目。
それならと外付けのカードリーダーを使ってみましたが同じです。


じゃあ古いワークステーションならどうだろうとやってみましたが駄目。


撮影に使った EOS 20D に戻したら Err 、これも何度やっても同じです。


仕方ありません。前に撮った写真で代用しましょう。




しかし怖いですねえ。現場で、撮れているか再生機能で確認したのにこんなことがあるとは。
今回は半分道楽の写真だからいいけどこれが責任のある仕事だったら大変な事態です。
EOS は Jr の物ですが CF カードを一枚買っとかないと。

ここでもうひと押し。
データは消えるけどフォーマットしちゃいましょう。
そしたら EOS がカードを認識しました。


撮影も出来ました。ワークステーションも認識してファイルを開くことが出来ました。

が、もうこのカードは信用できません。

折をみてカードを買うしかありませんね。
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シュールな映画の撮影はいつになるのやら

2021-10-16 13:28:27 | Weblog
映画で使えそうな空間がいくつかありますが、去年か一昨年か、あそこを写真で撮った覚えがあります。
データを探しましたが見つからないので「もう一度撮った方が早い」ということで買い物とハイオクガソリンを携行タンクに給油(レガシィのタンクが完全に空なので)のついでに隣町へ。

目的地はここ。
信濃町のかつて信越本線が通っていた「戸草トンネル」です。


今は隣りに別の鉄道トンネルがあって、民営化した しなの鉄道北しなの線が通っています。
こちらは線路が撤去されて車と人が通る生活道路です。


立て看板にこのトンネルの歴史が詳しく書いてあり、確か日本で最古の鉄道トンネル云々でそれはそれで興味がありますが別の機会に紹介するとして、
壁面のこれは退避場でしょうか、ナトリウム灯の光に浮かび上がっていました。


本題はこれです。
かつてSLが通っていたとは信じられない狭いトンネルですが、子供のころ父と海を見に行ったとき通ったはずです。




ロケハンの写真を吊るした途中にあれをモノクロで印刷して追加しました。


こんな状態ですからこの秋にも撮影しようと考えていたのは無理です。
まあ今のところ元気なのでじっくり案を練ってひねくってコンテを仕上げます。
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千曲川 湯滝橋下流の河川敷で見つけたこれは鉄隕石か?

2021-10-15 15:17:10 | Weblog
飯山市の湯滝橋のすぐ下流、湯滝温泉対岸の河川敷を歩いていたら変な石を見つけました。


こんな大きさですがずっしりと重いんです。


裏側はほぼ平ら。


重さを量ってみました。


色と重さから鉄分が含まれていると思ってネオジム磁石を付けたらくっつきました!


鉄鉱石なのか、それとも鉄隕石なのか。門外漢なのでわかりませんが面白い物を見つけたものです。
子供の頃道路工事で敷いた石の中に黄鉄鉱があって金色の結晶がきれいで拾ったことを思い出しました。


中はどうなってるかなと割ってみました。

そのままにしておいた方が良かったかな。
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志賀高原へ紅葉狩りに行ったり Canon ZOOM DS-8 をいじったり

2021-10-14 22:04:27 | Weblog
志賀高原から白根山、戻って奥志賀へ回るつもりでしたが軽自動車セルボのガソリン警告灯が点灯。
出るときに最寄りのスタンドで満タンにするんでした。


白根山は斜面のあっちこっちでガスが噴出しています。


いつも思うのですがこの道は古いフェラーリで走ったら最高でしょう。
下りでパンパンとアフターファイアー。コーナー出口で軽く踏んで、一瞬詰まってからあのサウンドを奏でながらそれなりに加速、なんて、決まるでしょうねえ。


白根山は噴火警戒レベル1が続いていて昔の賑わいが信じられない状況です。
1975年夏、自主映画のロケで訪れたときは駐車場は満車で火口に向かう人々の列が続いていました。


いつまた噴火するかわからないので長居は無用。


数年前に同じコースを走った際、同じくガソリンが残り少なくなってヒヤヒヤしながら山道を走り秋山郷のスタンドに飛び込んだことがありました。
山の中でガス欠になったら悲惨なことになるので山を下りて山ノ内で給油、コースを変えて下道を野沢温泉に出て山道を進み、栄村に出ました。
ここはサンセットポイントのひとつです。


今日は行けませんでしたが奥志賀一帯は訪れる人が少なくて紅葉見物には最高です。見頃はまだ先のようなので来週改めて行ってみるつもりです。

夕食のあと、Canon AOOM DS-8 が気になって一通り使い方のおさらいを。昔使ったことがあるので全部わかると思いますが。
なにはともあれ電池を入れましょう。単三乾電池でいいのは嬉しいことです。


ファインダーの下のレバーはファインダーの光学系を閉じたり開いたりする物でファインダーを覗かないで撮影する場合こちらから光が入らないように閉じます。
その下はバッテリーチェック。このカメラは水銀電池は使いません。


電源スイッチです。
AUTO は自動絞り。


MANUAL は手動絞り。


このリングを回して適正な絞りにセットします。


ファインダーの絞り値はかなりファジーです。


露出補正はここで設定します。


シャッターボタンにレリーズのネジが切ってあります。


これはコマ撮りの場合レリーズをねじ込みます。
正常に動作しました。


この機能は使った人はいないと思いますがフェードイン/フェードアウト/オーバーラップが可能。
撮影中レバーを外に引き出して CLOSE 側に回すとシャッター開角度が完全閉で駆動停止、そこからシャッターボタンを押した状態で OPEN 側に回すとシャッター開角度が開き初めて駆動開始です。


R は逆転で、左のボタンを押すとロックが外れてレバーが R の位置に回せます。シャッターボタンを押すと逆転します。
正常に逆転しました。


ダブルスーパーの生フィルムはシングル/スーパーのカートリッジではなくリールに巻いた状態ですがセミオートローディングなのでセットは実に簡単です。
なお、矢印のツマミを右に引くとプレッシャープレートが開きます。


プレッシャープレートは小さなローレットネジを緩めると外れます。


プレッシャープレートとアパーチャー部は本来フィルムを入れ替えるとき掃除するもの、らしいです。
昔使ったときは掃除したかどうか記憶がありません。


今回調べてわかったのがこれ。

電気式リモコンのジャックです。
昔使った DS-8 の付属にリモコンスイッチがあったはずですが使ったことはありません。

もうひとつ、これはコマ撮りに使うストロボ接点かと思ったらテープレコーダーのスタート/ストップのジャックでした。

それを知っていたらカセットデンスケと簡易同録ができたんですね。

使い方について、思い出したことと今回知ったことがあり。全機能を確認しましたが全く問題はありません。いい買い物でした。
ちなみにヤフオクでの落札額は¥19,400 です。
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まだ RAYNOX 8ミリ映写機をいじってるのか

2021-10-13 14:51:30 | Weblog
二台目の REYNOX 映写機ですがどうも巻き取りリールの駆動が変です。
正転の場合、リールを強制ではなく適度なトルクで巻き取るはずですが回転が断続的で、これではフィルムがたるんでしまうでしょう。
分解して調べてみたのですが設計思想がよくわかりません。


分解の過程を写真で記録しなかったので部品の正しい順番がわからなくなってさあ大変。

最初に手に入れた方は年式が違うので構造が異なる(動作が不安定なので設計変更?)ので参考になりません。

色々組み替えてみましたが爪状の部品の役割がイマイチ理解できません。
苦肉の策で板状のコルクを貼ってみました。


これでどうじゃと回してみたらいい感じです。


これでいいや。


残りは電源の引き込み部です。
暫定でこうしてありますが

このままというわけには参りません。

今時こんなソケットは手に入らないでしょうから直出しにしちゃいましょう。


ガラクタを探しました。
修理を断念した業務用 SVHS デッキからこいつを拝借することにしよう。


欲しいのはこのブッシュですが、


これが取り付けてあったパネルも使っちゃうことにしてカット。


穴は開けたくないので両面手テープでお茶を濁してコードは圧着接続子でしっかり接続。
半田付けして絶縁テープを巻く方法は本番ではやりません。


元の部品はテープで貼り付けていつかこれに合うコードが見つかったら元に戻します。
巻き取りリールの駆動部に入っていた爪も貼っておきました。


使う予定はありませんがこれで気分的にはすっきりしました。


それにしても見事なデザインです。


もう一台も同じ手で解決しましょう。
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SEKONIC 8ミリ映写機整備

2021-10-12 10:47:18 | Weblog
このところ古い8ミリ映写機に縁があって掛かりっきりです。
今日は SEKONIC の映写機で気になるところをやり直しちゃいましょう。

電源コード欠品でプラグ/ジャックをメタルコネクタにして応急処置をして動作確認はできましたが、映写ランプが500Wなのでコードの許容電流が心配です。

125V 7A

電源コードを探したら修理をあきらめた電気掃除機から取っておいたのが使えます。

14A 125V

プラグはこれを買ってあります。

15A 125V

プラグは普通右巻きにビスにからげて締めますが私は圧着端子でしっかり取り付けます。


これは絶対安心。

望ましくないけどコードを引っ張っても大丈夫。

メタルコネクタは苦手な半田付けしかありません。
キャップを入れておかないとやり直しになります。(よくやっちゃうんです)


この写真を見ると下手えですねえ。


まあいいや。
電源コードが出来上がりました。


電源を入れて動作テストです。

8V 50W の映写ランプは貴重なので点灯確認だけ。
モーターを停めたらランプハウスからうっすら煙が上がりました!。タングステン球は消灯後しばらくファンを回して冷却する常識を忘れていました。
この映写機はまだランプハウスの碍子が割れているのと熱線吸収ガラスが割れている件が残っていますがそのうちなんとかします。

フィルムを映写した場合は映写完了後巻ランプを消して巻き戻す間冷却するんでした。50年位前に公民館で映写技術講習会を受けたとき習いました。
そうそう、16ミリ映写機を扱うには資格は一切不要ですが勘違いしている人がいます。
自治体のフィルムを借りて上映する場合に講習会受講者でないと出来ないということです。
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RAYNOX 映写機で脇道に逸れて余計な作業

2021-10-11 15:39:02 | Weblog
朝、実家へ行った帰り、宝くじ売り場はまだ開いていないので寄り道して映画作りで使うあの場所へ。
ロケハンで膨大な写真を撮りましたがまだ足りません。


冷静に歩き回ってこんなカットや


こんなのも。


そうだ、このカットも必要だぞ。


宝くじを買ったらすぐ近くのハードオフへ。
あれが必要なんです。

これは先日買った R/S 兼用の古い8ミリ映写機ですが、R (レギュラー8)用のスプロケットがひとつ内部に転がっていました。


フィルムのタイプを変更する場合入れ替えるんですが


本来表のカバーの中に納まっているはずです。出てきたスプロケットはここに挿して、もうひとつもどこかに入り込んでいるかもと探しましたがありません。


「そうだ、ハードオフにもう一台同じ映写機があったぞ」。
¥880 で買ってきました。

もっと良く見て最初からこっちを買えば良かった!

これはスプロケットが揃っています。

青いのは S 用で本体に赤い R 用が付けてありました。

ベルトは恐らく伸びているだろうと思ったら案の定使い物になりません。
もう一台のため昨日のうちに作りましたが入れたら長過ぎて短く切ってやり直し。


映写ランプはどちらも切れていませんでした。8V 50W ですから大画面は無理。
それにしても SEKONIC は500W ! 恐れ入ります。16ミリの古いタングステン球でも 1KWですよ。


抵抗値はこうです。


ベルトを入れました。張りは良さそうです。


ベルトは 3mm の「バンロープ」ですが先日 SEKONIC の映写機に使うため 1m 買っておいたのは正解でした。まだ余っているので予備も作っておきましたぞ。

2台の RAYNOX 映写機ですが、外観は同じでも構造はかなり違います。
こちらは最初に買った物。製造番号を見るとこちらの方が新しいようです。


一番の違いはここ。機構が簡略化されています。


今日買った方は


丁寧な設計です。


SEKONIC もそうでしたが電源コード欠品で、ジャックが汎用品ではないので困ったことです。
あちらはメタルコネクタに改造しましたがこっちはどうしましょう。


ったく、毎度余計なことばっかりです。
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Arriflex 16S パワーケーブル完成 & Canon ZOOM DS-8

2021-10-10 11:36:51 | Weblog
Arriflex 16S のパワーケーブルは完成しました。
コードは昨日パイプに巻き付けドライヤーで熱をかけてカールさせ、そのまま一晩放置したら成功。
これを反対巻きにする方法があるようですが、いじると巻きが戻りそうなのでそのままです。


普段邪魔なのでどうしようか考えて自作のバッテリーボックスに入れました。


このボックスもアルミ板かボンデ鋼板で作り直そう、なんてことは考えないことにします。


46年ぶりに再会した Canon ZOOM DS-8 はガラスマイペットで入念にクリーニングして新品みたいになりました。
ケースが無いので Jr のガラスケースに他のシネカメラと並べて保管しますが、重心がグリップ側に寄っていて不安定なのでこんなのを作りました。

穴がふたつあるのは座繰りの方向を間違えて開け直したためですが元々こうなっていたみたいで違和感はありません。

これを三脚穴に取り付けて


これで安心して立てて置けます。


ついでに制作中の新ホームページ用に記念撮影です。


レベル補正をかけたり背景紙の色を修正したりして


Google ドライブに置く写真とホームページ用のサムネイルを作成。


「カメラ博物館」のページに記事を追加しました。


午後はネットのライブ中継でひとつ楽しみがあるので作業はここまで。
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