大雑把な日常

日常のあれこれ。

「西洋絵画」の見かた

2019-08-15 | よんだ

 

どんな文化も歴史が深まれば深まるほど、偉そうになりますよね。

偉そうになるの、お笑いが好きなのでわかります。

私は根底に、自分の好きなものは優れているのだ!と大声でいいたい気持ちがある。

「好き」という不確かな気持ちを確実にするのは、自分以外の多くの人が認めてくれるのが手っ取り早いですから。

だれにも理解されなくても、自分が好きならいいじゃないか。時にはこのように自分をなぐさめます。

でも「あれはすごいね」と自分が好きだったものが好評だったときは天にも昇る気持ちです。

これ、読みました。

西洋の絵画の歴史が端的にそしてイキイキと説明されています。

多くの巨匠の逸話も。生きているうちに認められることは難しいのかもしれません。

ある一部の「いい!」って言った人たちの情熱によって徐々に価値がついていく。

今はSNSとうとうで情報が広まりますが、当時のことを考えると、それはそれはゆっくりだろうな、と想像がつきます。

初期ルネサンスから説明があるのですが、権力者に認められないとダメっぽいし。

 

でも、きっと、ですけど、人が人に向かって表現したものに、上も下もなくって、

伝えたい人の情熱とそれを感じ取った人の情熱が結び付けば

幸せになるのみ、と思ったんですよ。

歴史が長い分だけ、そして商売と結びついたがゆえ、西洋美術はそういうのを複雑にしてるんだろうけど。

人の感性が動くって、結局なんでも同じだな、って思いました。

 

コメント
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