東京シティ競馬(TCK)では、レース期間中いろいろなイベントが行われており、
先日は北海道の「ばん馬」が来ましたが、今度は福島・相馬地方に古くから伝わる
「相馬野馬追」(そうまのまおい)で行われる「甲冑(かっちゅう)競馬」が披露されました。
「相馬野馬追」は一千有余年前から、福島県南相馬市を中心に受け継がれてきた伝統文化行事で、
国の重要無形民俗文化財に指定されており、毎年7月に数百騎の勇壮な騎馬武者が出場し、
「世界一の馬の祭典」ともいわれています。
なかでも、先祖伝来の旗差物をなびかせながら、風を切って疾走する
「甲冑競馬」は最大の見どころといわれています。
TKCでは、「甲冑競馬」に先立ち「相馬民謡」が披露され、
兜をかぶった武者姿の騎手は、本馬場内を移動してスタート点に行きました。
そこで兜を脱ぎ、白鉢巻を締めた鎧姿になったあと、一斉にスタートしました。
鎧を付け、旗差物を背負っていて、重くて風の抵抗もあるので、
あまり早く走れないのではないかと思っていましたが、
普通の競馬とあまり変わらないくらいの早さで走って行きました。
スタート点に移動する甲冑姿の騎手たち。
「旗差物」は背中にしっかりと固定されていました。
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