仕事がないから読んだな~
7月の読書メーター読んだ本の数:17読んだページ数:4686ナイス数:527微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫JA)の感想どうしても「マルドゥック・スクランブル」を思い出してしまう。 「マルドゥック・スクランブル」では敵対関係だったボイルドとバロットが本書ではパットとラファエル。残念ながらウフコックは出てこないが出てくるのがみんなマルドゥック・シリーズのような感じ。 どんどん読ませる疾走感も同じでした。読了日:07月02日 著者:冲方 丁
武将の運命 (朝日文庫)の感想歴史随筆集ということで図書館で借りてみた。前半は戦国時代の信長・秀吉・家康、そして真田昌幸・鈴木孫一(雑賀衆)・前田利家・毛利元就・武田信玄などから江戸時代の赤穂浪士・徳川吉宗と面白かったんですが、次第に剣豪から刀自体のこと、そして最後には津本陽さん自身のことへ。 個々の随筆(エッセイ)はいいけど、なんか無理に一冊にしちゃいました感があって、少しガッカリな読み終わりでした (-_-;)読了日:07月05日 著者:津本 陽
政と源 (集英社オレンジ文庫)の感想幼馴染の国政(元銀行員で奥さん別居中)との源二郎(つまみ簪職人で奥さん他界)の爺さん。凸凹コンビというのか何というのかこの二人を中心に話が進みます。気になったのは年齢73歳で空襲経験があるという設定。初出の2007年に読めば納得ですが物語自体に2007年というのが明確に出てれば違和感なかったのかも。それと「Y町」が少し下町のイメージとは違う感じ。嘘でもいいからアルファベットじゃなく漢字の町名にしたほうが良かったと思う。 でもお話自体は面白かった。このコンビで続編があれば読みたい。読了日:07月07日 著者:三浦 しをん
ターミナルタウンの感想複数の路線の乗換駅として発展してきた駅と町。路線の廃止により、ほとんどの列車が、この駅を通過することになり町はさびれて・・・。そこからの町興しの話ではあるけど、三崎亜紀さんならではの第三種の影分離者、隧道士、列車の「消失」、存在しないタワー・・・そして他の小説にも出てきた象さんすべり台や歩行技師などちょっと違った世界の話にもなっている。 町興しを利用しようとする行政の嫌な面とか犠牲者もあったけど、最後の駅長の章では少し涙。 個人的には徳永老人のことをもうちょっと掘り下げてほしかった。読了日:07月09日 著者:三崎 亜記
本からはじまる物語の感想『しゅっぱんフォーラム』連載の「本からはじまる物語」に掲載されたものをまとめた本らしい。 本や本屋さんにまつわる短編というか掌編か・・・軽く読める本でした。 締めくくりの三崎亜記さんを含め何編かが、本を表紙(翼)を広げ鳥のように飛ぶように書いているのが面白い。やっぱり命を吹き込むと飛ぶほうがいいですよね・・・もぞもぞ這い出すより(^^;) 好きなせいもあるけど、三崎亜記さんの話には少しホロっとしてしまった。読了日:07月09日 著者:恩田 陸,今江 祥智,朱川 湊人,三崎 亜記,有栖川 有栖,二階堂 黎人,阿刀田 高,本多 孝好,内海 隆一郎,梨本 香歩,篠田 節子,市川 拓司,石田 衣良,山崎 洋子,大道 珠貴,いしい しんじ,山本 一力,柴崎 友香
ウニバーサル・スタジオ (ハヤカワ文庫JA)の感想人類滅亡後の(?)ウニバーサル・スタジオ大阪(ライバルは東京ネズミランド)について大阪弁で語られるお笑い系SF・・・と言っていいんですよね(^^;) 導入部はかなり僕のツボにはまったんですが、だんだんパターンに飽きてきました。 真剣に読書しようとする本ではありません(笑)読了日:07月12日 著者:北野 勇作
鼓笛隊の襲来 (集英社文庫)の感想「ターミナルタウン」で象さんすべり台が出てきたので復習。シュールな話がくせになります■鼓笛隊の襲来:赤道上に戦後最大規模の鼓笛隊が発生した■彼女の痕跡展:見ているのに見えていないもの■覆面社員:覆面労働に関する法律■象さんすべり台のある街:本物の象さんのすべり台■突起型選択装置:押したらどうなるの?■「欠陥」住宅:失われた部屋に住む夫■遠距離・恋愛:え?縦方向の遠距離!■校庭:校庭の真ん中に家:気付かなければ良かったのにね(怖)■同じ夜空を見上げて:消失した列車が「ターミナルタウン」と同じ下り451列車!読了日:07月14日 著者:三崎 亜記
ミサキア記のタダシガ記の感想三崎亜記さんのエッセイは初めて読みました。小説も好きやけどエッセイも良かったです。変な表現ですが、適度に真面目な天邪鬼みたいな(^^;) かなり共感できる部分もありました(ということは僕も天邪鬼)。 べつやくれいさんのイラストも楽しめました。 ■ミサキア記のタダシガ記:「ダ・ヴィンチ」「本の旅人」掲載のエッセイ ■ミサキア記のツブヤ記:Twitterからの抜粋 ■ミサキア記のケンブツ記:居酒屋甲子園の見物記(超場違いw)読了日:07月14日 著者:三崎 亜記
日本の企業家 7 本田宗一郎 夢を追い続けた知的バーバリアン (PHP経営叢書)の感想30年くらい前に本田宗一郎さん個人や企業について書かれた本はいっぱい読んだので内容はほぼ知っていることばかりやけど、あらためて本田宗一郎さんと藤沢武夫さんのすごさがわかった。そしていい言葉もそこらじゅうに→「作って喜び、売って喜び、買って喜ぶ三点主義」「喜びは、人に与えた量に比例する」 ■大学時代に浜松に3年間住んでいたことも本田さんに興味を持ち始めた一因かもしれない。あの当時は本田技研に限らず、このような楽しい(?)企業や経営者も多々あったんじゃないかな。このオヤジのためなら頑張ってみるか、みたいなね。読了日:07月15日 著者:野中 郁次郎
宇宙飛行の父 ツィオルコフスキー: 人類が宇宙へ行くまでの感想ツィオルコフスキーという名前は全く知らなかったけど『小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡』の著者である的川泰宣さんが書いて表紙が松本零士さんということで図書館で借りました。 ロケットが実際にない時代に液体燃料だとか有人飛行だとか無重力だとかスペースコロニーなどなどここまで理論だけで考えて後々の実際のロケット等への足掛かりを作った人を全く知らなかったとは・・・実際にロケットを作って飛ばしたコロリョフなんかは名前だけは知ってたけど。今もロシア抜きではISSすら運用できないですし、その根源部分を知ることができました。読了日:07月17日 著者:的川 泰宣
幻の惑星ヴァルカン アインシュタインはいかにして惑星を破壊したのかの感想幻の惑星ヴァルカンというのは初めて知りました。天王星の軌道のズレから計算して海王星を見つけてしまったという成功があったために水星の軌道のズレから計算して、水星の更に太陽側に未知の惑星ヴァルカンを創造し(?)それを探し出そうとする。 結局、相対性理論によって、太陽の重力による時空の歪みが水星に影響をおよぼしていたということでヴァルカンはアインシュタインによって破壊されてしまう。 アインシュタイン前に相対性理論には行きつかなかったとしても、自分の見たいものを見ようとして他の道を閉ざしていた半世紀だったとか。読了日:07月20日 著者:トマス・レヴェンソン
新装版 国家・宗教・日本人 (講談社文庫)の感想宗教と日本人/「昭和」は何を誤ったか/よい日本語、悪い日本語/日本人の器量を問う■司馬遼太郎と井上ひさしの95~96年の対談集■僕は特に最後の日本人の器量について考えさせられました。 ドイツはナチスが迷惑をかけたとうことを常に表現しているのに対し、日本はそういう手続きを全部抜かして「普通の国」になって再軍備しようとしている・・・今ならネットでヘイトコメントが山ほど来そうな真っ当な対談(^^) 僕はほぼどの対談内容にも納得。読了日:07月21日 著者:司馬 遼太郎,井上 ひさし
鷺と雪 (文春文庫)の感想図書館から借りたけど、このシリーズを読み終わるのが惜しいのと何となく最後が暗く終わりそうな予感がしていたので、この本を読む段になって丸一日手元で寝かしておいて、まぁ結局翌日読んでしまったわけですが(^^;) 爵位の方が行方不明だのブッポウソウが都会で鳴くだの間違い電話だのの史実などを元に書かれている3篇「不在の父」「獅子と地下鉄」「鷺と雪」。 僕が創造してたほどの最悪な終わり方じゃないけど、更にこの先はもっと暗い世の中になるんだろうけど、できればベッキーさんのシリーズは続いて欲しかった。読了日:07月23日 著者:北村 薫
消滅世界の感想人工授精、更には男性も人工子宮で子供(「子供ちゃん」)を産むようなった楽園(エデン)。 昔の正常が現代の異常だったり、逆に昔の異常が現代の正常になったりする。■正常ほど不気味な発狂はない■その世界に一番適した狂い方で発狂するのがいちばん楽なのに■ 村田沙耶香さんの本は2冊目、発想は嫌いじゃないけど、やっぱり僕には合わないかなぁ読了日:07月24日 著者:村田 沙耶香
OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)の感想ホラーやSFなど多様な短編集。 ホラーはめっちゃ怖かった。 マルドゥック シリーズのような文体のものや、疾走感のあるものも。 そして「天地明察」のダイジェスト版のようだと解説に書かれている「日本改暦事情」が一番良かった。 「天地明察」もそのうち読んでみたい。読了日:07月26日 著者:冲方 丁
宇宙探偵ノーグレイ (河出文庫)の感想怪獣の密室殺人、罪を犯せない惑星での連続殺人など5編の連作短篇・・・なんだけど探偵ノーグレイが謎を解くけど各話で死んじゃうって何なんじゃ? まぁ田中啓文さんやから許す(笑)読了日:07月29日 著者:田中 啓文
信長の傭兵 (角川文庫)の感想解説読んで「鉄砲無頼伝」の続きの話と知る(-_-;)でもこの本だけ読んでも大丈夫でしたけど、やっぱり時系列で読んだほうがいいよね。種子島から鉄砲を買い付けた紀州根来の津田監物の話。同じ紀州でも根来衆は信長に雑賀衆は本願寺についたんですね(でもお互いに殺し合いはしないw)。最後のほうには「村上海賊の娘」でも出てきた泉州の海賊、真鍋七五三兵衛とか知った名前も出てくるし、根来寺から山を越えれば泉州なんで、津田監物のしゃべる言葉も全く僕には違和感なしーーこれやから泉州は大阪じゃなく和歌山って言われるやね(^^;)読了日:07月30日 著者:津本 陽
読書メーター
7月の読書メーター読んだ本の数:17読んだページ数:4686ナイス数:527微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫JA)の感想どうしても「マルドゥック・スクランブル」を思い出してしまう。 「マルドゥック・スクランブル」では敵対関係だったボイルドとバロットが本書ではパットとラファエル。残念ながらウフコックは出てこないが出てくるのがみんなマルドゥック・シリーズのような感じ。 どんどん読ませる疾走感も同じでした。読了日:07月02日 著者:冲方 丁
武将の運命 (朝日文庫)の感想歴史随筆集ということで図書館で借りてみた。前半は戦国時代の信長・秀吉・家康、そして真田昌幸・鈴木孫一(雑賀衆)・前田利家・毛利元就・武田信玄などから江戸時代の赤穂浪士・徳川吉宗と面白かったんですが、次第に剣豪から刀自体のこと、そして最後には津本陽さん自身のことへ。 個々の随筆(エッセイ)はいいけど、なんか無理に一冊にしちゃいました感があって、少しガッカリな読み終わりでした (-_-;)読了日:07月05日 著者:津本 陽
政と源 (集英社オレンジ文庫)の感想幼馴染の国政(元銀行員で奥さん別居中)との源二郎(つまみ簪職人で奥さん他界)の爺さん。凸凹コンビというのか何というのかこの二人を中心に話が進みます。気になったのは年齢73歳で空襲経験があるという設定。初出の2007年に読めば納得ですが物語自体に2007年というのが明確に出てれば違和感なかったのかも。それと「Y町」が少し下町のイメージとは違う感じ。嘘でもいいからアルファベットじゃなく漢字の町名にしたほうが良かったと思う。 でもお話自体は面白かった。このコンビで続編があれば読みたい。読了日:07月07日 著者:三浦 しをん
ターミナルタウンの感想複数の路線の乗換駅として発展してきた駅と町。路線の廃止により、ほとんどの列車が、この駅を通過することになり町はさびれて・・・。そこからの町興しの話ではあるけど、三崎亜紀さんならではの第三種の影分離者、隧道士、列車の「消失」、存在しないタワー・・・そして他の小説にも出てきた象さんすべり台や歩行技師などちょっと違った世界の話にもなっている。 町興しを利用しようとする行政の嫌な面とか犠牲者もあったけど、最後の駅長の章では少し涙。 個人的には徳永老人のことをもうちょっと掘り下げてほしかった。読了日:07月09日 著者:三崎 亜記
本からはじまる物語の感想『しゅっぱんフォーラム』連載の「本からはじまる物語」に掲載されたものをまとめた本らしい。 本や本屋さんにまつわる短編というか掌編か・・・軽く読める本でした。 締めくくりの三崎亜記さんを含め何編かが、本を表紙(翼)を広げ鳥のように飛ぶように書いているのが面白い。やっぱり命を吹き込むと飛ぶほうがいいですよね・・・もぞもぞ這い出すより(^^;) 好きなせいもあるけど、三崎亜記さんの話には少しホロっとしてしまった。読了日:07月09日 著者:恩田 陸,今江 祥智,朱川 湊人,三崎 亜記,有栖川 有栖,二階堂 黎人,阿刀田 高,本多 孝好,内海 隆一郎,梨本 香歩,篠田 節子,市川 拓司,石田 衣良,山崎 洋子,大道 珠貴,いしい しんじ,山本 一力,柴崎 友香
ウニバーサル・スタジオ (ハヤカワ文庫JA)の感想人類滅亡後の(?)ウニバーサル・スタジオ大阪(ライバルは東京ネズミランド)について大阪弁で語られるお笑い系SF・・・と言っていいんですよね(^^;) 導入部はかなり僕のツボにはまったんですが、だんだんパターンに飽きてきました。 真剣に読書しようとする本ではありません(笑)読了日:07月12日 著者:北野 勇作
鼓笛隊の襲来 (集英社文庫)の感想「ターミナルタウン」で象さんすべり台が出てきたので復習。シュールな話がくせになります■鼓笛隊の襲来:赤道上に戦後最大規模の鼓笛隊が発生した■彼女の痕跡展:見ているのに見えていないもの■覆面社員:覆面労働に関する法律■象さんすべり台のある街:本物の象さんのすべり台■突起型選択装置:押したらどうなるの?■「欠陥」住宅:失われた部屋に住む夫■遠距離・恋愛:え?縦方向の遠距離!■校庭:校庭の真ん中に家:気付かなければ良かったのにね(怖)■同じ夜空を見上げて:消失した列車が「ターミナルタウン」と同じ下り451列車!読了日:07月14日 著者:三崎 亜記
ミサキア記のタダシガ記の感想三崎亜記さんのエッセイは初めて読みました。小説も好きやけどエッセイも良かったです。変な表現ですが、適度に真面目な天邪鬼みたいな(^^;) かなり共感できる部分もありました(ということは僕も天邪鬼)。 べつやくれいさんのイラストも楽しめました。 ■ミサキア記のタダシガ記:「ダ・ヴィンチ」「本の旅人」掲載のエッセイ ■ミサキア記のツブヤ記:Twitterからの抜粋 ■ミサキア記のケンブツ記:居酒屋甲子園の見物記(超場違いw)読了日:07月14日 著者:三崎 亜記
日本の企業家 7 本田宗一郎 夢を追い続けた知的バーバリアン (PHP経営叢書)の感想30年くらい前に本田宗一郎さん個人や企業について書かれた本はいっぱい読んだので内容はほぼ知っていることばかりやけど、あらためて本田宗一郎さんと藤沢武夫さんのすごさがわかった。そしていい言葉もそこらじゅうに→「作って喜び、売って喜び、買って喜ぶ三点主義」「喜びは、人に与えた量に比例する」 ■大学時代に浜松に3年間住んでいたことも本田さんに興味を持ち始めた一因かもしれない。あの当時は本田技研に限らず、このような楽しい(?)企業や経営者も多々あったんじゃないかな。このオヤジのためなら頑張ってみるか、みたいなね。読了日:07月15日 著者:野中 郁次郎
宇宙飛行の父 ツィオルコフスキー: 人類が宇宙へ行くまでの感想ツィオルコフスキーという名前は全く知らなかったけど『小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡』の著者である的川泰宣さんが書いて表紙が松本零士さんということで図書館で借りました。 ロケットが実際にない時代に液体燃料だとか有人飛行だとか無重力だとかスペースコロニーなどなどここまで理論だけで考えて後々の実際のロケット等への足掛かりを作った人を全く知らなかったとは・・・実際にロケットを作って飛ばしたコロリョフなんかは名前だけは知ってたけど。今もロシア抜きではISSすら運用できないですし、その根源部分を知ることができました。読了日:07月17日 著者:的川 泰宣
幻の惑星ヴァルカン アインシュタインはいかにして惑星を破壊したのかの感想幻の惑星ヴァルカンというのは初めて知りました。天王星の軌道のズレから計算して海王星を見つけてしまったという成功があったために水星の軌道のズレから計算して、水星の更に太陽側に未知の惑星ヴァルカンを創造し(?)それを探し出そうとする。 結局、相対性理論によって、太陽の重力による時空の歪みが水星に影響をおよぼしていたということでヴァルカンはアインシュタインによって破壊されてしまう。 アインシュタイン前に相対性理論には行きつかなかったとしても、自分の見たいものを見ようとして他の道を閉ざしていた半世紀だったとか。読了日:07月20日 著者:トマス・レヴェンソン
新装版 国家・宗教・日本人 (講談社文庫)の感想宗教と日本人/「昭和」は何を誤ったか/よい日本語、悪い日本語/日本人の器量を問う■司馬遼太郎と井上ひさしの95~96年の対談集■僕は特に最後の日本人の器量について考えさせられました。 ドイツはナチスが迷惑をかけたとうことを常に表現しているのに対し、日本はそういう手続きを全部抜かして「普通の国」になって再軍備しようとしている・・・今ならネットでヘイトコメントが山ほど来そうな真っ当な対談(^^) 僕はほぼどの対談内容にも納得。読了日:07月21日 著者:司馬 遼太郎,井上 ひさし
鷺と雪 (文春文庫)の感想図書館から借りたけど、このシリーズを読み終わるのが惜しいのと何となく最後が暗く終わりそうな予感がしていたので、この本を読む段になって丸一日手元で寝かしておいて、まぁ結局翌日読んでしまったわけですが(^^;) 爵位の方が行方不明だのブッポウソウが都会で鳴くだの間違い電話だのの史実などを元に書かれている3篇「不在の父」「獅子と地下鉄」「鷺と雪」。 僕が創造してたほどの最悪な終わり方じゃないけど、更にこの先はもっと暗い世の中になるんだろうけど、できればベッキーさんのシリーズは続いて欲しかった。読了日:07月23日 著者:北村 薫
消滅世界の感想人工授精、更には男性も人工子宮で子供(「子供ちゃん」)を産むようなった楽園(エデン)。 昔の正常が現代の異常だったり、逆に昔の異常が現代の正常になったりする。■正常ほど不気味な発狂はない■その世界に一番適した狂い方で発狂するのがいちばん楽なのに■ 村田沙耶香さんの本は2冊目、発想は嫌いじゃないけど、やっぱり僕には合わないかなぁ読了日:07月24日 著者:村田 沙耶香
OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)の感想ホラーやSFなど多様な短編集。 ホラーはめっちゃ怖かった。 マルドゥック シリーズのような文体のものや、疾走感のあるものも。 そして「天地明察」のダイジェスト版のようだと解説に書かれている「日本改暦事情」が一番良かった。 「天地明察」もそのうち読んでみたい。読了日:07月26日 著者:冲方 丁
宇宙探偵ノーグレイ (河出文庫)の感想怪獣の密室殺人、罪を犯せない惑星での連続殺人など5編の連作短篇・・・なんだけど探偵ノーグレイが謎を解くけど各話で死んじゃうって何なんじゃ? まぁ田中啓文さんやから許す(笑)読了日:07月29日 著者:田中 啓文
信長の傭兵 (角川文庫)の感想解説読んで「鉄砲無頼伝」の続きの話と知る(-_-;)でもこの本だけ読んでも大丈夫でしたけど、やっぱり時系列で読んだほうがいいよね。種子島から鉄砲を買い付けた紀州根来の津田監物の話。同じ紀州でも根来衆は信長に雑賀衆は本願寺についたんですね(でもお互いに殺し合いはしないw)。最後のほうには「村上海賊の娘」でも出てきた泉州の海賊、真鍋七五三兵衛とか知った名前も出てくるし、根来寺から山を越えれば泉州なんで、津田監物のしゃべる言葉も全く僕には違和感なしーーこれやから泉州は大阪じゃなく和歌山って言われるやね(^^;)読了日:07月30日 著者:津本 陽
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