仕事がなかったので、いつも以上に読書が進みました。
でも・・・読書よりも、仕事させてくれ~
2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:6534ページ
ナイス数:514ナイス
30の戦いからよむ日本史〈上〉 (日経ビジネス人文庫)の感想
戦の前後で日本がどう変化したのかを淡々と述べている。ひたすら事実(または事実だろうと解釈されている事柄)だけが綴られてる。そうなんだよね、物語の本じゃないんだよね。読み始めると睡魔に襲われる。ほとんど戦前後に特化した日本史の教科書みたいなもんです。さ~て下巻も借りてあるぞ・・・あ~しんど(-_-;)
読了日:8月1日 著者:造事務所
30の戦いからよむ日本史〈下〉 (日経ビジネス人文庫)の感想
上巻に続き睡魔と闘いながら読みました。日中戦争・太平洋戦争のあたりを読んでいて、今の時代との類似点が気になりだし、睡魔は飛びました(^^;) 政治家、軍部、マスコミ、そしてそれらに踊らされた国民。最近、その時代の反省がなくなってる気がして恐いです。
読了日:8月2日 著者:造事務所
あれから―俵万智3・11短歌集の感想
あっと言う間に読み終えた。素晴らしい短歌と絵。たかだか31文字なのに、涙が浮かぶものもある。不謹慎かもしれないけど、立ち読みで読了可能な1冊なので、本屋や図書館で見かけたら手にとって読んでほしい。
読了日:8月2日 著者:俵万智
はみだす力の感想
子供時代、はみだしていることによる苦労や、ロンドンに行ってはみだしていることを受け入れられたことなど、スプツニ子!さんの半生を赤裸々に(?)綴った本。スプツニ子!さんより更に若い年代に一読してもらいたいです。枠からはみだすって僕から見るとメッチャカッコイ~。いい言葉も多い・・・「「普通」を疑う」「たたけば開く、ドアもある。」「理由をもってルールを破る。」「願いは口にする。」etc.・・・本を読む前でも後でもいいからYouTubeで彼女の作品を観ることをお勧めします。
読了日:8月4日 著者:スプツニ子!
ふたたびの虹 (祥伝社文庫)の感想
8~9年ぶりの再読。丸の内の小料理屋「ばんざい屋」の常連客の事件を女将さんが解決するミステリー。そして女将さん自身の謎の過去が徐々にわかってくる。実はこの本、時々飲みに行く新橋の家庭料理の店のママさんに、こんな店になるといいなぁ、と店を出す前に贈った本なんです。読みながら、どうしてもお酒飲みたくなりました(^^)
読了日:8月5日 著者:柴田よしき
地下の鳩 (文春文庫)の感想
「地下の鳩」「タイムカプセル」の2編。大阪のミナミが舞台ということもあり、なんとなく以前読んだ「通天閣」のような気分になりました。なんか気持ちが悪くなりそう(^^;)でも読み進めてしまう西さんと大阪ミナミの組み合わせ(笑) 個人的には「タイムカプセル」のほうが好みです。(←話が好みであってオカマが好みではありません^^;)
読了日:8月8日 著者:西加奈子
ザ・万字固めの感想
瓢箪、台湾でのサイン会、東京電力の株主総会あたりも力が入ってましたが、僕のお気に入りは、藤堂高虎の話が戦国武将によるサッカー日本代表に至る話・・・なぜか素直に読めたから(笑) それと最後のほうは宇宙だのダークマターだの影だの・・・とにかく万城目さんの妄想満載のエッセイ、面白かったです。
読了日:8月10日 著者:万城目学
らくだこぶ書房21世紀古書目録の感想
未来から送られてくる古書の目録。いつものように、架空のものを見事に表現してるなぁ、と感心してたら・・・最後に出てきたのは・・・SFというか、タイム・パラドックスというか、僕自身も何が何だか訳がわかんなくなっちゃいました(でも面白い)。今回も素敵な架空の本の内容と写真でした(^^)
読了日:8月10日 著者:クラフト・エヴィング商會,坂本真典
なんらかの事情の感想
岸本さんのエッセイは3冊目。読む前からワクワク。岸本さんがどう攻め、どうボケ、どう妄想が広がるかを期待しながら読むが、僕の期待以上に広がっていく。そして、一つ読むごとに心地いい脱力感。あ~、もっと読みたい・・・岸本エッセイ依存症(笑)
読了日:8月12日 著者:岸本佐知子
優しい音楽 (双葉文庫 せ 8-1)の感想
短編が3作なんですが、どれも瀬尾さんの王道とでも言うのでしょうか。先に読んだ「春、戻る」もそうでしたが、最初は理解できない人物や状況なんですが、話が進むに連れ「こういうのもあるかも」「思ったよりいい奴やん」なんて思えてくる(実際あれば絶対思わないけど)。そして最後は登場人物みんな、これからうまくいけばいいなぁ、って思わせる。本当に読後、気分がいい。
読了日:8月13日 著者:瀬尾まいこ
おかしな本棚の感想
今回は架空のものではなく現実に存在している(一部架空も混ざってますが)本の紹介。テーマごとに本棚という形で主に背表紙のみで語られます。背表紙なので本の内容はあまり詳しく触れられて無いんですが、本との出会いとか、そういうので楽しめます。でも一番良かったのは、この本の中に入っている未刊行本、クラフト・エヴィング商會の『おしてもだめなら』が面白かった。
読了日:8月14日 著者:クラフト・エヴィング商會
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えの感想
友人から借りた本。青年と哲人の会話形式で、読みやすいんだけど、内容がところどころ難しく、青年に「もっと突っ込めや~!」とか「をいをい、そこで納得するか~」とかちょっと不完全燃焼。でも、全ては理解できなくても、考え方、生き方としての一助にはなるかも。若いうちに読みたかった。理解して生き方まで変わるようになるには「それまで生きてきた年数の半分」が必要になるって・・・僕の場合、80オーバーになっちゃうんですけど (-_-;)
読了日:8月16日 著者:岸見一郎,古賀史健
竜の涙 ばんざい屋の夜 (祥伝社文庫)の感想
「ふたたびの虹」の続編。前作は、ばんざい屋の女将さんの過去が背景にありましたが、今回は常連さん、特に広告代理店勤務の女性が何話かに絡んでました。そして店の入っているビルの建て替えという問題も。ばんざい屋、恋人(?)清水、広告代理店の女性たち・・・今後がすごく気になるので続編(いつ出るのかわかりませんが)に期待したいです。
読了日:8月16日 著者:柴田よしき
こなもん屋うま子 (実業之日本社文庫)の感想
こんな汚い店には一人でよう入らんけど、読んでて痛快。ミステリー部分もいいけど、豚玉、たこ焼き、すうどん、焼きそば、マルゲリータ、豚まん、ラーメン・・・みんな食べた~い! 結局、蘇我家馬子さんとイルカちゃんは、粉もんの神? この近所に降臨してくれへんかなぁ。
読了日:8月18日 著者:田中啓文
妊娠カレンダー (文春文庫)の感想
小川洋子さんらしいドライな文章、身体のパーツの細かい描写、それと欠落。妊娠をこんな風に表現できるのか~。表題作も良かったけど、「ドミトリイ」の独特な世界も良かった。
読了日:8月19日 著者:小川洋子
不思議の扉 午後の教室 (角川文庫)の感想
8人の作家さんによる学校が含まれる短編集。有川浩「S理論」と小松左京「お召し」はどこかで読んだと思いますが・・・(珍しく?)どれも外れなし。
読了日:8月20日 著者:
ワーカーズ・ダイジェストの感想
初読の作家さん。表題作と「オノウエさんの不在」の2編。すごく僕には読みやすい文章でした。大阪が舞台のせいもあるかも。表題作に出てきた映画や音楽などわかってると、もっと面白かったかも。「スパカツ」は食べてみたいなぁ(笑)
読了日:8月21日 著者:津村記久子
空色ヒッチハイカー (新潮文庫)の感想
18歳の受験生が59年製キャデラックを無免許で運転して川崎から九州の唐津を目指す。それにヒッチハイカーは次から次に乗せちゃう。この設定と、国道1号、2号にこんなにヒッチハイカーいるのか~?という疑問が頭に浮かぶが、この前提崩したら物語が成り立たないので、疑問は頭の隅に追いやって読みました(^^;) お兄ちゃんのことは(同乗者の杏子同様)完全に騙されました。でも、なんかいい青春小説でした。きっとこの旅と出会いが将来いい人生の肥しだと思える時が来るんじゃないかな。
読了日:8月23日 著者:橋本紡
UMAハンター馬子―完全版〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)の感想
「こなもん屋うま子」の馬子さんとイルカちゃんのルーツを求めて借りました。馬子さんのキャラが強烈すぎ~・・・イルカちゃんへの理不尽さも、えげつない色気も。でも、面白い(^^) UMA(未知生物)のいるところに訪れつつも馬子さんの目的は何なのか?2巻に続く・・・ 解説の「国産怪獣小説の系譜」はよくまとめてあるけど、きっと馬子さんなら「ふ~ん」と興味ない返事で終わりそう(笑)
読了日:8月24日 著者:田中啓文
UMAハンター馬子―完全版〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)の感想
UMA(未知生物)を追う馬子とイルカの話の続き、と思ってたら、最後は予想外の日本神話の(?)めっちゃ壮大な展開に。そして、まさか馬子とイルカの関係で感動して涙しそうになるし、この感動したまま終わるのでは・・・と思ったら、もとに戻った(笑) 好き嫌いのはっきりしそうな話ですが、僕は楽しめました。この後、どういうことがあって「こなもん屋~」になったかはわかりませんが(笑)
読了日:8月26日 著者:田中啓文
福田繁雄のトリックアート・トリップの感想
福田繁雄氏の作品も少しでてくるが、街中などにあるトリックアートを多くとりあげた本。この本を見て初めて知った・・・いつもいく図書館の隣にある こども館に福田繁雄氏のトリックアート作品があるみたい。しかも(トリックアートじゃないけど)図書館の中庭の本のオブジェも福田繁雄氏の作品だったとは・・・。ちょっと遠いけど、二戸(岩手県)にある福田繁雄デザイン館にもう一度ゆっくり行ってみたくなった。
読了日:8月28日 著者:福田繁雄
遺跡の声 (創元SF文庫)の感想
銀河系の辺境での遺跡調査を行う調査員と結晶生命体トリニティとの出会いから別れまでのお話。いくつかは、過去に別の本で既読ですが、再度こうしてまとめて読んでみて、堀さんの書くSFのすごさ(?)を再確認。中でも出会いの「太陽風交点」と最後の「遺跡の声」がいい。堀さんの「地球環」も読みたいけど手に入らないんだよなぁ(T_T)
読了日:8月29日 著者:堀晃
謎の放課後 学校のミステリー (角川文庫)の感想
高校生が主役なのでミステリーというより、ドタバタが目立つ・・・けど、こういうの好き(笑) たぶん米澤穂信さん以外は初読。恒川光太郎さんのこの話が入ってる「草祭」を今度借りてみようかな。
読了日:8月30日 著者:
うつくしい人 (幻冬舎文庫)の感想
巻末の西さんと ともさかりえさんの対談に書いてある「自分で不幸になれる人は 自分で幸福にもなれる」がこの本の全てでしょうか。人にどう見られているのかを意識し過ぎて、どんどんトンネルの暗闇に入ってしまった主人公の女性。旅先のホテルで知り合った、どうも一般的感覚からみたらズレてる二人の男性と会ってから徐々にトンネルの出口が見つかるようになってくる。先に読んだ「舞台」の主人公と似てるけど、こっちのほうが他の人物描写もはっきりしていて共感できました。僕も誰かの「うつくしい人」だったりするんだろうか?(^^;)
読了日:8月31日 著者:西加奈子
読書メーター
でも・・・読書よりも、仕事させてくれ~
2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:6534ページ
ナイス数:514ナイス
30の戦いからよむ日本史〈上〉 (日経ビジネス人文庫)の感想
戦の前後で日本がどう変化したのかを淡々と述べている。ひたすら事実(または事実だろうと解釈されている事柄)だけが綴られてる。そうなんだよね、物語の本じゃないんだよね。読み始めると睡魔に襲われる。ほとんど戦前後に特化した日本史の教科書みたいなもんです。さ~て下巻も借りてあるぞ・・・あ~しんど(-_-;)
読了日:8月1日 著者:造事務所
30の戦いからよむ日本史〈下〉 (日経ビジネス人文庫)の感想
上巻に続き睡魔と闘いながら読みました。日中戦争・太平洋戦争のあたりを読んでいて、今の時代との類似点が気になりだし、睡魔は飛びました(^^;) 政治家、軍部、マスコミ、そしてそれらに踊らされた国民。最近、その時代の反省がなくなってる気がして恐いです。
読了日:8月2日 著者:造事務所
あれから―俵万智3・11短歌集の感想
あっと言う間に読み終えた。素晴らしい短歌と絵。たかだか31文字なのに、涙が浮かぶものもある。不謹慎かもしれないけど、立ち読みで読了可能な1冊なので、本屋や図書館で見かけたら手にとって読んでほしい。
読了日:8月2日 著者:俵万智
はみだす力の感想
子供時代、はみだしていることによる苦労や、ロンドンに行ってはみだしていることを受け入れられたことなど、スプツニ子!さんの半生を赤裸々に(?)綴った本。スプツニ子!さんより更に若い年代に一読してもらいたいです。枠からはみだすって僕から見るとメッチャカッコイ~。いい言葉も多い・・・「「普通」を疑う」「たたけば開く、ドアもある。」「理由をもってルールを破る。」「願いは口にする。」etc.・・・本を読む前でも後でもいいからYouTubeで彼女の作品を観ることをお勧めします。
読了日:8月4日 著者:スプツニ子!
ふたたびの虹 (祥伝社文庫)の感想
8~9年ぶりの再読。丸の内の小料理屋「ばんざい屋」の常連客の事件を女将さんが解決するミステリー。そして女将さん自身の謎の過去が徐々にわかってくる。実はこの本、時々飲みに行く新橋の家庭料理の店のママさんに、こんな店になるといいなぁ、と店を出す前に贈った本なんです。読みながら、どうしてもお酒飲みたくなりました(^^)
読了日:8月5日 著者:柴田よしき
地下の鳩 (文春文庫)の感想
「地下の鳩」「タイムカプセル」の2編。大阪のミナミが舞台ということもあり、なんとなく以前読んだ「通天閣」のような気分になりました。なんか気持ちが悪くなりそう(^^;)でも読み進めてしまう西さんと大阪ミナミの組み合わせ(笑) 個人的には「タイムカプセル」のほうが好みです。(←話が好みであってオカマが好みではありません^^;)
読了日:8月8日 著者:西加奈子
ザ・万字固めの感想
瓢箪、台湾でのサイン会、東京電力の株主総会あたりも力が入ってましたが、僕のお気に入りは、藤堂高虎の話が戦国武将によるサッカー日本代表に至る話・・・なぜか素直に読めたから(笑) それと最後のほうは宇宙だのダークマターだの影だの・・・とにかく万城目さんの妄想満載のエッセイ、面白かったです。
読了日:8月10日 著者:万城目学
らくだこぶ書房21世紀古書目録の感想
未来から送られてくる古書の目録。いつものように、架空のものを見事に表現してるなぁ、と感心してたら・・・最後に出てきたのは・・・SFというか、タイム・パラドックスというか、僕自身も何が何だか訳がわかんなくなっちゃいました(でも面白い)。今回も素敵な架空の本の内容と写真でした(^^)
読了日:8月10日 著者:クラフト・エヴィング商會,坂本真典
なんらかの事情の感想
岸本さんのエッセイは3冊目。読む前からワクワク。岸本さんがどう攻め、どうボケ、どう妄想が広がるかを期待しながら読むが、僕の期待以上に広がっていく。そして、一つ読むごとに心地いい脱力感。あ~、もっと読みたい・・・岸本エッセイ依存症(笑)
読了日:8月12日 著者:岸本佐知子
優しい音楽 (双葉文庫 せ 8-1)の感想
短編が3作なんですが、どれも瀬尾さんの王道とでも言うのでしょうか。先に読んだ「春、戻る」もそうでしたが、最初は理解できない人物や状況なんですが、話が進むに連れ「こういうのもあるかも」「思ったよりいい奴やん」なんて思えてくる(実際あれば絶対思わないけど)。そして最後は登場人物みんな、これからうまくいけばいいなぁ、って思わせる。本当に読後、気分がいい。
読了日:8月13日 著者:瀬尾まいこ
おかしな本棚の感想
今回は架空のものではなく現実に存在している(一部架空も混ざってますが)本の紹介。テーマごとに本棚という形で主に背表紙のみで語られます。背表紙なので本の内容はあまり詳しく触れられて無いんですが、本との出会いとか、そういうので楽しめます。でも一番良かったのは、この本の中に入っている未刊行本、クラフト・エヴィング商會の『おしてもだめなら』が面白かった。
読了日:8月14日 著者:クラフト・エヴィング商會
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えの感想
友人から借りた本。青年と哲人の会話形式で、読みやすいんだけど、内容がところどころ難しく、青年に「もっと突っ込めや~!」とか「をいをい、そこで納得するか~」とかちょっと不完全燃焼。でも、全ては理解できなくても、考え方、生き方としての一助にはなるかも。若いうちに読みたかった。理解して生き方まで変わるようになるには「それまで生きてきた年数の半分」が必要になるって・・・僕の場合、80オーバーになっちゃうんですけど (-_-;)
読了日:8月16日 著者:岸見一郎,古賀史健
竜の涙 ばんざい屋の夜 (祥伝社文庫)の感想
「ふたたびの虹」の続編。前作は、ばんざい屋の女将さんの過去が背景にありましたが、今回は常連さん、特に広告代理店勤務の女性が何話かに絡んでました。そして店の入っているビルの建て替えという問題も。ばんざい屋、恋人(?)清水、広告代理店の女性たち・・・今後がすごく気になるので続編(いつ出るのかわかりませんが)に期待したいです。
読了日:8月16日 著者:柴田よしき
こなもん屋うま子 (実業之日本社文庫)の感想
こんな汚い店には一人でよう入らんけど、読んでて痛快。ミステリー部分もいいけど、豚玉、たこ焼き、すうどん、焼きそば、マルゲリータ、豚まん、ラーメン・・・みんな食べた~い! 結局、蘇我家馬子さんとイルカちゃんは、粉もんの神? この近所に降臨してくれへんかなぁ。
読了日:8月18日 著者:田中啓文
妊娠カレンダー (文春文庫)の感想
小川洋子さんらしいドライな文章、身体のパーツの細かい描写、それと欠落。妊娠をこんな風に表現できるのか~。表題作も良かったけど、「ドミトリイ」の独特な世界も良かった。
読了日:8月19日 著者:小川洋子
不思議の扉 午後の教室 (角川文庫)の感想
8人の作家さんによる学校が含まれる短編集。有川浩「S理論」と小松左京「お召し」はどこかで読んだと思いますが・・・(珍しく?)どれも外れなし。
読了日:8月20日 著者:
ワーカーズ・ダイジェストの感想
初読の作家さん。表題作と「オノウエさんの不在」の2編。すごく僕には読みやすい文章でした。大阪が舞台のせいもあるかも。表題作に出てきた映画や音楽などわかってると、もっと面白かったかも。「スパカツ」は食べてみたいなぁ(笑)
読了日:8月21日 著者:津村記久子
空色ヒッチハイカー (新潮文庫)の感想
18歳の受験生が59年製キャデラックを無免許で運転して川崎から九州の唐津を目指す。それにヒッチハイカーは次から次に乗せちゃう。この設定と、国道1号、2号にこんなにヒッチハイカーいるのか~?という疑問が頭に浮かぶが、この前提崩したら物語が成り立たないので、疑問は頭の隅に追いやって読みました(^^;) お兄ちゃんのことは(同乗者の杏子同様)完全に騙されました。でも、なんかいい青春小説でした。きっとこの旅と出会いが将来いい人生の肥しだと思える時が来るんじゃないかな。
読了日:8月23日 著者:橋本紡
UMAハンター馬子―完全版〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)の感想
「こなもん屋うま子」の馬子さんとイルカちゃんのルーツを求めて借りました。馬子さんのキャラが強烈すぎ~・・・イルカちゃんへの理不尽さも、えげつない色気も。でも、面白い(^^) UMA(未知生物)のいるところに訪れつつも馬子さんの目的は何なのか?2巻に続く・・・ 解説の「国産怪獣小説の系譜」はよくまとめてあるけど、きっと馬子さんなら「ふ~ん」と興味ない返事で終わりそう(笑)
読了日:8月24日 著者:田中啓文
UMAハンター馬子―完全版〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)の感想
UMA(未知生物)を追う馬子とイルカの話の続き、と思ってたら、最後は予想外の日本神話の(?)めっちゃ壮大な展開に。そして、まさか馬子とイルカの関係で感動して涙しそうになるし、この感動したまま終わるのでは・・・と思ったら、もとに戻った(笑) 好き嫌いのはっきりしそうな話ですが、僕は楽しめました。この後、どういうことがあって「こなもん屋~」になったかはわかりませんが(笑)
読了日:8月26日 著者:田中啓文
福田繁雄のトリックアート・トリップの感想
福田繁雄氏の作品も少しでてくるが、街中などにあるトリックアートを多くとりあげた本。この本を見て初めて知った・・・いつもいく図書館の隣にある こども館に福田繁雄氏のトリックアート作品があるみたい。しかも(トリックアートじゃないけど)図書館の中庭の本のオブジェも福田繁雄氏の作品だったとは・・・。ちょっと遠いけど、二戸(岩手県)にある福田繁雄デザイン館にもう一度ゆっくり行ってみたくなった。
読了日:8月28日 著者:福田繁雄
遺跡の声 (創元SF文庫)の感想
銀河系の辺境での遺跡調査を行う調査員と結晶生命体トリニティとの出会いから別れまでのお話。いくつかは、過去に別の本で既読ですが、再度こうしてまとめて読んでみて、堀さんの書くSFのすごさ(?)を再確認。中でも出会いの「太陽風交点」と最後の「遺跡の声」がいい。堀さんの「地球環」も読みたいけど手に入らないんだよなぁ(T_T)
読了日:8月29日 著者:堀晃
謎の放課後 学校のミステリー (角川文庫)の感想
高校生が主役なのでミステリーというより、ドタバタが目立つ・・・けど、こういうの好き(笑) たぶん米澤穂信さん以外は初読。恒川光太郎さんのこの話が入ってる「草祭」を今度借りてみようかな。
読了日:8月30日 著者:
うつくしい人 (幻冬舎文庫)の感想
巻末の西さんと ともさかりえさんの対談に書いてある「自分で不幸になれる人は 自分で幸福にもなれる」がこの本の全てでしょうか。人にどう見られているのかを意識し過ぎて、どんどんトンネルの暗闇に入ってしまった主人公の女性。旅先のホテルで知り合った、どうも一般的感覚からみたらズレてる二人の男性と会ってから徐々にトンネルの出口が見つかるようになってくる。先に読んだ「舞台」の主人公と似てるけど、こっちのほうが他の人物描写もはっきりしていて共感できました。僕も誰かの「うつくしい人」だったりするんだろうか?(^^;)
読了日:8月31日 著者:西加奈子
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