仕事が暇だったこともあり、久々の2桁達成
2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3988ページ
ナイス数:427ナイス
これからお祈りにいきます (単行本)の感想
珍しく(?)男子学生が主人公のお話2編。「サイガサマのウィッカーマン」面白い風習というか神様というか。自治体まで巻き込んでの変な祭。でも願いがかなって良かったです。中途半端に肉体を消失したけどw。他の作品のスパカツ同様、どて焼き豆腐も食べてみたくなった。「バイアブランカの地層と少女」空港の手前のアウトレットモールに行くことで話が終わる。僕の実家の近くなんで、なんか嬉しかった(^^) 何に感心させられるのやら(笑)
読了日:3月3日 著者:津村記久子
侏儒の言葉 (文春文庫)の感想
伊坂幸太郎さんの『チルドレン』の陣内君の推薦図書(?)なので読んでみた。慣れない文語体調(?)ということもあり、なかなか読み進まない。筒井康隆さんの解説から読めば、もうちょっと楽しめたかな。
読了日:3月6日 著者:芥川龍之介
注文の多い料理店 (集英社文庫)の感想
教科書やアンソロジー以外では宮沢賢治を読むのは初めてかもしれない。小川洋子さんのラジオで表題作が紹介されたので図書館で借りてみた。<悪>を集めた13編。後味は良くはないけど、この時代を(もしかしたら現代も)表現していて面白くもあり怖くもあり。今度は「銀河鉄道の夜」も借りてみたくなりました(漫画でしか知らないので^^;)。
読了日:3月9日 著者:宮沢賢治
銀河鉄道の夜 (角川文庫)の感想
「銀河鉄道の夜」は有名なんだけど初めて全部読んだと思う。収められている他の作品(おきな草/双子の星/貝の火/よだかの星/四又の百合/ひかりの素足/十力の金剛石)も題名や一部だけ知ってたり、今回読んでちゃんと理解できてはいないと思うけど、空や星や鉱物など綺麗な情景の中に生と死を描いてる。河合隼雄さんの解説のおかげで、ちょっとはわかったような気にはなりました。
読了日:3月11日 著者:宮沢賢治
本をめぐる物語 小説よ、永遠に (角川文庫)の感想
本や小説に関する題材でのアンソロジー。このシリーズを読んでることもあり、たまたま図書館で見つけて借りました。 図書館の幽霊、物語が禁止された国、ノベロイド(物語AI)、人間自体の写本、小説家になった切ないきっかけ、新刊小説が刊行停止。 どれも、面白く読めました。 最後の「新刊小説の滅亡」が、図書館で借りてばかりの僕にはちょっと耳が痛い面もありました。
読了日:3月13日 著者:神永学,加藤千恵,島本理生,椰月美智子,海猫沢めろん,佐藤友哉,千早茜,藤谷治
ごはんぐるり (文春文庫)の感想
「NHKきょうの料理」「NHKきょうの料理ビギナーズ」に連載されたエッセイと書き下ろし小説「奴」(←「やつ」です「やっこ」じゃない^^;)。 間違いなく大阪の女性(おばちゃん)のDNAを備えた西さんでした。今まで読んだエッセイは、共感しつつも、マニアックな部分についていけないとこもあったけど、今回は食に関するものなので、外国の話以外はほぼ同じような考えでした。 エッセイのラスト「ゼイナブの紅茶」はちょっとホロっと涙が浮かびました。
読了日:3月14日 著者:西加奈子
問いのない答えの感想
題名は、ツイッターでのお遊び。「どうしますか?」のような不完全な「問い」に対して「答え」を想像で書いて、最後に「問い」が完全に明かされる。 ツイッター、秋葉原の殺傷事件、東日本大震災などのノンフィクションも含めつつ、ツイッターに集うメンバーの日常が綴られる。 読みやすいんだけど登場人物が多いのと、それらの登場人物の視点がころころ変わるので頭がかなり混乱しました。
読了日:3月18日 著者:長嶋有
犬になりたくなかった犬 (文春文庫 148-1)の感想
読メで「人間になりたかった猫」という題名を見て、この本を思い出し、図書館で借りました。学生時代以来なので約40年ぶりの再読。駄犬のマットがカナダの大自然の中で犬らしからぬ活躍(?)をするちょっと笑える話。作者の父親もマット以上に普通じゃないし。最後はどうしても悲しい別れになるけど、楽しい話でした。 ただ、古い文庫本なので文字の小ささに苦労しました。(読メでは「no image」になっていますがAmazonではマットの素敵な表紙イラストが見られます)
読了日:3月21日 著者:ファーレイ・モウワット
風の又三郎―雪渡り・十力の金剛石 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)の感想
宮沢賢治の本を読んでみたら、ますむらひろしの絵でイメージしたくなった。「風の又三郎」「雪渡り」「十力の金剛石」の3編。「雪渡り」が珍しく猫で擬人化していない作品だし、知らない話だったので印象に残りました・・・人間の子供と狐の話なので、人間を猫で描くと狐との違いが小さくなっちゃうか?
読了日:3月21日 著者:ますむらひろし
銀河鉄道の夜 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)の感想
ますむらひろしの絵による「銀河鉄道の夜」。たしか「マンガ少年」という月刊誌で(全編ではないが)読んだことがあると思う。宮沢賢治が手入れ・改稿を行った第4稿の「銀河鉄道の夜 最終形」とともに、第2稿(?)の「銀河鉄道の夜 初期形(ブルカニロ博士編)」が収録されている。初期形ではブルカニロ博士が宮沢賢治の考え方を代弁するような形になっていて最終形と終盤が違っている。僕はブルカニロ博士編が初めてだったこともあって新鮮な驚きではあったが、少し理屈っぽく感じました。
読了日:3月22日 著者:ますむらひろし
泣いたらアカンで通天閣の感想
新世界に行きたい、通天閣に登りたい・・・読んでてまずそう思った。 家族って血縁だけとちゃうねんな。 子供の頃にTVで見てた吉本新喜劇とか松竹新喜劇のような感じで話は進みます(ラブホのシーンは除く)。 前半はドタバタやったけど、後半何度も涙が浮かんだり。 西加奈子さんの「通天閣」も良かったけど、こっちのほうが更にええかも。
読了日:3月23日 著者:坂井希久子
泣かない女はいない (河出文庫)の感想
下請会社に中途入社した女性の話である「泣かない女はいない」、仲が冷え切った夫婦の女性のある雪の日の話の「センスなし」。 表現しにくいけど、男性の僕でも話に夢中になって読んでしまう。 両方の話にロックバンドのKISSがちょこっと出てきたのが気になった(^^) 「センスなし」の中に書かれてた「刑務所は嫌だ。和式便座は苦手だ(きっと刑務所は和式便座だろうと保子は思っていた)。」というのがなぜかツボった(^o^)
読了日:3月25日 著者:長嶋有
円周率を計算した男 (新人物文庫)の感想
たまたま図書館で手に取って即借りました。江戸時代の数学(和算)の世界を題材にした6編。 知らなかったけど、主要な登場人物は実在しているそうで、それを中心に人情話などに仕上げている。江戸時代ってこんなに数学好きが居たんですね。なんかそう考えるだけで楽しそう。「算子塚」は実際に浅草寺の新奥山にあるそうなので、今度浅草寺に行ったら見てみよう(覚えてたら^^;)。表題作にほんの少しだけ数式が出てくるだけなので、数学が苦手な人でも楽しめると思います。
読了日:3月28日 著者:鳴海風
ミッキーかしましの感想
西加奈子さんと一緒にお酒飲んだら楽しそうやなぁ、と漠然と思ってたんですが、このエッセイを読んで撤回します(笑) でも怖いもの見たさで、やっぱり一緒に飲みたいような(^^;)
読了日:3月29日 著者:西加奈子
ヒーローインタビューの感想
ジャケ買いじゃないけど、図書館で題名が気になって表紙を見たら借りるしかないと(笑) 不器用な主人公が最後には活躍すして、感動するわ、涙が出てくるわ。 阪神ファンのせいもあるかな(^^;) 最終章は僕にとっては微妙でしたが、かかわった人に語らせることによって話が進むというのも面白かったです。
読了日:3月31日 著者:坂井希久子
読書メーター

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3988ページ
ナイス数:427ナイス

珍しく(?)男子学生が主人公のお話2編。「サイガサマのウィッカーマン」面白い風習というか神様というか。自治体まで巻き込んでの変な祭。でも願いがかなって良かったです。中途半端に肉体を消失したけどw。他の作品のスパカツ同様、どて焼き豆腐も食べてみたくなった。「バイアブランカの地層と少女」空港の手前のアウトレットモールに行くことで話が終わる。僕の実家の近くなんで、なんか嬉しかった(^^) 何に感心させられるのやら(笑)
読了日:3月3日 著者:津村記久子

伊坂幸太郎さんの『チルドレン』の陣内君の推薦図書(?)なので読んでみた。慣れない文語体調(?)ということもあり、なかなか読み進まない。筒井康隆さんの解説から読めば、もうちょっと楽しめたかな。
読了日:3月6日 著者:芥川龍之介

教科書やアンソロジー以外では宮沢賢治を読むのは初めてかもしれない。小川洋子さんのラジオで表題作が紹介されたので図書館で借りてみた。<悪>を集めた13編。後味は良くはないけど、この時代を(もしかしたら現代も)表現していて面白くもあり怖くもあり。今度は「銀河鉄道の夜」も借りてみたくなりました(漫画でしか知らないので^^;)。
読了日:3月9日 著者:宮沢賢治

「銀河鉄道の夜」は有名なんだけど初めて全部読んだと思う。収められている他の作品(おきな草/双子の星/貝の火/よだかの星/四又の百合/ひかりの素足/十力の金剛石)も題名や一部だけ知ってたり、今回読んでちゃんと理解できてはいないと思うけど、空や星や鉱物など綺麗な情景の中に生と死を描いてる。河合隼雄さんの解説のおかげで、ちょっとはわかったような気にはなりました。
読了日:3月11日 著者:宮沢賢治

本や小説に関する題材でのアンソロジー。このシリーズを読んでることもあり、たまたま図書館で見つけて借りました。 図書館の幽霊、物語が禁止された国、ノベロイド(物語AI)、人間自体の写本、小説家になった切ないきっかけ、新刊小説が刊行停止。 どれも、面白く読めました。 最後の「新刊小説の滅亡」が、図書館で借りてばかりの僕にはちょっと耳が痛い面もありました。
読了日:3月13日 著者:神永学,加藤千恵,島本理生,椰月美智子,海猫沢めろん,佐藤友哉,千早茜,藤谷治

「NHKきょうの料理」「NHKきょうの料理ビギナーズ」に連載されたエッセイと書き下ろし小説「奴」(←「やつ」です「やっこ」じゃない^^;)。 間違いなく大阪の女性(おばちゃん)のDNAを備えた西さんでした。今まで読んだエッセイは、共感しつつも、マニアックな部分についていけないとこもあったけど、今回は食に関するものなので、外国の話以外はほぼ同じような考えでした。 エッセイのラスト「ゼイナブの紅茶」はちょっとホロっと涙が浮かびました。
読了日:3月14日 著者:西加奈子

題名は、ツイッターでのお遊び。「どうしますか?」のような不完全な「問い」に対して「答え」を想像で書いて、最後に「問い」が完全に明かされる。 ツイッター、秋葉原の殺傷事件、東日本大震災などのノンフィクションも含めつつ、ツイッターに集うメンバーの日常が綴られる。 読みやすいんだけど登場人物が多いのと、それらの登場人物の視点がころころ変わるので頭がかなり混乱しました。
読了日:3月18日 著者:長嶋有

読メで「人間になりたかった猫」という題名を見て、この本を思い出し、図書館で借りました。学生時代以来なので約40年ぶりの再読。駄犬のマットがカナダの大自然の中で犬らしからぬ活躍(?)をするちょっと笑える話。作者の父親もマット以上に普通じゃないし。最後はどうしても悲しい別れになるけど、楽しい話でした。 ただ、古い文庫本なので文字の小ささに苦労しました。(読メでは「no image」になっていますがAmazonではマットの素敵な表紙イラストが見られます)
読了日:3月21日 著者:ファーレイ・モウワット

宮沢賢治の本を読んでみたら、ますむらひろしの絵でイメージしたくなった。「風の又三郎」「雪渡り」「十力の金剛石」の3編。「雪渡り」が珍しく猫で擬人化していない作品だし、知らない話だったので印象に残りました・・・人間の子供と狐の話なので、人間を猫で描くと狐との違いが小さくなっちゃうか?
読了日:3月21日 著者:ますむらひろし

ますむらひろしの絵による「銀河鉄道の夜」。たしか「マンガ少年」という月刊誌で(全編ではないが)読んだことがあると思う。宮沢賢治が手入れ・改稿を行った第4稿の「銀河鉄道の夜 最終形」とともに、第2稿(?)の「銀河鉄道の夜 初期形(ブルカニロ博士編)」が収録されている。初期形ではブルカニロ博士が宮沢賢治の考え方を代弁するような形になっていて最終形と終盤が違っている。僕はブルカニロ博士編が初めてだったこともあって新鮮な驚きではあったが、少し理屈っぽく感じました。
読了日:3月22日 著者:ますむらひろし

新世界に行きたい、通天閣に登りたい・・・読んでてまずそう思った。 家族って血縁だけとちゃうねんな。 子供の頃にTVで見てた吉本新喜劇とか松竹新喜劇のような感じで話は進みます(ラブホのシーンは除く)。 前半はドタバタやったけど、後半何度も涙が浮かんだり。 西加奈子さんの「通天閣」も良かったけど、こっちのほうが更にええかも。
読了日:3月23日 著者:坂井希久子

下請会社に中途入社した女性の話である「泣かない女はいない」、仲が冷え切った夫婦の女性のある雪の日の話の「センスなし」。 表現しにくいけど、男性の僕でも話に夢中になって読んでしまう。 両方の話にロックバンドのKISSがちょこっと出てきたのが気になった(^^) 「センスなし」の中に書かれてた「刑務所は嫌だ。和式便座は苦手だ(きっと刑務所は和式便座だろうと保子は思っていた)。」というのがなぜかツボった(^o^)
読了日:3月25日 著者:長嶋有

たまたま図書館で手に取って即借りました。江戸時代の数学(和算)の世界を題材にした6編。 知らなかったけど、主要な登場人物は実在しているそうで、それを中心に人情話などに仕上げている。江戸時代ってこんなに数学好きが居たんですね。なんかそう考えるだけで楽しそう。「算子塚」は実際に浅草寺の新奥山にあるそうなので、今度浅草寺に行ったら見てみよう(覚えてたら^^;)。表題作にほんの少しだけ数式が出てくるだけなので、数学が苦手な人でも楽しめると思います。
読了日:3月28日 著者:鳴海風

西加奈子さんと一緒にお酒飲んだら楽しそうやなぁ、と漠然と思ってたんですが、このエッセイを読んで撤回します(笑) でも怖いもの見たさで、やっぱり一緒に飲みたいような(^^;)
読了日:3月29日 著者:西加奈子

ジャケ買いじゃないけど、図書館で題名が気になって表紙を見たら借りるしかないと(笑) 不器用な主人公が最後には活躍すして、感動するわ、涙が出てくるわ。 阪神ファンのせいもあるかな(^^;) 最終章は僕にとっては微妙でしたが、かかわった人に語らせることによって話が進むというのも面白かったです。
読了日:3月31日 著者:坂井希久子
読書メーター
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます