ぜんこうさん - BLOG

チャリンコ、タイガース、酒など、好きな時に好きな事を書かせてもろてます
→最近は、サイクリングと読書ばっかり(^^;)

『流星ワゴン』/重松清

2005-05-23 09:14:02 | なんやかんや
38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った――。
僕らは、友達になれるだろうか?

死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。


最近、重松清さんの文庫本を読むことが多い。現代の問題を鋭くとらえているせいもあるし、重松さんが書く子供の問題、家庭の問題など、自分の実生活と重なる部分が多いせいだと思う。

重松さんの作品の終わりが、結論をはっきり出してないところも好きなんです。主人公はこのまま幸せになるのか、それとも・・・読者がそれぞれに想像するような終わり方。ハッピーエンドで終わったら茶番になってしまいそうな話題も多いしね。

で、今回読んだ『流星ワゴン』。重松さんの作品には珍しく現実では起こりえない場面の連続。でも、主人公は過去の現実を何度も見せ付けられるという・・・僕には簡単に説明できない作品(^_^;)

この本を読んで、10年前に死んだ親父に会いたくなりました。僕は高校を出てから(出る前もそうですが)親父との会話があまりなかった。今、大人になって親になって、当時の親父は何を考えてたんだろう、もし親父だったらこういう時どうするだろう・・・などと考えてしまいます。

たしか作品中に「親父とよそよそしく呼ぶようになってから遠い存在になった」というような主人公の言葉があったように思います。まさに僕もその通りと思う。「おとうちゃん」が「親父」になった時点で、ほとんど会話がなかったような気がします。

僕がウダウダ書くよりは、子供(特に男の子)を持ったお父さんに読んでほしい作品です。僕のように実家から離れて暮らしていれば、完全にこの作品のツボにはまると思います。

講談社文庫/定価(税込) 730円
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2 コメント

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コメントおおきに (野球音痴)
2005-05-26 06:10:13
流星・・・・とは違いますが、

5時間あまりの試合のおかげで睡眠不足です。
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お疲れさん (ぜんこう)
2005-05-26 06:12:10
>野球音痴さん

中継もろくに見てないんでタイガースの投稿が減って、コメントつける場所なくなって、すんまへん。
返信する

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