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風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男

2013-08-27 20:35:24 | 日記
毎日新聞より転載
2013年08月26日 東京朝刊
風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男
 脱原発、行って納得、見て確信−−。今月中旬、脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相(71)の感想はそれに尽きる。
 三菱重工業、東芝、日立製作所の原発担当幹部とゼネコン幹部、計5人が同行した。道中、ある社の幹部が小泉にささやいた。「あなたは影響力がある。考えを変えて我々の味方になってくれませんか」
 小泉が答えた。
 「オレの今までの人生経験から言うとね、重要な問題ってのは、10人いて3人が賛成すれば、2人は反対で、後の5人は『どっちでもいい』というようなケースが多いんだよ」
 「いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな。ますますその自信が深まったよ」
 3・11以来、折に触れて脱原発を発信してきた自民党の元首相と、原発護持を求める産業界主流の、さりげなく見えて真剣な探り合いの一幕だった。
 呉越同舟の旅の伏線は4月、経団連企業トップと小泉が参加したシンポジウムにあった。経営者が口々に原発維持を求めた後、小泉が「ダメだ」と一喝、一座がシュンとなった。
 その直後、小泉はフィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」見学を思い立つ。自然エネルギーの地産地消が進むドイツも見る旅程。原発関連企業に声をかけると反応がよく、原発に対する賛否を超えた視察団が編成された。
 原発は「トイレなきマンション」である。どの国も核廃棄物最終処分場(=トイレ)を造りたいが、危険施設だから引き受け手がない。「オンカロ」は世界で唯一、着工された最終処分場だ。2020年から一部で利用が始まる。
 原発の使用済み核燃料を10万年、「オンカロ」の地中深く保管して毒性を抜くという。人類史上、それほどの歳月に耐えた構造物は存在しない。10万年どころか、100年後の地球と人類のありようさえ想像を超えるのに、現在の知識と技術で超危険物を埋めることが許されるのか。
 帰国した小泉に感想を聞く機会があった。
 −−どう見ました?
 「10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないよ」
 −−今すぐゼロは暴論という声が優勢ですが。
 「逆だよ、逆。今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しいんだよ。野党はみんな原発ゼロに賛成だ。総理が決断すりゃできる。あとは知恵者が知恵を出す」
 「戦はシンガリ(退却軍の最後尾で敵の追撃を防ぐ部隊)がいちばん難しいんだよ。撤退が」

「昭和の戦争だって、満州(中国東北部)から撤退すればいいのに、できなかった。『原発を失ったら経済成長できない』と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」
 「必要は発明の母って言うだろ? 敗戦、石油ショック、東日本大震災。ピンチはチャンス。自然を資源にする循環型社会を、日本がつくりゃいい」
 もとより脱原発の私は小気味よく聞いた。原発護持派は、小泉節といえども受け入れまい。5割の態度未定者にこそ知っていただきたいと思う。

東京大空襲絵で伝える 流山の画家・吉野山さん 柏の戦争展に作品

2013-08-27 16:13:37 | 日記
東京新聞より転載
【千葉】
東京大空襲絵で伝える 流山の画家・吉野山さん 柏の戦争展に作品
2013年8月27日

子どもを抱いて、道にうずくまる母を描いた「無惨に焼かれた母子」

 東京大空襲を水彩画で描き、語り部として次の世代に伝える男性がいる。流山市の画家吉野山隆英さん(83)で、70歳を過ぎてから戦争を描きだした。「戦争がいかにおろかでむごいことかを伝えたい」と今月末、柏市で開かれる戦争展に作品を並べる。 (三輪喜人)
 真っ赤な炎に包まれた母親が、子どもを抱きかかえたまま道にうずくまっている。建物は燃え、B29が焼夷(しょうい)弾を落とす。
 吉野山さんの戦争をテーマにした水彩画「無惨(むざん)に焼かれた母子」だ。空襲に遭い、焼け跡を歩いた記憶を基に描き上げた。
 吉野山さんは東京大空襲のあった一九四五年三月十日未明、葛飾区の自宅にいた。通っていた墨田区の本所工業学校(現・本所工業高校)の様子が心配になり翌十一日、校舎を目指した。
 校舎にはけが人がたくさんいた。「生きた心地がしなかった」と、その場から逃げ出し、焼け野原を見渡すと、山積みになった黒焦げの遺体が、建物の解体作業で使う道具で車の荷台に投げ込まれていた。
 そばに子どもの遺体があり、「道具で突き刺されるのはかわいそう」と手で運ぼうとした。だが、傷みが激しく持ち上げることもできなかった。「あの手の感覚は今でも残っている」と当時を語る。
 看板業を営みながら趣味で絵を続けてきたが、戦争は描けなかった。古希の同窓会で再会した小学時代の友人に「戦争経験を絵で残した方がいい」と背中を押され、描いたのが母子の絵だった。これまで縦二メートル一〇センチ、横五メートル四〇センチの大作を含め六点を完成させた。「二度と愚かな戦争をしないことが死んだ人との約束」と、現在の憲法改正の動きにも反対する。
 吉野山さんの絵四点は、三十一日と九月一日に柏市柏の中央公民館で開かれる「平和のための戦争展」で、昨年に続き展示される。吉野山さんが絵の前で、当時の状況などを説明する。
 同展は無料。東京慈恵会医科大教授で、憲法学が専門の小沢隆一さんの「憲法って何?」と題した講演や、シベリア抑留体験者の話などもある。講演会の問い合わせは実行委員長の加藤さん=電090(8110)5853=へ。

汚染水流出 「収束宣言」を撤回し政府が全責任を 市田書記局長が会見

2013-08-27 13:56:39 | 日記
しんぶん赤旗   2013年8月27日(火)

汚染水流出 「収束宣言」を撤回し政府が全責任を
市田書記局長が会見

 日本共産党の市田忠義書記局長は26日に国会内で記者会見し、福島第1原発で大量の放射能汚染水が海に流出している事態について見解を問われ、「完全に止める見通しすら示されず、タンクによる管理計画も破綻したのは明白だ。これまでの世界の原発事故でもなかったことで、人類が初めて直面する非常事態、危機的状況だ」と指摘しました。

 このなかで市田氏は、現地に対策本部すら設けずに依然として事故対策を「東電まかせ」にする安倍政権の姿勢や、後手後手の対策に終始し事実も包み隠さず明らかにしないなど当事者能力を欠く東京電力の対応を厳しく批判しました。

 そのうえで、いま必要な取り組みとして四つ提起しました。

 第一は、事故の「収束宣言」を撤回し、非常事態との認識のもと、汚染水をはじめとする事故対策を抜本的に改めることです。

 第二は、事故対策について政府が全責任を負うという立場に立つことです。そのもとで、東電にあらゆる手だてを講じさせるとともに、資料を全面公開させること、専門的英知を総結集し、政府の責任で地下水構造の調査・解明や対策の技術的検証を行うよう求めました。

 第三は、「再稼働ありき」が事故収束の妨げとなっており、「原発再稼働・輸出」という政府の方針をきっぱり撤回することです。

 第四は、原子力規制委員会が原発の再稼働審査を優先する姿勢を改め、事故対策を最優先し総力を挙げることです。

 市田氏は、記者団から汚染水対策にかかる経費について問われ、「東電や『原発利益共同体』―原発推進勢力にきちんと負担をさせるという方向性を持ちながら、当面は国が財政負担するのが当然だ」と語りました。



旧警戒区域で国の本格除染開始 南相馬・小高

2013-08-27 07:36:30 | 日記
河北新報社より転載
福島のニュース旧警戒区域で国の本格除染開始 南相馬・小高

除染のため草刈りをする作業員=中部運動場

 福島第1原発事故で警戒区域になった福島県南相馬市小高区で26日、国の本格除染が始まった。除染廃棄物の仮置き場の設置に手間取り、当初の予定から約1年遅れての着手となった。
 初日は環境省の職員と作業員約60人が対象箇所の小高区の中部運動場と小高小で除草や、除染効果を調べる検査をした。
 今回の対象は区内の39行政区のうち主に西部の4行政区。住宅約1300棟と農地約400ヘクタール、公共施設53カ所を除染する。事業費は約240億円。
 公共施設の除染を先行し、住宅除染は10月に始める見通し。契約上の工期は来年3月までだが、仮置き場が未建設で期間内の終了は難しい。


2013年08月27日火曜日

TPP 紛争仲裁の仕組み要求へ

2013-08-26 21:19:32 | 日記
NHK
TPP 紛争仲裁の仕組み要求へ
8月24日 1時54分

TPP 紛争仲裁の仕組み要求へ
ブルネイで開かれているTPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉会合で、日本は企業の海外進出を促すため、進出先での急な制度変更などで損害を被った場合、企業が国際的な仲裁機関に訴えることができる仕組みの導入を求めていくことにしています。

TPPの交渉会合は、23日で閣僚会合が終わりましたが、並行して行われていた事務レベルの作業部会では今月31日まで交渉が続けられ、このうち24日からは「投資」の部会が始まります。
日本は初めて参加するこの部会で外国に進出した企業がその国の急な制度変更などで損害を被った場合、国際的な仲裁機関に訴えることができる仕組みを導入するよう求めていくことにしています。
新興国の中には国の制度が頻繁に変わり、進出した企業の負担になっている例があるため、政府としてはこうした仕組みを整えることで企業の進出を促したいとしています。
ただ、参加国のうち、オーストラリアが導入に反対しているとみられるほか、国内でも海外企業からの訴えが乱発するのではないかという懸念も出ています。
このため、政府は国民の生活に関わる安全や環境の制度変更に対する訴えを制限するなど、訴訟の乱発を防ぐための措置を設けたうえで導入することを目指しています。

歌う はだしのゲン これが原爆 観客と考える

2013-08-26 18:25:05 | 日記
東京新聞より転載

歌う はだしのゲン これが原爆 観客と考える
2013年8月26日 13時56分
 中沢啓治さんの漫画「はだしのゲン」をミュージカルにした舞台が、東京で六年ぶりに再演された。一九九六年が初演で、ニューヨークやソウル、ワルシャワなどでも公演を重ねた、小規模演劇では異例のロングランだ。松江市教育委員会による小中学校での閲覧制限が問題になる中、夏休みの客席は子どもを含む観客でほぼ満席だった。(五十住和樹)
 この舞台は、劇団「木山事務所」(東京・西池袋)元代表でプロデューサー、木山潔(きよし)さん(今年一月に七十歳で死去)が同事務所の脚本家、木島恭(きょう)さん(64)に「ゲンをやりたい」と声を掛けたのがきっかけだ。
 「劇団のそれまでの作風とは違い、距離感があった」という木島さん。だが、被爆者も多くいた島根県浜田市の小学校時代の思い出が、脚本・演出への力になった。広島から転校してきた少女が歌っていた<ふるさとの町焼かれ 身寄りの骨埋めし焼け土に 今は白い花咲く>という「原爆の歌」に励まされるように、稽古を続けたという。
 初演時は、主役のゲンなどに子役を配置し物語のリアリティーを重視した。だが、演劇関係者の評は芳しくなく、二年目から大人の俳優を起用。ナレーターを付けたり、原作から取り出したエピソードを増やすなどの改良を続けた。
 木島さんは「観客が一緒に参加して考えるようなライブ感」を大切にしているという。「原爆の悲惨さを再現するのは不可能」だから、残酷さを具体的に表現しない。例えば、舞台では布を垂らした人が行進する場面があるが、それは「熱線で皮膚が溶かされぶら下がった」と知っていないと、どういう場面なのかは分からない。木島さんは「これが原爆を知る『入り口』になればいい。観客一人一人が原爆の現実を想像し、共に舞台を共有していきたい」と言う。
 二〇〇五年までは毎年公演があり、〇七年もモスクワなどで上演した。〇八~一二年は休演状態だったが、今年に入ってから、各地の演劇鑑賞会が相次いで公演を企画した。
 東京公演は二十三~二十五日の三日間、六本木の俳優座劇場で開催。今後、年内に予定されている公演を含めると、計四百三十六ステージになる。関係者は、ロングランは「原作にほれ込んだ木山さんの執念の結晶」と評する。
 昨年の原爆忌も広島を訪れた木山さん。今夏の公演に向け、亡くなる前にこう書いた。「この舞台を通して原爆の犠牲者の声なき声に心を痛めながら、『今、生きて、在る』ことの実感を客席と確かめ合う。ヒロシマ、ナガサキを過去のものにしないために」
<ミュージカル「はだしのゲン」> 広島への原爆投下で、父や姉、弟を失いながらも、生き残った母と二人で力強く生きようとする6歳の少年・ゲンを描いた1時間45分の舞台。出演者が12人という少数で、15のオリジナル曲を披露する。公演は8月30、31日、川崎市アートセンター(小田急線新百合ケ丘駅下車)。9月から10月にかけて愛知、岐阜、三重、石川、富山の各県を回る。問い合わせは木山事務所=電03(5958)0855=へ。
(東京新聞)

避難区域、再除染実施へ=計画見直し、30日発表―井上環境副大臣

2013-08-26 18:05:39 | 日記
時事通信より転載
避難区域、再除染実施へ=計画見直し、30日発表―井上環境副大臣
時事通信 8月26日(月)12時48分配信
 環境省の井上信治副大臣は26日、東京電力福島第1原発事故の避難区域のうち、除染後も放射線量が下がらない地域について「再除染をしっかりやっていく。(1回目の)除染が一巡した段階でモニタリングをする」と述べ、再除染を実施する意向を示した。福島県庁で記者団の質問に答えた。
 避難区域での除染作業は、国が直轄事業として進めている。地元市町村からは、除染完了後も国が長期目標として掲げる年間被ばく線量1ミリシーベルトの水準まで下がらない地域があるとして、再除染を求める声が上がっていた。
 また、井上副大臣は、2013年度末までとしていた1回目の除染計画について、30日に見直しを発表すると表明。「市町村によって状況が異なっている。現実的な見直しをしたい」と述べた。 

汚染水漏れ:「タンク、金かけず作った」協力会社会長証言

2013-08-25 18:02:06 | 日記
毎日新聞より転載
汚染水漏れ:「タンク、金かけず作った」協力会社会長証言
毎日新聞 2013年08月25日 07時40分(最終更新 08月25日 09時24分)


円筒型タンクの接合部分
拡大写真 地盤沈下が原因で移設されていたことが明らかになった東京電力福島第1原発の汚染水タンク。高濃度の放射性物質を含んだ汚染水約300トンの漏出は、この移設が原因なのか−−。廃炉作業に参加している東電協力会社(福島県いわき市)の会長(72)は毎日新聞の取材に「タンクは工期が短く、金もなるべくかけずに作った。長期間耐えられる構造ではない」と証言した。

 同社は事故前から原発プラントの設計・保守などを東電から請け負い、同原発事故の復旧作業では汚染水を浄化して放射性物質を取り除く業務に携わっている。このため汚染水を貯留しているタンクを設置したゼネコンともやり取りがあり、内部事情に詳しい。

 会長が東電幹部やゼネコン関係者から聞いた話では、今回水漏れを起こしたタンクは、設置工事の期間が短かった上、東電の財務事情から安上がりにすることが求められていた。タンクは組み立て式で、猛暑によってボルトや水漏れを防ぐパッキンの劣化が、通常より早まる可能性も指摘されていたという。

 会長は「野ざらしで太陽光線が当たり、中の汚染水の温度は気温より高いはず。構造を考えれば水漏れは驚くことではなく、現場の感覚では織り込み済みの事態だ。現場の東電の技術スタッフも心配はしていた」と明かす。

 現在、タンク内にあるのは原子炉を冷却した汚染水から放射性セシウムを除去した汚染水。今回のような事態が続くと住民感情が悪化しかねない。会長は「そうなれば廃炉作業への影響も出る。政府が前面に出た上で、早く敷地内への地下水の流入を防ぐ抜本的対策を講じるべきだ」と強調した。【袴田貴行】

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福島第1原発 漏えいタンクに事故歴 地盤沈下で解体→移設→再利用

2013-08-25 17:45:36 | 日記
しんぶん赤旗           2013年8月25日(日)
福島第1原発

漏えいタンクに事故歴

地盤沈下で解体→移設→再利用

東電が臨時会見

 東京電力は24日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水タンクの漏えい問題で臨時会見を開き、漏えいしたタンクに事故歴があることを明らかにしました。当該タンクを含む3基のタンクが、当初は別のエリア(区画)に設置されていたものの、基礎のコンクリートが地盤沈下したため、いったん解体した後、現在のエリアに移設し再利用したものだと発表しました。

 東電によると、タンクは2011年6月16日に「H1」と呼ばれるエリアに設置を開始。ところが翌7月19日、水張り試験中にコンクリートの基礎の一部が20センチメートルほど低下し傾きました。そのため3基を解体して、現在の「H4」エリアに移送し9月下旬にかけて設置。昨年7月31日に処理水で満水にして運用を開始しました。再利用したタンクに特別な点検をしておらず、地盤沈下の原因も分からないとしています。

 東電は「地盤沈下によりタンクが支持されていない状況が一時期あった」としつつ、今回の汚染水漏えいとの因果関係は不明だとしています。

 タンクは斜めになるといろんな所にひずみが出るため、不具合が出るような余計な力がかかったか評価したところ、「問題ない」と元請け会社から報告を受けたと説明しています。

 3基のうち2基は、現時点で漏えいは確認されていませんが、東電は内部の汚染水を空タンクに移す計画。

 一方、漏えいタンク内部を外観点検した写真を公表。大きな損傷は確認されなかったとしています。当該タンクの底部は、5分割した底板のフランジ部をボルトで締める構造です。

 この問題では、23日に現地調査をした原子力規制委員会は、東電に対し、すべてのタンクで対策をとるよう求めています。

「はだしのゲン」の衝撃 米少女を漫画家に

2013-08-23 20:49:53 | 日記
東京新聞より転載

「はだしのゲン」の衝撃 米少女を漫画家に
2013年8月23日 13時59分
 漫画「はだしのゲン」を小学生時代に読み、原爆のすさまじさに衝撃を受けた体験を米国の女性漫画家が描いた短編作品が和訳され、インターネット上で紹介されて話題になっている。作者がモデルの主人公は心を揺さぶられ、漫画家を志すきっかけになった。和訳したのは、小中学校にはだしのゲンの閲覧制限を求めた松江市教委の対応に疑問を感じた日本人編集者。二人の「合作」がこの問題に警鐘を鳴らしている。 (上野実輝彦)
 作者はニューヨーク在住のレイナ・テルゲマイヤーさん(36)。作品は二〇〇二年に発表し、自身のホームページで公開している「Beginnings(きっかけ)」。父に勧められ、英訳版のはだしのゲンを読んだ体験を描いた。原爆の脅威に直面し、少女の心の揺れを表現。動揺する娘に母がかけた言葉が人生の道しるべになったことや、漫画の持つ力にひきつけられた心情もにじませている。
 テルゲマイヤーさんは本紙の取材に、小学生でゲンに触れた意義を「幅広い問題意識を持ち、周囲にもっと目を向けられるようになった。ショッキングな表現もあるが、読んで良かった」と強調。松江市教委が暴力的な描写を閲覧制限の理由にしたことに「現代の子どもはゲームなどで、もっと暴力的な表現に触れている。(閲覧制限より)現実の暴力が引き起こす問題を理解させる方が重要だ」と疑問を投げかけた。
 和訳した東京都のフリー編集者の男性(45)は「子どもが本と出会う機会を失わせたのに、重大な行為をしている自覚がない松江市教委が腹立たしい」と思い、ゲンに関する情報を集め始めて作品を見つけた。
 「多くの人の目に留めたい」と、本人に和訳して公開したいと連絡したところ、快諾を得て自身のブログに最近掲載した。
 男性は「原爆の背景を知らない米国の少女が、素直な気持ちでゲンを読んで感じたことを知ってもらえれば」と語る。
 男性のブログのアドレスはhttp://lafs.hatenablog.com/
 ブログ名の一部である「編集といえば出版編集」でキーワード検索しても見つかる。
 <レイナ・テルゲマイヤー> 1977年、米国サンフランシスコ生まれ。9歳ごろから漫画を描き始め、99年にニューヨークの美術専門学校に入学。2000年からインターネット上で短編作品の発表を始める。小学生の時、歯のけがが原因でいじめを受けた経験を描いた「Smile」(10年)が、米国で最も権威ある漫画賞とされる「アイズナー賞」で部門別の最優秀賞を受賞。好きな漫画家の1人に「はだしのゲン」作者の中沢啓治氏を挙げている。
◆漫画のあらすじ
 9歳の時、父に「読むといいよ」と言われ、はだしのゲンを渡された。「日本に原爆が落ちたと聞いても、ピンとこなかった」が、読んでいくうちに感情移入。広島への原爆投下の場面まで進むと、自国の米国による攻撃で多くの人が死んだことに混乱し、泣きながら両親に「何で米国が日本に?」「私もそんな目に遭う?」「二度と起きちゃダメ」とまくしたてた。「もう人生めちゃめちゃ」と嘆く娘に、母は成長を感じたのか、優しく「逆に、あなたの人生が始まったのね」と背中を押した。主人公は母の言葉の意味を理解できなかったが、それからの人生で「いっぱい考えさせられた」と回想している。
(東京新聞)

あきらめず声をあげよう

老いも若きも安心して暮らせる世の中を 最低年金月七万円 戦争する国つくりダメダメ 投票に行かなければ何も変わらない